みなさん、こんにちは。『ローカログ』鹿児島担当ライターのたけはるです。鹿児島県の中西部に位置する日置市には、古くから受け継がれてきた魅力的なお祭りがたくさんあるのをご存じですか?今回は日置市のお祭り一覧として、地域の伝統行事や季節のイベントをまとめてご紹介します。わたし自身、霧島市出身で今は鹿児島市に住んでいるのですが、ドライブがてら日置市のお祭りを訪れることも多いんです。家族で楽しめるお祭りから、歴史ロマンを感じる伝統行事まで、じっくりお届けしますね♪
日置市を代表するお祭り「妙円寺詣り」
日置市で最も有名なお祭りといえば、やはり「妙円寺詣り」でしょう。鹿児島三大行事のひとつに数えられるこの伝統行事は、毎年10月の第4土曜・日曜に開催されます。舞台となるのは伊集院町にある徳重神社です。
妙円寺詣りの歴史と由来
この行事の起源は、1600年の関ヶ原の戦いにさかのぼります。当時、豊臣方として参戦した島津義弘公は、敵中突破という決死の撤退を敢行しました。鹿児島城下の武士たちは、その苦難と勇気を偲んで妙円寺(現在の徳重神社)へ参拝するようになったのが始まりです。
明治初期の廃仏毀釈により妙円寺は一度廃寺となりましたが、同じ場所に徳重神社が建立されました。現在は近くに妙円寺も再興され、両方に参拝する形式となっています。
妙円寺詣りの見どころ
当日は鎧冑に身を固めた勇壮な武者行列がまちを練り歩きます。タイムスリップしたかのような光景に、思わず胸が熱くなりますよ。
奉納行事も見応えたっぷり。鹿児島県指定無形民俗文化財の太鼓踊りが次々と披露されます。
- 大田太鼓踊り
- 徳重大バラ太鼓踊り
- 伊作太鼓踊り
さらに古武術「薬丸野太刀自顕流」の演武や、「薩摩日置鉄炮隊」による火縄銃の実演もあります。迫力満点の演武に、会場全体がぐっと引き込まれる瞬間は圧巻です。
同時開催の「妙円寺詣りフェスタ」では、日置市の特産品やグルメが大集合。フレンドリーシティである岐阜県大垣市のブースも登場するなど、食も存分に楽しめます。
田んぼで跳ねる!「せっぺとべ」
日置市日吉地域に約420年以上前から伝わるユニークなお田植え祭り、それが「せっぺとべ」です。毎年6月の第1日曜日に開催されます。「せっぺとべ」とは鹿児島弁で「精一杯跳べ」という意味なんですよ。
せっぺとべの内容
若い衆が田んぼの中で円陣を組み、お酒を飲みながら唄を歌い、勢いよく飛び跳ねます。泥だらけになりながら踊る姿は、なんともエネルギッシュ!
この祭りには、土をこねる足踏み耕の意味と、害虫を踏みつぶす意味が込められています。一年の豊作を祈願する素朴で力強い行事なんです。
当日は地域の子ども会による棒踊りや虚無僧踊りなども奉納され、まち全体が活気にあふれます。お子さん連れのファミリーにもおすすめですよ♪
薩摩焼の里を巡る「美山CRAFTWEEK」
芸術の秋を楽しみたいなら、「美山CRAFTWEEK」がぴったりです。東市来町美山地区で毎年10月下旬から11月初旬にかけて開催されます。
美山窯元祭りから進化したイベント
このイベントは、1986年(昭和61年)から続く「美山窯元祭り」がルーツです。陶芸の技を伝えた先人をしのび、その伝統と歴史に触れてもらうことを目的にスタートしました。現在は名称を「美山CRAFTWEEK」と改め、より幅広いモノづくりの魅力を発信しています。
美山CRAFTWEEKの楽しみ方
美山地区内に店を構える約30店舗が参加します。窯元や工房だけでなく、ギャラリーやカフェ、飲食店も軒を連ねます。
職人さんと直接会話しながら、作品に込められた思いを聞けるのがこのイベントの醍醐味です。陶芸体験や絵付け体験ができる窯元もあり、家族みんなで楽しめます。
「ぐるっと美山通行手形」を購入してスタンプラリーに参加すれば、喫茶チケットや工房の作品と交換できる特典も。ワクワクしながら美山の町並みを散策できますよ♪
迫力の太鼓踊り「伊作太鼓踊り」
吹上地域で毎年8月28日に奉納される「伊作太鼓踊り」も見逃せません。応永13年(1406年)に伊作島津家当主・久義が田布施の二階堂氏を攻め落とした際に考案されたと伝えられています。
