みなさん、こんにちは。『ローカログ』長崎県担当ライターのこうたです。今回は長崎県の西に浮かぶ五島市のお祭りを一覧でご紹介します。五島といえば美しい海と教会群が有名ですが、実は一年を通じてさまざまな伝統行事やイベントが開催されているんです。
島ならではの独特な風習や、国の重要無形民俗文化財に指定された貴重な祭りも多く残っています。五島市への旅行を計画している方は、ぜひお祭りの時期に合わせて訪れてみてはいかがでしょうか。
五島市の春のお祭り(3月〜5月)
春は花々が咲き誇る季節。五島市でも桜や菜の花を楽しむ花まつりが開催されます。
富江桜まつり
例年3月下旬から4月上旬にかけて、富江町の多郎島公園で開催されます。満開の桜の下でフリーマーケットやキッチンカーが出店し、家族連れでにぎわいます。
夜になると提灯でライトアップされ、幻想的な夜桜を楽しめるのもポイントです。お花見シーズンに五島を訪れるなら、ぜひ足を運んでみてください。
魚津ヶ崎(ぎょうがさき)菜の花まつり
4月初旬に岐宿町の魚津ヶ崎公園で行われる花まつりです。一面に広がる黄色い菜の花畑は圧巻で、青い海とのコントラストが絶景を生み出します。
バラモン凧揚げ大会
毎年5月3日に開催される五島の伝統的な凧揚げ大会です。「バラモン」とは五島の方言で「元気がいい」「荒々しい」という意味。鬼の顔が描かれた勇壮な凧が大空を舞う姿は見ごたえがあります。
富江半島ブルーライン健康ウォーク大会
5月上旬に開催されるウォーキングイベントです。潮風を感じながら富江半島の自然を満喫できます。健康づくりを兼ねて参加する方も多いですよ。
五島市の夏のお祭り(6月〜8月)
夏は五島がもっとも熱くなる季節。各地で夏祭りや花火大会が開催され、伝統的な盆踊りも行われます。
五島長崎国際トライアスロン大会(バラモンキング)
毎年6月に開催される大規模なスポーツイベントです。通称「バラモンキング」と呼ばれ、国内外から多くのアスリートが参加します。島全体が熱気に包まれ、地元の方々も沿道で熱い声援を送ります。
魚津ヶ崎あじさいまつり
6月初旬に魚津ヶ崎公園で開催されます。色鮮やかな紫陽花が並ぶ風景は壮観です。梅雨の時期ならではの美しさを堪能できます。
富江まつり
8月11日に富江町で開催される夏祭りです。ステージイベントや屋台が並び、夜空を彩る花火大会がフィナーレを飾ります。
三井楽夏まつり・玉之浦町港祭り・奈留夏まつり
8月中旬には五島市内の各地域で夏祭りが開催されます。三井楽夏まつりは8月12日、玉之浦町港祭りも同日、奈留夏まつりは8月14日に行われ、ペーロン大会や花火を楽しめます。
チャンココ(県指定無形民俗文化財)
8月13日から15日にかけて行われる、亡くなった方の御霊を供養するための伝統的な踊りです。半袖襦袢に素足、花笠をかぶり腰みのをつけた姿で、太鼓を抱きながら舞い踊ります。鉦の音と歌声に合わせたエキゾチックな踊りは、南方系の情緒を漂わせる独特のもの。五島市内の各所で見ることができます。
オーモンデー(国選択無形民俗文化財)
8月13日から15日に嵯峨島で行われる念仏踊りです。800年代後半に中国から伝わったとされ、アルプス地方のヨーデルに似た歌唱法や南国風の衣装など、さまざまな文化が交じり合った不思議な舞が特徴です。
富江町山下・狩立のオネオンデ
8月13日から14日に富江町で行われる伝統行事です。地域に根ざした独特の風習が今も受け継がれています。
五島列島夕やけマラソン大会
8月下旬に開催されるマラソン大会です。夕陽を浴びながら走るコースは参加者から人気があり、五島の夏を満喫できるイベントとなっています😊
五島市の秋のお祭り(9月〜11月)
秋は神社の例大祭が各地で行われる季節です。五島の歴史や文化を感じられる行事が目白押しです。
福江みなとまつり
五島市で行われる最大規模のお祭りです。9月末から10月上旬にかけて、福江の中心商店街をメイン会場に開催されます。神輿巡行や伝統ある踊り、太鼓や笛の演奏などが行われ、見どころは五島の歴史や民話を題材にした巨大なねぶたパレードです。
フィナーレを飾る福江港からの花火は約800発。夜空に打ち上がる豪快な花火は必見です。多彩なイベントが行われ、毎年多くの人でにぎわいます。
巌立神社例大祭
9月に岐宿町の巌立神社で行われる例大祭です。600年以上の歴史を持つ由緒ある祭りで、神楽や舞の奉納が見られます。
白鳥神社例大祭
9月下旬に玉之浦町の白鳥神社で開催されます。地域の方々が集まり、伝統的な神事が執り行われます。
魚津ヶ崎コスモスまつり
10月中旬に魚津ヶ崎公園で開催されます。秋風に揺れる色とりどりのコスモスが美しく、写真映えするスポットとしても人気です。
