『ローカログ』福井県担当ライターのれんじです。福井市に住みはじめてから、休日には北陸のあちこちに足を運ぶようになりました。今回は坂井市のお祭りを一覧でまとめてみようと思います。
みなさんは、坂井市といえば何を思い浮かべますか?東尋坊の断崖絶壁、丸岡城の古い石垣、それとも越前がにの美味しさでしょうか。実はこの街には、四季を通じて魅力的なお祭りがたくさんあるんです。
北陸三大祭に数えられる「三国祭」をはじめ、桜の名所で開かれる春のまつり、夏の花火大会、秋の収穫祭と、年間を通じてイベントが目白押し。地元の方だけでなく、観光で訪れる方にもぜひ知っていただきたい情報をお届けします。
坂井市のお祭り|年間スケジュール一覧
坂井市で開催されるお祭りは、エリアごとに特色があります。三国エリアでは湊町の歴史を感じる祭礼、丸岡エリアでは城下町ならではの風情、春江・坂井エリアでは農村文化を大切にした催しが多いのが特徴です。
| お祭り名 | 開催時期 | 開催場所 |
|---|---|---|
| 丸岡城桜まつり | 3月下旬〜4月中旬 | 丸岡城 |
| 雄島祭り | 毎年4月20日 | 大湊神社 |
| 竹田の里しだれ桜まつり | 4月ごろ | たけくらべ広場 |
| 三国祭 | 毎年5月19日〜21日 | 三國神社 |
| ゆりフェスタ | 6月 | ゆりの里公園 |
| はるえイッチョライでんすけ祭り | 9月ごろ | ハートピア春江 |
| さかい夏祭り | 8月ごろ | 坂井グラウンド |
| 三国花火大会 | 8月11日 | 三国サンセットビーチ |
| 三國湊帯のまち流し | 9月ごろ | 三国町旧市街地 |
| 丸岡古城まつり | 10月ごろ | 丸岡城 |
| 三国湊かに祭り | 11月ごろ | 三国サンセットビーチ特設会場 |
春のお祭り|桜と歴史が彩る季節
丸岡城桜まつり
北陸唯一の現存天守を誇る丸岡城は、春になると約300本のソメイヨシノに包まれます。「日本さくら名所100選」にも選ばれており、城と桜の競演は息をのむ美しさです。
まつり期間中は18時から22時までぼんぼりが点灯され、夜桜見物も楽しめます。昼間の凛とした天守閣と、夜のライトアップで幻想的に浮かび上がる姿、どちらも見応え十分。例年3月下旬から4月中旬にかけて開催されるので、桜の開花情報をチェックしてお出かけください。
雄島祭り
毎年4月20日に行われる雄島祭りは、なんと千年以上の歴史を持つ祭礼です。三国町安島にある大湊神社の例大祭として、東尋坊周辺を舞台に繰り広げられます。
神秘的な雰囲気の雄島を背景に、古式ゆかしい神事が執り行われる様子は、まさに悠久の時を感じさせてくれます。観光客だけでなく、地元の方々が大切に守り続けてきた伝統に触れられる貴重な機会です。
竹田の里しだれ桜まつり
丸岡町の山間にある「たけくらべ広場」では、4月になると見事なしだれ桜が満開を迎えます。山里のゆったりとした空気の中で眺める桜は、街中とはまた違った趣があります。
周辺には水車小屋や散策路も整備されており、春の一日を過ごすにはぴったりの場所。竹田地区では秋に収穫祭「竹田じょんころカーニバル」も開かれ、地域の無形民俗文化財である踊りも披露されます。
初夏から夏のお祭り|活気あふれる季節
三国祭|北陸三大祭のひとつ
毎年5月19日から21日の3日間、三國神社で開催される三国祭は、北陸三大祭のひとつに数えられる福井県を代表するお祭りです。石川県の青柏祭、富山県の御車山祭と並んで、その規模と歴史は北陸随一といわれています。
最大の見どころは、高さ約6.5メートルにも及ぶ武者人形山車です。毎年6基の山車が町内を練り歩き、細い路地を巧みに進む姿は圧巻の一言。この山車文化は約300年前から続いているとされ、江戸時代の北前船交易で栄えた湊町の気概を今に伝えています。
中日祭にあたる5月20日には、神輿2基と武者行列、そして6基の山車が三國神社前を出発し、夜9時頃まで巡行が続きます。例年10万人以上の見物客で賑わうため、早めの場所取りがおすすめです。福井県の無形民俗文化財にも指定されている格式ある神事をぜひ一度ご覧ください。
ゆりフェスタ
春江町にある「ゆりの里公園ユリーム春江」では、6月になると色とりどりのユリが見頃を迎えます。広大な園内に咲き誇るユリの花は、まさに初夏の風物詩。
期間中はさまざまなイベントが企画され、家族連れでも楽しめる内容になっています。冬にはイルミネーションも開催されるので、季節を変えて訪れてみるのもいいですね。
はるえイッチョライでんすけ祭り
