こんにちは!『ローカログ』奈良エリア担当・ライターのたっぺいです。今回は奈良市六条西に所在していた奈良県立西の京高等学校についてお話ししていきますね。「西の京高校ってどんな学校だったの?」「偏差値や進学実績はどうだったの?」そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この学校は2023年3月に惜しまれつつ45年の歴史に幕を下ろしましたが、その間に育んできた伝統や地域への貢献は今も語り継がれています。僕自身、京都府宇治市出身で奈良市に住んでいる身として、この学校の魅力を改めてみなさんにお伝えしたいと思います😊
奈良県立西の京高等学校の基本情報と歴史
奈良県立西の京高等学校は、1978年4月に開校した公立の普通科高校です。世界遺産として名高い薬師寺や唐招提寺のほど近くに位置しており、歴史と文化に囲まれた素晴らしい教育環境が魅力でした。
略称は「西高(にしこう)」。校歌や応援歌にも「西高」と謳われており、地域の方々からも親しみを込めてそう呼ばれていました。校章は唐招提寺や薬師寺の瓦に見られる忍冬唐草模様をデザインしたもので、まさに「奈良らしさ」が詰まっていますよね。
さらに面白いのが、校舎建設時に弥生時代の高地性集落跡「六条山遺跡」が発見されたこと。この遺跡は「弥生台」と命名され、西の京高校を「弥生台」と呼ぶ愛称の由来にもなっています。歴史好きにはたまらないエピソードではないでしょうか♪
西の京高校の偏差値はどれくらいだった?
奈良県立西の京高等学校の偏差値は53〜54程度で、奈良県内の公立高校としては中堅上位に位置していました。全国順位では約1,400〜1,500位前後となっており、しっかりと基礎学力を身につけた生徒が多く在籍していた学校です。
偏差値の推移を見ると、2018年から2024年にかけて53〜54で安定しており、極端な変動はありませんでした。学校全体として落ち着いた学習環境が維持されていたことがうかがえます。
合格の目安としては、上位約38%の学力があれば合格が期待できるレベル。つまり約2.6人に1人の割合ですね。決して「入りやすい」わけではありませんが、コツコツ努力すれば十分手が届く偏差値帯だったといえます。
特色ある2つのコース編成
西の京高校の最大の特徴といえば、個性的な2つのコース編成でしょう。それぞれの魅力をご紹介しますね。
文理コース(定員280名)
一般選抜で入学する文理コースは、各教科をバランスよく学べるスタンダードなコースでした。2年次までは共通の教育課程で学び、3年次に文系・理系に分かれる仕組みです。
様々な選択科目が用意されており、大学・短期大学・専門学校への進学から、公務員受験、民間企業への就職まで幅広い進路に対応していました。「まだ将来を決めきれない」という生徒にも優しいカリキュラムでしたね。
地域創生コース(定員40名)
2004年に「まほろば創生・なら教育特区」の認定を受けて開設されたのが、この地域創生コースです。全国でも珍しい、世界史ではなく「日本史」を必修科目とする特別なカリキュラムが大きな特徴でした。
国語、日本史、英語を重視し、特に日本史は3年間を通じて履修。さらに「奈良の歴史と現状」「観光学入門」「地域学入門」「古代仏教史」「考古学入門」「民俗学入門」「発展日本史」など、ここでしか学べない学校設定科目が充実していました。
このコースが目指していたのは、郷土への愛情と誇りにあふれた生徒の育成。地域の課題を理解し、自分の特技を活かして地域の発展に貢献できる人材を送り出してきました。卒業生の中には、薬師寺の青年ボランティア組織に自発的に参加したり、「平城京天平祭」の実行委員になったりと、学んだことを実践に移す人も少なくありませんでした。
入試倍率の推移について
気になる入試倍率についてもお伝えしますね。年度や選抜方法によって変動がありましたが、おおむね以下のような傾向でした。
- 文理コース(一般選抜):1.0〜1.1倍程度
- 地域創生コース(特色選抜):1.3〜1.6倍程度
地域創生コースは定員40名と少人数だったこともあり、特色選抜ではやや高めの倍率となる年もありました。独自のカリキュラムに惹かれて志望する生徒が多かったことがわかりますね。
文理コースは比較的安定した倍率で推移しており、極端に高倍率になることは少なかったようです。ただし、油断は禁物。しっかりと準備をして臨むことが大切でした。
進学実績と卒業後の進路
西の京高校の進学実績も見ていきましょう。卒業生の進路内訳としては、大学・短大への進学が約70.5%を占めており、多くの生徒が高等教育機関へと進んでいました。
主な進学先としては、関西圏の私立大学が中心でした。四天王寺大学、阪南大学、神戸常盤大学、同志社女子大学、京都外国語大学など、幅広い分野の大学に合格者を輩出しています。