富江神社例大祭
10月中旬に富江町で行われます。富江神楽や浦安舞の奉納、御神輿の町内巡幸など、伝統的な神事を見学できます。
椛島神社例祭(市指定無形民俗文化財)
10月の第3土曜日・日曜日に椛島で行われる、200年以上続く例大祭です。海の神に大漁を祈願する祭りで、「宝来丸の曳船」という独特の行事が見どころ。車輪の付いた船を派手な着物を着た船頭が乗り込み、独特の歌を合図に綱を引いて進みます。観客も一緒に船を曳いて参加できる貴重な体験ができます。
大宝郷の砂打ち(国選択無形民俗文化財)
旧暦9月28日から29日(西暦では10月下旬から11月上旬)に玉之浦町大宝地区で行われる伝統行事です。無病息災、豊作大漁を祈願する神事で、神様の行列が町を巡ります。
最後尾を歩く「砂鬼(サンドーラ)」と呼ばれる藁の浅蓋をかぶった者が、砂を見物客や家々にめがけて打ちまき、悪霊や悪疫を払います。ちょっと変わった風習ですが、これも五島ならではの文化ですね。
五島市の冬のお祭り(12月〜2月)
冬は五島の椿が見頃を迎える季節。国の重要無形民俗文化財に指定された貴重な祭りも開催されます。
各地域の産業まつり
12月中旬になると、五島市内の各地域で産業まつりが開催されます。
- とみえ産業市:富江港緑地公園
- 三井楽産品まつり:道の駅遣唐使ふるさと館
- 岐宿町産業祭:岐宿支所
- 奈留自慢市:奈留総合体育館
地元の特産品が並び、五島の食文化を堪能できる機会です。
最後の夕陽鑑賞会
毎年12月31日に玉之浦町の大瀬崎灯台で行われるイベントです。五島で最後に沈む夕陽を眺めながら、一年を振り返る特別なひとときを過ごせます。年末年始に五島を訪れるなら、ぜひ参加してみてください。
貝津の獅子こま舞(県指定無形民俗文化財)
1月2日から3日にかけて三井楽町の貝津神社で行われる、300年以上続く伝統行事です。男獅子と女獅子、天狗の面をつけた「猿田彦」という神様が、太鼓と笛に合わせて舞い踊り、一年の無病息災や家内安全を祈願します。演奏される笛や太鼓は代々担当が決められており、脈々と受け継がれてきた技を見ることができます。
戸岐神社例祭
1月上旬に奥浦の戸岐神社で行われます。古式の様式を極めて正確に踏襲した神事が特徴で、五島の伝統文化を感じられる貴重な機会です。
大宝の綱引き・吉田の綱引き
1月には玉之浦町大宝地区と吉田町で、それぞれ綱引きの行事が行われます。男女に分かれて大綱を引き、豊漁・豊作を祈願する伝統行事です。
ヘトマト(国指定重要無形民俗文化財)
毎年1月の第3日曜日に、五島市下崎山地区の白浜神社で行われる民俗行事です。「豊作」「大漁」「子孫繁栄」をまとめて祈願するお祭りで、全国的にも類を見ない独特の内容から「奇祭」とも呼ばれています。
白浜神社での相撲に始まり、顔や身体にススを塗った若者が藁の玉を激しく奪い合う「玉せせり」、青年団と消防団に分かれて豊作と大漁を占う「綱引き」が行われます。最後は長さ3メートル、重さ約300キログラムの大草履を担いで山城神社へ向かいます。途中、見物する女性を次々と大草履に乗せて胴上げする光景は圧巻です😄
五島椿まつり
2月下旬から3月上旬にかけて五島市内各地で開催される、椿をテーマにしたお祭りです。日本一の生産量を誇る五島の椿を見て、食べて、楽しめるイベントが盛りだくさん。「椿咲く 心あたたか 五島の冬」をキャッチフレーズに、島全体が椿一色に染まります。
五島つばきマラソン
2月に三井楽町で開催されるマラソン大会です。椿の咲く季節に五島の自然を満喫しながら走れるとあって、島内外から多くのランナーが参加します。
五島市のお祭りに参加する際のポイント
五島市のお祭りは地域に根ざした行事が多いため、事前に開催日程を確認しておくことをおすすめします。特に伝統行事は旧暦に基づいて開催日が決まるものもあり、毎年日程が変わることがあります。
また、椛島や嵯峨島など離島で行われる行事は、フェリーの時刻も合わせて確認が必要です。地元の方々と一緒にお祭りを楽しむことで、五島の文化や人の温かさをより深く感じられるはずです。
「旅は人を謙虚にする。自分が世界の中で占める地位がいかにわずかなものであるかを悟るからだ。」
― ギュスターヴ・フローベール(フランスの小説家)
わたしの座右の銘は「土地を知れば、人の温度がわかる」です。五島市のお祭りを通じて、この島に暮らす人々の温かさや、脈々と受け継がれてきた文化の深さを感じてもらえたらうれしいです。みなさんもぜひ、五島のお祭りに足を運んでみてくださいね✨


