ハートピア春江の屋外ステージを会場に、伝統民謡「でんすけ踊り」をはじめとした催しが繰り広げられます。大太鼓の演奏やよさこいなど、躍動感あふれるパフォーマンスが特徴です。
「イッチョライ」という掛け声が会場に響き、参加者も観客も一体となって盛り上がる夏の風物詩。地域の絆を感じられるあたたかいお祭りです。
さかい夏祭り
米どころ坂井らしく、農村文化のひとつである「案山子(かがし)」をテーマにしたユニークなお祭りです。手づくりの一本足かがしがずらりと並ぶ「かがしコンテスト」は、毎年力作揃い。
ステージイベントや模擬店、総踊りなども行われ、夏の夜を楽しく過ごせます。上位入賞作品は1年間展示されるので、個性豊かなかがしたちに会いに行ってみてはいかがでしょうか。
三国花火大会|北陸最大級の夏の祭典
毎年8月11日に開催される三国花火大会は、約15,000発もの花火が夜空と海を彩る北陸最大級の花火大会です。会場となる三国サンセットビーチには例年約24万人もの人が訪れます。
最大の特徴は、打ち上げ花火と水中花火が一体となった海上演出にあります。水平線を背景に、空と海の両方から花火が上がる様子はここでしか見られない光景。約30名の花火師が一玉一玉手作業で制作した特別仕様の花火は、約60分間にわたって打ち上げられます。
音楽に連動したスターマインや、息をのむフィナーレは必見です。砂浜に座りながら間近で大輪の花火を楽しめるのも、この大会ならではの魅力といえるでしょう。
秋のお祭り|実りと伝統を祝う季節
三國湊帯のまち流し
9月頃に三国町の旧市街地で開催されるこのイベントは、かつて北前船の寄港地として栄えた三国湊の歴史を感じられる催しです。情緒ある町並みを舞台に、さまざまな催し物が行われます。
レトロな雰囲気の中を歩きながら、湊町の風情をじっくり味わえるのがこのイベントの醍醐味。夏の喧騒が落ち着いた頃に訪れる、しっとりとした秋のお祭りです。
丸岡古城まつり
10月に丸岡城周辺で開催される古城まつりは、城下町の歴史と伝統を今に伝える秋の一大イベントです。見どころは華やかな武者行列と、約1,400人もの参加者による総踊り。
「丸岡音頭」や姉妹都市である宮崎県延岡市の民謡「ばんば踊り」の音楽に合わせて、道路いっぱいに広がった参加者が踊り歩く様子は壮観です。地元の太鼓団体による演奏も華を添え、メイン会場周辺は大いに盛り上がります。
冬のお祭り|海の幸と光の祭典
三国湊かに祭り
11月頃、三国サンセットビーチ特設会場で開催されるかに祭りは、越前がにの解禁に合わせた冬の味覚イベントです。日本海の恵みをたっぷり味わえるとあって、毎年多くの人で賑わいます。
新鮮な海の幸を堪能できる屋台や、地元の特産品販売など、食いしん坊にはたまらない内容。寒い季節だからこそ、あったかい蟹汁や浜焼きが身に沁みます。
ゆりの里公園イルミネーション
冬になると、ゆりの里公園ではイルミネーションが点灯します。夏とはまた違った幻想的な光景が広がり、デートスポットとしても人気です。
12月にはクリスマスマルシェなどのイベントも開催され、寒い季節でも楽しめる工夫がたくさん。福井の冬は雪景色だけでなく、こうした光のイベントも見逃せません。
坂井市のお祭りを楽しむコツ
坂井市のお祭りを存分に楽しむために、いくつかのポイントをお伝えしておきます。
- 三国祭や三国花火大会など人気イベントは早めの場所取りが必須
- 三国花火大会は無料シャトルバスの利用がおすすめ(三国駅と駐車場間を運行)
- 丸岡城桜まつりは昼と夜で雰囲気が異なるので、時間をずらして2回訪れるのも◎
- えちぜん鉄道を使えば福井市内からのアクセスも便利
- 各イベントの詳細は坂井市公式観光サイト「さかい旅ナビ」で確認を
わたし自身、金沢から福井に移り住んで、北陸の祭り文化の奥深さを改めて感じています。三国祭の武者人形山車を初めて見たときは、その迫力に思わず声が出ました。地域の方々が何百年もの間、大切に守り続けてきた伝統の重みを感じる瞬間でした。
坂井市のお祭り一覧を眺めていると、春夏秋冬それぞれに魅力的なイベントがあることがわかります。どの季節に訪れても、その時期ならではの楽しみ方ができるのが嬉しいですね。ぜひカレンダーにチェックを入れて、気になるお祭りに足を運んでみてください。
本日の名言
「祭りは、人と人とを結びつける見えない糸である」 ― 民俗学者・柳田国男
お祭りは単なるイベントではなく、地域の歴史や文化、そして人々の想いが詰まった大切な時間です。坂井市のお祭りを通じて、みなさんの暮らしに少しでもあたたかな彩りが加わりますように。今日も素敵な一日をお過ごしください。

















