みなさん、こんにちは。『ローカログ』長崎県担当ライターのこうたです。長崎県の離島といえば、五島列島や壱岐を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、今回は「国境の島」として知られる対馬市のお祭りについてお届けします。対馬市のお祭り一覧をチェックしたい方は、ぜひ最後までお付き合いください😊
対馬は九州と韓国の間に位置し、韓国の釜山までは直線距離でわずか約50km。古くから大陸との交流の窓口として、独自の文化が育まれてきた島です。そんな対馬には、島ならではの風土や歴史を感じられるお祭りがたくさんあります。
対馬を代表する夏の大祭「対馬厳原港まつり」
対馬最大のお祭りといえば、毎年8月上旬に開催される「対馬厳原港まつり」です。厳原港周辺を舞台に、2日間にわたって多彩なイベントが繰り広げられます。見どころは、江戸時代に対馬藩が重要な役割を担った「朝鮮通信使」の行列を再現したパレードです。
金石城跡から厳原港までの道のりを、華やかな衣装に身を包んだ参加者たちが練り歩く姿は圧巻のひとこと。1964年に「厳原港まつり」としてスタートし、1980年に朝鮮通信使行列が加わったことで、国境の島らしい独特の雰囲気を持つお祭りへと発展しました。
フィナーレを飾るのは約4,000発の花火大会。対馬の雄大な自然を背景に打ち上げられる花火は、夏の夜空を美しく染め上げます。模擬店やステージイベントも充実しているので、家族連れでも一日中楽しめますよ。
お盆シーズンに盛り上がる「上対馬おっどん祭り」
対馬市の北部エリアでは、毎年8月のお盆の時期に「上対馬おっどん祭り」が開催されます。対馬市商工会青年部が主体となって企画運営しているお祭りで、地元の方々に愛されている夏のイベントです。
子どもたちに大人気なのが、魚つかみ取り大会やサスケチャレンジ。サスケチャレンジは小中学生を対象にしたエアー遊具を含む障害物レースで、毎年熱い戦いが繰り広げられます。そのほかにも地元高校のブラスバンド演奏やローカルヒーローショー、ビンゴ大会やもちまきなど、盛りだくさんのプログラムが用意されています。
幻想的な秋の夜を楽しむ「万松院まつり」
秋の対馬で外せないのが、10月上旬に行われる「万松院まつり」です。万松院は対馬藩主・宗家の菩提寺として知られる国指定史跡で、年に一度だけ夜間参拝ができる特別な日がこのお祭りです。
「百雁木(ひゃくがんぎ)」と呼ばれる123段の石段には約350基の灯籠が並び、夕暮れとともに一斉に火が灯されます。無数の灯りが揺らめく光景は、まさに幽玄そのもの。訪れる人々を幻想的な世界へと誘います。
一般の参拝者も山門前で提灯を受け取り、夕闇の中を歩いて宗家の墓所へお参りすることができます。参拝後にはぜんざいが振舞われるのも、うれしい心遣いですね。
初夏を彩る「あじさい祭り」
6月の対馬を訪れるなら、ぜひ足を運んでほしいのが「あじさい祭り」です。対馬市上県町佐護にある野生動物保護センター近くには「あじさいロード」と呼ばれる道があり、約8,000株ものあじさいが植えられています。
開花時期に合わせて開催されるこのお祭りでは、あじさいを眺めながらのウォーキングイベントや、なんとパラグライダー体験も楽しめます。空から見下ろす対馬の絶景は格別で、県外からもリピーターが訪れるほどの人気ぶり。晴れた日には対岸の釜山が見えることもあるそうです。
美津島町の夏を盛り上げる「いさり火山笠まつり」
7月に対馬市美津島町で開催される「いさり火山笠まつり」は、住吉神社の祈願祭として行われるお祭りです。大漁・豊作・商売繁盛を祈り、各地区の子どもたちや団体がかつぐみこしが会場を練り歩きます。
まつり会場となる美津島文化会館駐車場では、太鼓や舞踊などの演芸が披露され、クライマックスには迫力ある花火も打ち上げられます。最後に行われる「もちまき」は、地元の子どもたちが毎年心待ちにしている恒例行事です。
歴史と神話が息づく神社のお祭り
対馬には由緒ある神社が数多く点在しており、それぞれに伝統的なお祭りが受け継がれています。なかでも注目したいのが、以下の神社のお祭りです。
- 和多都美神社古式大祭:旧暦8月1日に行われる海宮祭。前夜祭も含め、厳かな神事が執り行われます。龍宮伝説ゆかりの神社として知られ、海に浮かぶ鳥居の神秘的な景観も魅力です。
- 小茂田浜神社大祭:11月上旬に開催。命婦の舞や浦安の舞などの神事のほか、武者行列が見どころです。元寇の際に蒙古軍と戦った宗助国を祀る神社で、歴史ファンにも人気があります。
- 厳原八幡宮神社古式大祭:9月に行われる秋の例大祭。対馬の総鎮守として古くから信仰を集めてきた神社です。
子どもたちが主役の「地蔵盆」
毎年7月24日には、厳原地区で「地蔵盆」が行われます。旧城下町の子どもたちによる伝統的な盆行事で、地域の絆を感じられる温かなお祭りです。都会ではなかなか見られなくなった風景が、ここ対馬には今も息づいています。
対馬市のお祭りを訪れる際のポイント
対馬へは長崎空港や福岡空港から飛行機で、また博多港からはフェリーやジェットフォイルでアクセスできます。お祭りの時期は宿泊施設が混み合うことも多いので、早めの予約がおすすめです。
島内の移動はレンタカーが便利ですが、厳原港まつりなど大きなイベント時は臨時駐車場が設けられることもあります。事前に観光協会のホームページなどで最新情報をチェックしておくと安心ですね。
対馬市のお祭り年間カレンダー
| 時期 | お祭り・イベント名 | 開催場所 |
|---|---|---|
| 6月 | あじさい祭り | 上県町佐護 |
| 7月 | いさり火山笠まつり | 美津島町 |
| 7月24日 | 地蔵盆 | 厳原地区 |
| 8月上旬 | 対馬厳原港まつり | 厳原港周辺 |
| 8月中旬 | 上対馬おっどん祭り | 比田勝 |
| 旧暦8月1日 | 和多都美神社古式大祭 | 豊玉町 |
| 9月 | 厳原八幡宮神社古式大祭 | 厳原町 |
| 10月上旬 | 万松院まつり | 厳原町 |
| 11月上旬 | 小茂田浜神社大祭 | 厳原町 |
対馬市のお祭り一覧、いかがでしたか?国境の島ならではの国際色豊かなお祭りから、神話や歴史を感じる神社の祭礼、地域の人々が大切に守り続けてきた素朴な行事まで、対馬には多彩な祭文化が根づいています。
わたしも実際に対馬を訪れたとき、島の方々の温かさや、悠久の歴史を感じる空気感に心を動かされました。みなさんも、お祭りをきっかけに対馬の魅力を体感してみてはいかがでしょうか?きっと、忘れられない旅の思い出になるはずです✨
本日の名言
「旅は人を謙虚にする。世界の中で人間の占める場所がいかに小さいかを教えてくれるからだ。」
― ギュスターヴ・フローベール(フランスの小説家)
島を訪れ、その土地に息づくお祭りに触れることで、わたしたちは自分の暮らしを見つめ直すきっかけをもらえます。対馬という小さな島に刻まれた大きな歴史と文化。ぜひ一度、その空気を肌で感じてみてください。『ローカログ』では、これからも長崎県の魅力をお届けしていきます。それでは、また次の記事でお会いしましょう😊


















