こんにちは!『ローカログ』世田谷エリア担当ライターのすーちゃんです♪ 皆さんは世田谷区の水系について、どのくらいご存知でしょうか?
実は世田谷区には、多摩川をはじめとする豊かな水系が流れているんです。今回は世田谷区の水系について、ボクが詳しく調べてきました!
世田谷区の地理的特徴と水系の基盤
世田谷区は武蔵野台地の南東部に位置しており、多摩の丘陵地から東京湾沿岸の低地にかけて続く、みどりとみずのつながりを土台として発展してきました。
東京都の地形は大きく山地、丘陵地、台地(武蔵野台地)、低地に区分されますが、世田谷区はこの中でも台地部分に該当します。奥多摩から東京湾にそそぐ多摩川の水辺のつながりや、立川市・国分寺市に端を発して野川沿いに続く国分寺崖線の樹林や湧水群のつながりの一翼を担っているのが特徴です。
世田谷区の主要河川システム
多摩川水系
世田谷区の水系を語る上で欠かせないのが多摩川水系です。多摩川は世田谷区の南側を流れる一級河川で、区内の多くの河川が最終的にこの多摩川に注いでいます。
多摩川水系には谷沢川、仙川、野川などの重要な支流が含まれており、世田谷区の水環境の根幹を成しています。
目黒川水系
世田谷区北部を流れる目黒川水系も重要な水系の一つです。この水系には蛇崩川や九品仏川などが含まれており、現在は多くが暗渠化されています。
世田谷区内の主要河川詳細
谷沢川(やざわがわ)
谷沢川は世田谷区南部を流れる多摩川水系の一級河川で、豊かな自然で知られる等々力渓谷を含む重要な河川です。水源は世田谷区桜丘四丁目・五丁目付近の武蔵野台地上の湧水と、桜丘三丁目の旧品川用水のかつての吐水跡とされています。
谷沢川の最大の特徴は、東京都区部では唯一の自然渓谷である等々力渓谷を流れることです。この渓谷では水面が周辺の最も高い台地面から20mから30m近くも切れ込んだ深い谷を形成し、渓谷崖からの多量の湧水が見られます。
現在の谷沢川上流は地下水面の低下などで、降雨があったとき以外は通年にわたって水量が少なくなっています。そのため清流復活事業として仙川から2.2kmの導水管を敷設し、同じ世田谷区内の岡本三丁目で取水し、生物濾過で浄化した上で用賀まで送り、谷沢川に導入しています。
野川(のがわ)
野川は国分寺市東恋ヶ窪一丁目を水源とし、国分寺崖線の湧水を集めて武蔵野台地を東南に流れる一級河川です。水源の湧水の一つは名水百選にも選ばれた「お鷹の道・真姿の池、湧水群」として知られています。
小金井市、三鷹市、調布市を通って狛江市に入り、世田谷区との境付近で入間川を合流し、さらに世田谷区を流れて鎌田三丁目で仙川を合流した後、玉川一丁目で多摩川に流入します。延長20.2km(世田谷区内5.0km)、流域面積69.6k㎡の規模を持ちます。
仙川(せんがわ)
仙川は小金井市貫井北町を水源とし、鎌田三丁目で野川に合流する河川です。河川上流部に下水処理場があり、処理水が放流されているため、年間を通して安定した水量があります。
川岸は洪水対策の改修を受け、垂直のコンクリート護岸で覆われているのが特徴です。近年まで六郷用水と呼ばれ、農業用水として利用されていました。
蛇崩川(じゃくずれがわ)
蛇崩川は旧弦巻村を水源とし、三軒茶屋から下馬を通り目黒区の上目黒一丁目で目黒川と合流する小河川です。名前の由来は、流れる形が赤土の地層を崩したように蛇行しているところからそう呼ばれるようになったといわれています。
現在は暗渠となっており、上部は駒沢二丁目から下馬一丁目までが緑道として整備されています。
九品仏川(くほんぶつがわ)
九品仏川は浄真寺(九品仏)を囲むようにあった昔の水田地帯の水を集めて東流し、緑が丘で呑川に合流する極めて短い川です。大正の終わりごろまではサギソウが自生しており、これにまつわる伝説に基づいて世田谷区の花がサギソウに指定されました。
現在は暗渠となっており、上部は奥沢五丁目から奥沢七丁目までが緑道として整備されています。
丸子川(まるこがわ)
丸子川は旧六郷用水の下流部分で、現在は仙川から下流が丸子川と名を変えて残っています。上流部は大蔵住宅の湧水を利用し、下流部では谷沢川の水をポンプアップして水源としています。世田谷区内を通過する延長は5.4kmです。
谷戸川(やとがわ)
谷戸川の水源は、昔は東山野(今の砧二丁目と四丁目にまたがる辺り)という区内最高(標高52.5m)の丘の北麓から湧出する泉でした。現在は、山野小学校脇から開渠となり流れています。
平成6年度に砧公園内に浄化施設が完成し、水質は改善され、昔ながらの土水路になって流れています。
暗渠化の現状と課題
世田谷区東部から北部にかけての河川の多くは蓋をされ暗渠化されており、水と緑の豊かな水辺環境を形成している場所はごくわずかです。これは都市化の進展とともに進んだ現象で、現在多くの河川が地下を流れています。
暗渠化された河川の上部は緑道として整備されているケースが多く、市民の憩いの場として活用されています。しかし、本来の水辺環境は失われているのが現状です。
水質と生態系の現状
世田谷区では毎年区内6河川16地点において河川の水質調査を実施しており、また区内5河川6地点において河川の生物調査も実施しています。
調査結果によると、各河川の水質は改善傾向にあり、特に浄化施設が設置された河川では良好な水質が保たれています。生物調査でも様々な魚類が確認されており、都市部でありながら一定の生態系が維持されています。
清流復活事業の取り組み
世田谷区では水量の減少や水質の悪化に対応するため、清流復活事業を実施しています。この事業では、他の河川から導水したり、雨水を貯留して渇水時に放水したりする取り組みが行われています。
例えば谷沢川では仙川からの導水により水量を確保し、丸子川では谷沢川の水をポンプアップして水源としています。これらの取り組みにより、都市部でありながら一定の水環境が維持されています。
世田谷区水系の歴史的意義
世田谷区の水系は、江戸時代から農業用水として重要な役割を果たしてきました。特に六郷用水は大田区六郷まで農業用水を供給する重要なインフラでした。
現在でも国分寺崖線の湧水群や等々力渓谷など、歴史的・文化的価値の高い水辺環境が保全されており、都市部における貴重な自然環境として位置づけられています。
今後の課題と展望
世田谷区の水系は都市化の進展とともに大きく変化してきましたが、今後も持続可能な水環境の維持が重要な課題となっています。
地下水面の低下や水質の悪化、生態系の変化など様々な課題がありますが、清流復活事業や水質改善の取り組みにより、少しずつ改善が図られています。市民一人ひとりが水環境に関心を持ち、保全に協力することが大切ですね!
世田谷区の水系について詳しく知ることで、皆さんの住む街の自然環境への理解が深まったのではないでしょうか? 思い立ったが吉日、今度お散歩がてら近くの川や緑道を歩いてみませんか?
「川の流れのように、人生も絶えず変化し続ける。大切なのは、その変化を受け入れながら前に進むことだ。」- 老子
今日も素敵な一日をお過ごしください♪


