就職を選ぶ生徒は約4.4%と少数でしたが、地元企業や公務員として活躍する道を選ぶ人もいました。進学も就職もサポートする体制が整っていたことが伺えます。
輝かしい部活動の実績!全国制覇の栄光も
西の京高校といえば、部活動の活躍も忘れてはなりません。特に注目すべきは弓道部の実績です🏹
平成4年度(1992年)の宮崎インターハイでは、男子弓道部が見事に全国制覇を達成!この快挙は今でも語り継がれる誇らしい歴史です。また、人気アニメ『ツルネ -風舞高校弓道部-』の撮影協力も行っており、弓道の名門校としての存在感を示していました。
文化系では軽音楽部の活躍が光ります。平成23年度・24年度には「高校・中学校軽音楽系クラブコンテスト We are Sneaker Ages」で優秀校賞を受賞し、2年連続でグランプリ大会(全国大会)に出場しました。文化祭では生徒会が中心となって企画を一から考え、活気あるイベントを作り上げていたそうですよ。
充実した部活動一覧
体育系・文化系ともに多彩な部活動が用意されていました。
- 体育系:水泳部、陸上部、バスケットボール部、サッカー部、バレーボール部、剣道部、野球部、ソフトテニス部、柔道部、テニス部、ソフトボール部、卓球部、弓道部、フェンシング部、バドミントン部
- 文化系:演劇部、書道部、美術部、茶道部、華道部、軽音楽部、写真部、イラスト・アニメ部、コーラス部、コンピュータ無線部、放送部、吹奏楽部、人権研究部、新聞部
これだけ多くの選択肢があれば、自分に合った活動がきっと見つかりますよね。休日でもたくさんの生徒がグラウンドや部室で汗を流していた姿が印象的だったという声も聞かれます。
著名な卒業生たち
西の京高校からは、各界で活躍する卒業生が多数輩出されています。その一部をご紹介しましょう!
- 岡本昭彦さん:吉本興業ホールディングス株式会社 代表取締役社長
- 戸田彬弘さん:映画監督、株式会社チーズfilm代表取締役社長
- クロマツテツロウさん:漫画家
- 手塚祐介さん:俳優・声優
- 橋本知也さん:お笑いコンビ「忘れる。」ツッコミ担当
- 杉山幸恵さん:着付け師、和装スタイリスト・ウエディングプロデューサー
- 森口尚史さん:医科学研究者
エンターテインメント業界から学術分野まで、幅広いジャンルで卒業生が活躍しているのは素晴らしいですね。学校が大切にしてきた「個性を伸ばす教育」の成果ではないでしょうか😄
地域との深いつながり
西の京高校は地域との連携を大切にしていた学校でした。生徒会やクラブが中心となって、あいさつ運動や美化運動、地域のボランティア活動などを積極的に行っていました。
特に印象的なのが、奈良市内の社寺や史跡、観光地での現地研修です。平城京天平祭での天平行列ボランティアや、地域フォーラムへの参加など、座学だけでは学べない体験的な学習を通じて、郷土への愛情を育んでいました。
閉校イベントには約1,300人もの卒業生が駆けつけたそうです。それだけ多くの人に愛され、思い出を刻んできた学校だったことがわかりますよね。
閉校とその後について
2018年6月、奈良県教育委員会は県立高校の再編計画を発表。西の京高校は平城高校、登美ケ丘高校とともに閉校となり、新たに「奈良県立国際高等学校」と「奈良県立大学附属高等学校」が新設されることになりました。
2020年度をもって生徒募集を終了し、2023年3月31日に正式に閉校。45年間の歴史に幕を下ろしました。しかし、その精神は2022年4月に同じ校地で開校した奈良県立大学附属高等学校に受け継がれています。
西の京高校が培ってきた地域愛や探究心は、新しい学校でも大切にされていくことでしょう。形は変わっても、この場所で学ぶ若者たちの未来は続いていきます✨
アクセス情報
かつての西の京高校(現・奈良県立大学附属高等学校)へのアクセスは以下の通りです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 所在地 | 奈良県奈良市六条西3丁目24-1 |
| 最寄り駅 | 近鉄橿原線 西ノ京駅より徒歩約20分 |
| バス | 奈良交通「西の京高校前」停留所 |
薬師寺や唐招提寺といった世界遺産にも近く、歴史散策を楽しみながら通学できる恵まれたロケーションでした。
本日の名言
最後に、みなさんの背中を押す言葉をお届けします。
「未来は今日始まる。明日始まるのではない。」
── ヨハネ・パウロ2世
西の京高校は閉校しましたが、そこで学んだ卒業生たちは今も各地で未来を切り拓いています。高校選びで悩んでいるみなさんも、「迷ったらワクワクする方へ」踏み出してみてください。僕の座右の銘でもあるこの言葉、ぜひ覚えておいてくださいね。どんな選択も、きっとあなたの糧になりますから!


















