みなさん、こんにちは。『ローカログ』茨城県担当ライターのよしとです。今回は北茨城市で開催される魅力的なお祭りや伝統行事について、じっくりと紹介させていただきます。太平洋に面した港町として栄えてきた北茨城市には、海の恵みに感謝する祭りから、五穀豊穣を願う伝統芸能まで、実に多彩な祭事が受け継がれているんですよ。
春の一大イベント「常陸大津の御船祭」
北茨城市のお祭りといえば、何といっても5年に一度開催される「常陸大津の御船祭」が有名です。国指定重要無形民俗文化財にも指定されているこの祭りは、毎回15万人もの観客を集める、まさに地域の一大イベントなんです。
佐波波地祇神社で5月2日から3日にかけて行われるこの祭りでは、重さ約8トンもの木造船「大漁丸」に神輿を載せて、約500人の白装束姿の引き手たちが、威勢のいい掛け声とともに町内を練り歩きます。特に見どころなのが、「ソロバン」と呼ばれる木枠を敷き詰めた道路の上を、船が左右に揺れながら滑走する「曳き船の儀」。車輪のない船がダイナミックに動く様子は、まさに圧巻の一言です♪
実はこの祭り、もともとは毎年開催するか否かを総会で決めていたそうです。というのも、船の激しい動きによる損傷が激しく、修繕費用の捻出が大変だったからなんですね。昭和49年に県指定無形文化財になる際に、5年に一度の開催と決められたそうです。
初夏を彩る花園神社の例大祭
5月5日のこどもの日には、華川町の花園神社で例大祭が開催され、市指定無形民俗文化財の「花園のささら」が奉納されます。この「ささら」は茨城県独自の伝統芸能で、獅子頭を棒の先に取り付けて操る「棒ささら」として知られています。
地元の保存会によって大切に継承されているこの舞は、五穀豊穣を願う優雅な動きが特徴的。四方に幕を張り巡らせた屋台の中で舞われる様子は、まるで時が止まったかのような神秘的な雰囲気を醸し出しています。毎年多くの参拝者が訪れ、初夏の訪れを告げる風物詩となっているんです。
夏本番!北茨城市民夏まつり
8月下旬になると、JR磯原駅周辺で「北茨城市民夏まつり」が盛大に開催されます。豪華ゲストによるステージライブや、子供向けの体験コーナー、市内外の特産品販売など、家族みんなで楽しめるイベントが目白押しです!
特に人気なのが、花火大会のフィナーレ。夏の夜空を彩る花火を間近で楽しめるとあって、毎年多くの家族連れで賑わいます。地元のキッチンカーも大集合し、グルメも充実。暑い夏をサクサクと楽しめる、まさに市民のための夏祭りですね。
大津盆船流し:江戸時代から続く伝統行事
8月16日の早朝には、大津漁港で「大津の盆船流し」が行われます。これは江戸時代から続く県指定無形民俗文化財で、新盆を迎えた家が故人の霊を船に乗せて海に送る伝統的な盆行事です。
麦藁や木で作られた盆船には、仏花やちょうちん、戒名などが飾られ、白帆には船名や故人の戒名が書かれます。早朝の静かな海に、供物や線香を備えた船がゆっくりと流されていく様子は、なんとも幻想的で、見る人の心にじんわりと響きます。
化蘇沼稲荷神社の例大祭
別名「関取稲荷」とも呼ばれる化蘇沼稲荷神社では、毎年8月25日に夏祭りが開催されています。豊作祈願として相撲と巫女舞が奉納される、地域に根ざした祭りです。相撲は神事として執り行われ、五穀豊穣への祈りが込められているんですよ。
秋の味覚を堪能!雨情の里港まつり
11月第1日曜日に大津漁港で開催される「雨情の里港まつり」は、まさに食欲の秋にぴったりのイベントです。北茨城市が生んだ童謡詩人・野口雨情にちなんだこの祭りでは、「雨情おどり」で華やかに開幕します。
最大の見どころは、なんといってもあんこうの吊るし切り実演!プロの技で見事にさばかれる様子は必見です。あんこう鍋の販売やサンマのつかみ取り、地元特産の花園牛の網焼きなど、海と山の幸が一度に楽しめるのも魅力。60以上のブースが立ち並び、地元農産物の即売や企業の製品紹介も行われます。
冬の風物詩「全国あんこうサミット」
冬の味覚の王様・あんこうを使った料理が全国から集まる「全国あんこうサミット」。あんこうどぶ汁発祥の地である北茨城市が主催するこの食の祭典は、毎年1月から3月頃に開催されます。
全国各地のあんこう料理が一堂に会し、美容と健康にも効果があるというあんこうの魅力を存分に味わえます。本場のあんこう鍋はもちろん、各地の創作料理も楽しめるとあって、毎年多くのグルメファンが訪れます。冬の北茨城市ならではの、ほっとあたたまるイベントですね◎
磯原節大会:雨情の遺産を未来へ
12月には「磯原節大会」が開催されます。北茨城市出身の野口雨情が作詞した民謡「磯原節」の歌唱力を競うこの大会には、県内外から150人以上が参加します。
磯原節は、ふるさと磯原の地を紹介した叙情歌として広く愛唱されている文化遺産。この大会は、雨情の遺徳を偲び、後世に伝承していく大切な場となっています。参加者たちの熱のこもった歌声が会場に響き渡る様子は、まさに感動的です。
神社の年間行事
花園神社では年間を通じて様々な祭事が行われています。
- 元旦:歳旦祭
- 1月7日:七草祭
- 第4日曜日:献穀祭
これらの伝統行事は、地域の人々によって大切に守られ、季節の移ろいを感じさせてくれる貴重な文化財となっています。
まとめ
北茨城市のお祭りは、5年に一度の大祭から毎年恒例の市民祭りまで、実にバラエティ豊か。海の恵みに感謝する漁師町ならではの祭りから、農業の豊作を願う伝統芸能まで、それぞれに地域の歴史と文化が息づいています。
特に国指定重要無形民俗文化財の「常陸大津の御船祭」は、次回は2024年の開催となります。みなさんもぜひ、北茨城市の祭りに足を運んで、地域の熱気と伝統の重みを肌で感じてみてはいかがでしょうか?きっと忘れられない思い出になるはずです!
「祭りとは、人々の心を一つにする魔法である」 – 山田洋次(映画監督)
地域の祭りには、人と人とをつなぐ不思議な力があります。北茨城市の祭りも、まさにそんな魔法にあふれた素敵な催しばかり。わたしも次の祭りが今から楽しみでワクワクしています!みなさんも一緒に、地域の宝物である祭りを楽しみましょうね♪


















