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小浜市のお祭り一覧|放生祭やお水送りなど若狭の伝統行事を紹介

福井県の西部に位置する小浜市は、若狭湾の豊かな恵みと古い歴史に彩られた美しいまちです。『ローカログ』福井県担当ライターのれんじです。みなさん、小浜市のお祭りと聞いて思い浮かぶものはありますか?

日本海側で京都にもっとも近い港町として栄えてきたこの地域には、古くから続く伝統行事が数多く残されています。今回は小浜市のお祭り一覧として、年間を通じて開催される主要なイベントや伝統行事をまとめてご紹介します。旅の計画にお役立ていただけたらうれしいです。

目次

春を告げる神事「お水送り」(3月2日)

毎年3月2日、小浜市の神宮寺で行われる「お水送り」は、若狭に春を告げる幻想的な神事です。この行事は奈良・東大寺二月堂の「お水取り」と深いつながりがあることで知られています。

言い伝えによると、若狭の神様「遠敷明神」が神様の集まりに遅刻し、そのお詫びとして二月堂にお供えするお水を送る約束をしたことが始まりとされています。神宮寺の「閼伽井」で汲んだ水を清め、約2km離れた「鵜の瀬」まで松明行列とともに運び、送水神事が執り行われます。

夜闘の中に揺れる松明の列は息をのむほど美しく、毎年多くの参拝者が訪れます。手松明を持って行列に参加することもできるため、ぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか。

武家文化を今に伝える「お城まつり」(5月2日・3日)

ゴールデンウィークの始まりとともに開催されるのが、小浜城跡に鎮座する小浜神社の例祭「お城まつり」です。毎年5月2日と3日に行われ、地元の人々に親しまれています。

小浜城は江戸時代に酒井家によって築かれた、若狭国唯一の近世城郭でした。現在は石垣のみが残り、歴史ロマンを感じさせる静かな場所となっています。お城まつりの期間中は神事や奉納行事が行われ、新緑の美しい季節に歴史散策を楽しむことができます。

7年に一度の大祭「西津七年祭」(次回は2031年)

小浜市西津地区に鎮座する宗像神社の例祭「西津七年祭」は、なんと7年ごとに一度だけ開催される貴重なお祭りです。次回の開催は2031年の5月3日から5日となっています。

7年に一度という長い周期で行われるからこそ、地域の人々の熱意と準備は並々ならぬものがあります。華やかな神輿渡御や伝統芸能の奉納など、見どころが満載です。なかなか巡り合えないお祭りだけに、次回の開催年にはぜひ訪れてみたいものです。

夏の夜空を彩る「若狭マリンピア花火大会」(8月上旬)

小浜市の夏を代表するイベントといえば「若狭マリンピア花火大会」です。毎年8月上旬に小浜湾で開催され、川崎地区の一文字防波堤から約4000発の花火が打ち上げられます。

スターマインをはじめとした多彩な花火が夜空に大輪の花を咲かせ、海面にその姿が美しく映る光景は圧巻です。防波堤を幅広く使った最大7カ所同時のワイドな打ち上げ演出が見どころで、小浜湾ならではの開放感あふれる花火鑑賞が楽しめます。

地元の人々だけでなく、県内外から多くの観光客が訪れる人気イベントです。海風を感じながら見る花火は格別ですよ。

若狭地方最大の秋祭り「小浜放生祭」(9月中旬)

380年以上の歴史と伝統を誇る「小浜放生祭」は、若狭地方最大の秋祭りです。毎年9月の敬老の日直前の土曜・日曜に開催され、福井県無形民俗文化財にも指定されています。

このお祭りは、小浜市小浜男山に鎮座する八幡神社の例大祭です。旧小浜町内の氏子24区が隔年で12区ずつ出番となり、多彩な演し物を繰り出して町中を練り歩きます。

放生祭の見どころ「演し物」

放生祭の大きな魅力は、以下の5種類にわたる多彩な演し物です。

  • 大太鼓:傘鉾・棒振り・太鼓が一団となって進む、京都祇園祭の古い形態を今に伝える芸能
  • 神楽:笛や太鼓の音色とともに奉納される伝統的な舞
  • 獅子:初代藩主・酒井忠勝が武蔵国から連れてきた演者がルーツの三匹獅子舞
  • 山車:西陣の織物など豪華な装飾が施された曳山で、出囃子とともに町を巡る
  • 神輿:2年に1度、八幡神社のご神体を載せて氏子各区を巡る香取区の神輿

笛や太鼓の音があちこちから聞こえ、町は祭り一色に染まります。祭り二日目の夕方には「宵宮勢揃い」として、まちの駅付近に全ての演し物が集結する共演が行われ、一度に複数の芸能を見比べることができます。