花笠を被った華やかな衣装の「中打」と、白装束に大きな矢旗を背負った「平打」が太鼓を打ち鳴らしながら勇壮に踊ります。南方神社での奉納後、2日間かけて吹上の各地で披露されます。鹿児島県指定無形民俗文化財にも登録されている貴重な伝統芸能です。
日置市の太鼓踊り一覧
日置市では、各地域で特色ある太鼓踊りが継承されています。
- 徳重大バラ太鼓踊り(伊集院町):直径約1.5メートルの大太鼓を使用。妙円寺詣りの日に奉納
- 日吉太鼓踊り(日吉町):8月23日と8月28日に南方神社などで奉納
- 吉利中区太鼓踊り:妙円寺詣りで披露
- 湯之元豊年俵踊り:収穫への感謝を表現
それぞれに歴史と意味があり、地域の誇りとして大切に守られています。
ユニークな伝統行事「たじまどん」
吹上町中原にある大汝牟遅神社で行われる「たじまどん」は、豊作を祈願する祭りです。社殿での祈念祭のあと、社殿前の庭を斎田に見立てて行われます。
田越しからモミ蒔きまでの農作業を鹿児島弁でおもしろおかしく演じる「田園劇」は、境内を笑いに包みます。素朴であたたかい雰囲気がじんわりと心に染みる、日置市ならではの行事です。
幻想的な「北山の火ぶりかぐら」
東市来町養母の北山地区で毎年8月15日に行われる「北山の火ぶりかぐら」。戦いに敗れた北山殿の霊を慰めるため、あるいは無縁仏を供養するためなど、由来には諸説あります。
たいまつをつけた複数の孟宗竹を4〜5人がかりで激しく振る姿は、夏の夜空に炎の軌跡を描き、幻想的な光景が広がります。お盆の時期ならではの神秘的な行事です。
秋の味覚が大集合「吹上秋祭り」
毎年11月末に吹上浜公園で開催される「吹上秋祭り」は、JA農業祭との同時開催で盛り上がります。
新米や採れたての野菜、地元の特産品がずらりと並び、飲食ブースやキッチンカーも充実。ステージイベントでは地元の出演者がパフォーマンスを披露し、子どもから大人まで楽しめる一日になります。秋の日置市を満喫するなら、ぜひ足を運んでみてください。
海辺で楽しむ「月日祭」
東市来町の江口浜で開催される「月日祭」は、海と音楽を楽しめるイベントです。江口蓬莱館横の会場で、地元グルメやステージパフォーマンスが楽しめます。
日本三大砂丘のひとつ・吹上浜の美しい景色を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごせますよ。家族でのお出かけにもぴったりです🌊
日置市のお祭りを楽しむポイント
日置市のお祭り一覧を見てみると、歴史ある伝統行事からグルメイベントまで、本当に多彩なラインナップですよね。せっかく訪れるなら、いくつかのポイントを押さえておくと、より楽しめます。
- 妙円寺詣りは駐車場が混雑するため、公共交通機関の利用がおすすめ
- 美山CRAFTWEEKは歩きやすい靴で訪れると、散策が楽しい
- せっぺとべは泥が飛ぶこともあるので、汚れてもいい服装で見学を
- 秋のイベントは気温差があるため、羽織るものを持参すると安心
わたしも息子を連れて妙円寺詣りに行ったことがありますが、武者行列を見た息子の目がキラキラ輝いていたのを今でも覚えています。お祭りを通じて、子どもたちに地域の歴史や文化を伝えられるのも素敵ですよね。
まとめ
日置市のお祭り一覧として、主な行事をご紹介しました。420年以上続くせっぺとべ、鹿児島三大行事の妙円寺詣り、薩摩焼の里で開催される美山CRAFTWEEK。どのお祭りも、地域の人々の思いがぎゅっと詰まっています。
季節ごとに異なる表情を見せてくれる日置市のお祭り。ぜひカレンダーをチェックして、気になる行事に足を運んでみてください。きっと新しい発見と、心あたたまる思い出が待っていますよ😊
「伝統とは火を守ることであり、灰を崇拝することではない」― グスタフ・マーラー
お祭りは、先人たちが大切に守り続けてきた火のようなもの。わたしたちもその火を絶やさず、次の世代へつないでいきたいですね。みなさんの日置市でのお祭り体験が、素敵な思い出になりますように!


















