こんにちは、『ローカログ』島根県担当ライターのゆうせんです。今日はちょっと切実なテーマ、「大田市で大きい本屋を探したい」というお話をじんわりお届けします。子どもと一緒に絵本を選びたいとき、仕事帰りにふらっと新刊をチェックしたいとき、みなさんはどこへ足を運びますか?
じつは大田市は、2024年春から市内に書店がない「書店ゼロ地域」になっています。でも、本との出会いをあきらめる必要はありません。温泉津エリアには本を楽しめる新しいスポットが生まれていますし、車を走らせれば出雲市の大型書店にもアクセスできます。
この記事では、大田市で本と出会える場所と、近隣でおすすめの大きい本屋を暮らし目線でご紹介しますね。
大田市から書店が消えた背景
2024年3月31日、大田市で唯一営業していた「ブックセンタージャスト大田店」が閉店しました。ネット通販や電子書籍の普及により、採算性が悪化したことが大きな要因です。地元の方からは「さみしい」「不便になる」といった声が多く聞かれました。
全国的に見ても、書店ゼロの自治体は年々増えています。大田市もそのひとつになってしまったのです。ただし、大田市は書店誘致に特化した支援制度を設け、家賃や販売促進費など必要経費の一部を最大10年間、毎年500万円まで補助する取り組みを始めています。
いつか大田市に新しい書店が生まれることを願いつつ、今は別の形で本と出会う方法を探ってみましょう。
大田市内で本と出会えるスポット
書店はなくても、大田市には本を楽しめる場所がいくつか誕生しています。温泉津エリアを中心に、地域の人も観光客も立ち寄れるあたたかいスポットをご紹介します😊
まちライブラリーカフェ pukapuka(温泉津駅前)
温泉津駅のすぐそばにある「まちライブラリーカフェpukapuka」は、図書館と喫茶が融合したユニークな空間です。店内には約1500冊の本がずらりと並び、絵本から小説、エッセイまでジャンルはさまざま。
「まちライブラリー」とは、本を通じて人と人がつながるコミュニティスペースのこと。自分たちで本を持ち寄り、自由に貸し借りができる仕組みになっています。
店主の森口さんは東京から移住された方で、石見神楽に魅せられて温泉津との縁が生まれたそう。「地域の人が地元をもっと好きになれる場所を」という想いでお店をオープンされました。
喫茶メニューも充実しています。
- 懐かしの昭和ぷりん(固めで食べ応え抜群)
- クリームソーダやレモンスカッシュ(無添加で子どもにも安心)
- ウインナーコーヒー(地元の名水を使用)
- 季節のケーキ(手作りのやさしい甘さ)
昭和の呉服屋だった建物に、レトロな家具や古道具が並ぶ店内。ソファに腰かけると、つい長居してしまいたくなる心地良さです。
| 店舗名 | まちライブラリーカフェpukapuka |
|---|---|
| 住所 | 島根県大田市温泉津町小浜ロ59 |
| 営業時間 | 12:00~17:00 |
| 定休日 | 木曜・日曜 |
| 駐車場 | 4台 |
シェア文庫 本と舍(ほんとあらか)
温泉津温泉街から徒歩わずか20秒ほどの場所に、2025年6月オープンした「本と舍(あらか)」があります。藍染の暖簾が風に揺れる、小さなシェア文庫です。
「舍(あらか)」という言葉には「神聖な場所」という意味があるそう。気になる一冊と出会い、縁側でひと休み。気に入ったら、お宿や自宅へ連れて帰ることもできます。
人口約1000人の温泉津地区で、地域住民や旅行者にとってのサードプレイス(第三の居場所)を目指して作られた空間です。温泉帰りにふらっと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
石見銀山まちを楽しくするライブラリー
世界遺産・石見銀山のある大森町には、「石見銀山まちを楽しくするライブラリー」というライブラリーカフェ兼コワーキングスペースがあります。