放生祭の歴史的背景

もともと「放生会」とは、殺生を戒める仏教の教えにもとづき、捕らえた鳥や魚を野や池に放って供養する儀式のことでした。江戸時代まで、現在の演し物は天王社(現・廣嶺神社)の祇園祭に出ていたものです。

明治維新後に祭りの形態が変わり、演し物は八幡神社の例祭「放生祭」に移ることになりました。京都祇園祭の影響を受けた傘鉾や、江戸の文化を取り入れた山車など、京と江戸の文化が融合した独自のお祭りとして発展してきたのです。

美食を堪能「OBAMA食のまつり」(秋開催)

「御食国」の名で知られる小浜市は、古くから朝廷に食材を献上してきた歴史を持つ食の宝庫です。「OBAMA食のまつり」は、そんな小浜の食文化を存分に味わえるグルメイベントです。

御食国若狭おばま食文化館を会場に、鯖街道の鯖寿司食べ比べ、福井を代表する地酒の飲み比べ、若狭塗り箸の研ぎ体験、新鮮な海鮮の七輪焼きなど、楽しい企画が目白押しです。秋の味覚を満喫しながら、小浜ならではの食の魅力に触れてみてください。

鯖街道の歴史を感じる「鯖街道マルシェ」(10月末〜11月)

京都と小浜を結ぶ「若狭街道」、通称・鯖街道を舞台にした「鯖街道マルシェ」は、秋の人気イベントです。道の駅若狭おばまや小浜市まちの駅・旭座など、街道沿線の各地でマルシェやスタンプラリーが開催されます。

鯖街道沿線の地域を巡りながら、秋の味覚や風景、地域の人々とのふれあいを楽しめる内容となっています。歴史ある街道をドライブしながら、各地の特産品を買い歩くのも楽しいものです。

地域に根付く行事「宮川伝統虫送り」(8月初旬)

小浜市宮川地区では、毎年8月初旬に「宮川伝統虫送り」が行われます。日暮れになると、各区から松明、鉦、太鼓を打ち鳴らしながら虫を送り、宮川ふるさと館に集合します。

「虫送り」とは、稲の害虫を追い払い、豊作を祈願する伝統的な農耕儀礼です。夏の夜に松明の火が揺れる光景は、どこか懐かしく心に響きます。地域の人々が大切に守り継いできた素朴なお祭りです。

小浜市のお祭り年間カレンダー

ここまでご紹介した小浜市のお祭り一覧を、開催時期ごとに整理しました。

開催時期お祭り・イベント名主な会場
3月2日お水送り神宮寺・鵜の瀬
5月2日・3日お城まつり小浜神社(小浜城跡)
5月(7年ごと)西津七年祭宗像神社
8月初旬宮川伝統虫送り宮川地区
8月上旬若狭マリンピア花火大会小浜湾
9月中旬小浜放生祭八幡神社・旧市街地
OBAMA食のまつり御食国若狭おばま食文化館
10月末〜11月鯖街道マルシェ道の駅若狭おばま ほか

小浜市のお祭りを訪れる際のポイント

小浜市へは、車なら京都から約1時間40分、大阪から約2時間20分、名古屋から約2時間でアクセスできます。鉄道の場合はJR小浜線を利用し、小浜駅で下車すると便利です。

お祭りの時期は周辺道路が混雑することもあるため、時間に余裕を持ったスケジュールを組むのがおすすめです。また、放生祭やお水送りなどの大きなイベントの際は、事前に観光案内所で情報を確認しておくとスムーズに楽しめます。

若狭おばま観光案内所は小浜駅前にあり、営業時間は9時から17時です。地元のスタッフが親身に案内してくれるので、初めて訪れる方も安心です。

おわりに

小浜市のお祭り一覧として、春から秋にかけての主要な行事をご紹介しました。380年以上の歴史を持つ放生祭から、奈良とのつながりを感じるお水送りまで、この地域には時を超えて受け継がれてきた貴重な文化が息づいています。

わたし自身、北陸で暮らしてきた中で、地域のお祭りが持つあたたかみに何度も心を動かされてきました。みなさんも機会があれば、ぜひ小浜市のお祭りに足を運んでみてください。きっと、日常では味わえない特別な時間が待っていますよ。

本日の名言

「祭りは人と人をつなぎ、町を生かす力になる」
― 民俗学者・宮本常一

伝統を守り続ける人々の想いが、地域の活力を生み出しているのだと、あらためて感じます。みなさんの毎日が、小さな発見と笑顔に満ちたものでありますように。『ローカログ』福井県担当ライターのれんじでした!

投稿時のリサーチ結果に基づいて記事を作成していますが、最新情報は公式サイトも必ずご確認ください

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