こんにちは!『ローカログ』世田谷エリア担当ライターのすーちゃんです。今日は世田谷区にお住まいの皆さんに、ぜひ知っておいてほしい土留めと擁壁の話をお届けします♪
世田谷区って、実は起伏に富んだ地形が特徴的なんですよね。国分寺崖線をはじめとした高低差のある地域が多く、そこには必ずと言っていいほど土留めや擁壁が設置されています。でも、この土留めや擁壁について、皆さんはどのくらいご存知でしょうか?
世田谷区の地形と土留めの必要性
世田谷区は武蔵野台地の南端に位置していて、多摩川やその支流によって複雑な地形が形成されています。台地部分の標高は30~50メートルほどですが、河川による浸食で低いところは10~25メートルと、なんと最大20メートルもの高低差があるんです!
この高低差があるからこそ、傾斜地では土砂の崩壊を防ぐために土留めが必要になってくるわけです。土留めとは、傾斜地の法面や盛土などの崩壊防止のため、壁などの構造物で土をせき止めることを指します。
ボクも世田谷区に住んでいて、日々の散歩で様々な土留めを目にしますが、その種類や状態は本当に様々なんですよね。
擁壁の種類と特徴を知ろう
擁壁というのは、土留めのために設置する壁状の構造物そのものを指しています。世田谷区内で見かける擁壁には、実にいろんな種類があるんです。
コンクリート造擁壁
最も一般的なのがコンクリート造の擁壁です。鉄筋が入っているものと入っていないものがあり、鉄筋コンクリート造の場合は基礎の形態によって「L型」「逆L型」「逆T型」などに分類されます。表面にタイルを張っているオシャレなものも見かけますよね♪
石積み系の擁壁
昔ながらの風情がある石積み擁壁も世田谷区内では多く見られます。間知石積擁壁は角錐状の石やブロックを使って、裏側をコンクリートで固めて積んだもの。積み方には水平方向に並べる布積や、斜めに積む矢羽積などがあります。
一方、玉石や雑石を積み上げた石積擁壁もあります。目地を埋めて積み上げる「練積み」と、埋められていない「空積み」があり、練積みの方が強度が高い傾向にあります。
注意が必要な擁壁
世田谷区内でも時々見かけるのが、大谷石積擁壁やコンクリートブロック積擁壁です。大谷石は比較的軽量で柔らかく、間知石などに比べて強度面でやや劣るとされています。表面に経年的な劣化が生じやすいのも特徴です。
特に注意したいのがコンクリートブロック積擁壁。塀などで使われる軽量ブロックを擁壁として使用しているものですが、実はコンクリートブロックは土留め用途として適性がないんです。強度面で不安定なため、地震時には転倒の恐れがあります。
危険な土留めの見分け方
皆さんのお住まいの周辺で、気をつけて見ていただきたいポイントがあります。それは背の高いブロック積みによる土留めです。
実は特殊なものを除き、ブロック積みによる土留めは基本的に認められていません。ブロック積みに土の圧力がかかっていることから、地震時には転倒の恐れがあるんです。さらに、時間の経過と共に傾斜してくる危険性もはらんでいます。
チェックすべきポイント
ブロック積みの土留めについては、建築基準法により高さが2.2メートル以下で、1.2メートルを超えるものは長さが3.4メートル毎に控壁を設けるよう定められています。控壁とは、ブロックなどを積み上げてつくった壁を補強する目的で設ける補助壁のことです。
ところが、ブロックが6段積み(1.2メートル)を超えても控壁がなかったり、控壁があっても長さが3.4メートル以上離れていたりするケースも珍しくありません。そのようなブロック積みは転倒の可能性が高くなってしまいます。
擁壁の構造による分類
擁壁は構造によっても分類されます。下端から上端まで1種類の擁壁で構成される「単体擁壁」が最も安全とされています。
一方、既存の擁壁の上に同種または異なる材料、積み方の擁壁を積み増しした「増積み擁壁」は、一般的に強度面で不安定とされています。また、複数の擁壁が段をなして構成される「多段擁壁」もありますが、段と段の間には十分なスペースを確保する必要があります。
世田谷区の取り組みと住民の責任
世田谷区では、がけや擁壁の崩壊による土砂災害に備えて、様々な防災対策を推進しています。高さ2メートル以上の一般住宅の土留めとして利用される擁壁等を対象とした防災対策方針も策定されているんです。
重要なのは、所有する土地で擁壁の崩壊により隣家に被害が発生した場合には、所有者として責任を問われる可能性があることです。擁壁や斜面のある土地の所有者は、適切な維持管理を行い、常時安全な状態にするよう努める必要があります。
専門家への相談の重要性
少しでも不安な点があれば、専門家(建築会社や建築士など)に相談することが大切です。特に以下のような症状が見られる場合は要注意です。
- 擁壁にひび割れが生じている
- 擁壁が傾いてきている
- 水抜き穴から土砂が流出している
- 擁壁の上部や周辺の地面にひび割れがある
災害リスクを理解しよう
世田谷区内では、大雨による宅地擁壁の崩壊や、東北地方太平洋沖地震による道路沿い民地擁壁の崩壊など、小規模ながら被害が発生した事例があります。
1時間降水量50ミリメートル以上を記録する非常に激しい雨の年間発生回数が増加傾向にあることや、首都直下地震の切迫性などを踏まえると、土砂災害のリスクはこれまで以上に増大していると言わざるを得ません。
内水氾濫のリスクも
台地部分は安定した地盤となっていますが、一部の凹地・浅い谷では水が集まりやすく内水氾濫のリスクもあります。水は高いところから低いところに流れますから、低いところには雨水など周囲から水が流れ込みやすいんです。
近くに川がなくても、雨水が集まって排水されない「内水氾濫」の危険性を考慮する必要があります。ハザードマップなどでリスクのあるエリアを確認しておくことをおすすめします。
まとめ:安全な住環境のために
世田谷区で土留めや擁壁について考える際は、まず自分の住まい周辺の地形や擁壁の状態を把握することから始めましょう。特にブロック積みによる土留めには注意が必要で、控壁の有無や間隔、建物との距離などをチェックすることが大切です。
起伏に富んだ地形である世田谷区では、武蔵野台地の一部である高さのある台地部分と、多摩川をはじめ多くの河川に浸食されてできた低い部分、その境目の傾斜とエリア毎に特徴が異なります。それぞれの地域特性を理解して、適切な対策を講じることが重要なんです。
思い立ったが吉日!気になることがあれば、すぐに専門家に相談してみてくださいね。皆さんの安全で快適な住環境づくりのお役に立てれば嬉しいです♪
「備えあれば憂いなし」- 古いことわざ
日頃からの備えと点検が、皆さんとご家族の安全を守る第一歩です。今日も素敵な一日をお過ごしください!


