島根県立大学のサテライトキャンパスとしても活用されており、本を読みながらゆっくり過ごせる場所です。観光で大森町を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。
大田市から行ける大型書店(出雲市エリア)
「やっぱり品揃え豊富な大きい本屋で選びたい!」という方には、出雲市の書店がおすすめです。大田市中心部から出雲市街までは車で約40〜50分ほど。休日のドライブがてら、本選びを楽しむのも良いですね📚
今井書店 ゆめタウン出雲店
ゆめタウン出雲の2階にある「今井書店 ゆめタウン出雲店」は、店内がかなり広く本のジャンルも充実しています。漫画から趣味の本、専門書まで幅広く揃い、子どもから大人まで楽しめる書店です。
ショッピングモール内にあるので、買い物のついでに立ち寄れるのが便利ですね。営業時間は10:00〜21:00と夜まで開いているので、仕事帰りにも利用しやすいです。
| 店舗名 | 今井書店 ゆめタウン出雲店 |
|---|---|
| 住所 | 島根県出雲市大塚町650-1 ゆめタウン出雲2F |
| 営業時間 | 10:00~21:00 |
紀伊國屋書店 ゆめタウン出雲店
同じくゆめタウン出雲内には「紀伊國屋書店」も入っています。全国展開の大手書店だけあって、話題の新刊や専門書の品揃えも期待できます。今井書店とはしごして、じっくり本を探すのも楽しいですよ。
今井書店 出雲店
出雲市高岡町にある「今井書店 出雲店」は、地域密着型の大型書店です。店内にはTSUTAYAや喫茶店、文房具店が併設されており、本以外のお買い物も一緒に済ませられます。
店員さんも気さくで、わからないことがあれば親切に対応してくれると評判です。小学校で使うノートや絵の具なども揃うので、お子さんの学用品を買いに行くのにもぴったり。
ブックセンターコスモ 出雲店
「ブックセンターコスモ 出雲店」は、単行本から参考書、雑誌まで品揃え豊富な書店です。本のほかにCDなども置いており、幅広いニーズに対応しています。県道28号線沿いにあり、大田市方面からのアクセスも比較的スムーズです。
宮脇書店 イオン出雲店
イオンモール出雲の3階にある「宮脇書店 イオン出雲店」も、家族連れに人気の書店です。イオンモールでの買い物と合わせて立ち寄れるので、一日ゆっくり過ごせます。
JR出雲市駅からは徒歩約26分、バス停「イオンモール出雲前」からは徒歩約4分の場所にあります。
大田市で本を楽しむためのヒント
大型書店が市内にない今、大田市で本を楽しむにはちょっとした工夫が必要かもしれません。わたしが思うおすすめの方法をいくつか挙げてみますね。
- 温泉津エリアの「pukapuka」や「本と舍」で、偶然の一冊との出会いを楽しむ
- 出雲市への買い出しと合わせて、大型書店でまとめ買いする
- ネット通販を活用しつつ、実物を見たい本は出雲まで足を運ぶ
- 図書館を積極的に利用する(大田市立図書館もあります)
わたしも松江に住んでいますが、「あの本が読みたい!」と思ったときにすぐ手に取れる環境があることのありがたさを、最近しみじみ感じるようになりました。書店があるって、当たり前のことじゃないんですよね。
大田市に新しい書店が生まれる日を願って
大田市では、書店誘致のための支援制度が整えられています。いつの日か、また大田市内に本屋さんができることを、本好きのひとりとして心から願っています。
それまでは、温泉津のあたたかいスポットで本と出会ったり、出雲市の大型書店までドライブしたり。遠回りかもしれませんが、その道中で新しい発見があるかもしれません。
わたしの座右の銘は「遠回りこそ、土地を知る近道」。本を探しに出かけた先で、思いがけないお店を見つけたり、季節の風景に出会えたりするのも、暮らしの楽しみのひとつですよね😊
「本を読むことは、一人で旅をするようなものだ」
─ ジョン・ガードナー
本の中には、まだ見ぬ世界への扉がたくさん詰まっています。みなさんも、大田市での暮らしの中で素敵な一冊と出会えますように。それでは、また次の記事でお会いしましょう。

















