こんにちは、『ローカログ』福井県担当ライターのれんじです。福井市で小さな印刷工房を営みながら、北陸の魅力を発信しています。今回は、港町として栄えてきた敦賀市のお祭りを一覧でご紹介しますね。
敦賀市といえば、北陸新幹線の延伸で注目を集めているエリア。でも、この街にはもっと昔から受け継がれてきた祭りの文化があるんです。春夏秋冬、それぞれの季節に彩りを添える伝統行事が息づいています。
みなさんは敦賀のお祭りと聞いて、何を思い浮かべますか?地元の方にとっては馴染み深いものでも、県外から訪れる方にはまだ知られていない祭事もあるかもしれません。この記事では、年間を通じて開催される敦賀市のお祭りをまとめました。
春の訪れを告げる「金崎宮・花換まつり」
毎年4月上旬、金崎宮で開催されるのが「花換まつり」です。桜の名所として知られる金ヶ崎千本桜を舞台に、ロマンチックな風習が今も残っています。
このお祭りの特徴は、桜の小枝を交換し合うという独特の習わし。「花換えましょう」と声をかけ合いながら桜の枝を交換すると、恋が叶うといわれています。日本海を見渡せる高台で、春風に揺れる桜を眺めながら過ごす時間は格別ですよ。
カップルはもちろん、友人同士やご家族でも楽しめる春の風物詩。境内には屋台も並び、穏やかな雰囲気のなかでお花見を満喫できます。
夏の夜空を彩る「とうろう流しと大花火大会」
敦賀の夏を代表するイベントといえば、毎年8月16日頃に開催される「とうろう流しと大花火大会」。名勝「気比の松原」を会場に、約10,000発の花火が夜空を染め上げます。
花火大会に先立ち、18時30分頃から灯篭流しがスタート。読経に合わせて鮮やかな灯篭が海面を漂う光景は、なんとも幽玄な雰囲気です。ご先祖様への感謝と平和への祈りが込められた、心温まるひとときですね。
2025年のテーマは「かがやきのまち 敦賀」
2025年の花火大会は、北陸新幹線開業1周年を記念した特別プログラムが組まれました。見どころをいくつか挙げてみましょう。
- 新幹線「かがやき」の車体カラーを表現した花火
- 大阪・関西万博開催を記念した職人花火の競演
- 戦後80年企画として平和の鐘を鳴らす演出
- 敦賀のシンボル「宇宙戦艦ヤマト」をイメージしたプログラム
- フィナーレを飾る特大2尺玉の打ち上げ
荒天の場合は花火大会のみ延期となりますが、小雨程度なら決行されます。松原の緑と夜空の花火、そして海に浮かぶ灯篭のコントラストは、一度見たら忘れられない光景です。
北陸随一の祭典「氣比神宮例大祭・敦賀まつり」
敦賀市最大の祭りといえば、9月2日から始まる「敦賀まつり」。氣比神宮の例大祭に合わせて開催され、「氣比の長祭」として北陸一帯から多くの参拝者が訪れます。
敦賀まつりの日程と主な行事
お祭りは9月2日の宵宮祭から始まり、3日の神幸祭、4日の例大祭と続きます。その後も5日から10日まで後祭、15日の月次祭をもって終了。まさに「長祭」の名にふさわしい日程ですね。
| 日程 | 行事内容 |
|---|---|
| 9月2日 | 宵宮祭・宵山巡行・お祭り広場 |
| 9月3日 | 神幸祭・御鳳輦巡幸・カーニバル大行進 |
| 9月4日 | 例大祭・山車巡行・民謡踊りの夕べ |
| 9月5日〜15日 | 後祭・月次祭 |
見逃せない6基の山車巡行
敦賀まつりの最大の見どころは、戦国絵巻を表現した勇壮な6基の山車巡行。市民総参加のもと、神輿や山車が街を練り歩く姿は圧巻です。
御鳳輦をはじめ、氏子各町の神輿が市内を巡幸。曙町、神楽町、相生町、本町、白銀町一帯が祭り一色に染まります。京都や大阪、滋賀、愛知など各府県からも参拝者が訪れる、北陸を代表する歴史的行事なんです。
カーニバル大行進や民謡踊りの夕べも見もの。境内外には露店が軒を連ね、お祭り気分を存分に味わえますよ。
秋に受け継がれる伝統行事
9月の敦賀まつり以外にも、秋には地域に根付いた伝統行事が各地で行われています。
相撲甚句(利椋八幡神社)
毎年9月第3日曜日、阿曽地区の利椋八幡神社で奉納される「相撲甚句」。室町時代から伝わる五穀豊穣を祈願するお祭りです。独特の節回しで歌われる甚句は、地域の誇りとして大切に守られています。
赤崎獅子舞(八幡神社)
同じく9月第3日曜日に開催されるのが、赤崎地区の獅子舞。公会堂から八幡神社まで、獅子が練り歩く姿を見ることができます。素朴ながらも力強い舞いは、地元の方々の絆を感じさせてくれますね。
御船遊管絃祭(金崎宮・敦賀港)
10月20日には、金崎宮と敦賀港を舞台に「御船遊管絃祭」が行われます。敦賀湾に船を浮かべて紅葉を愛で、月を賞するという故事に由来する風流な祭事。秋の夜長を優雅に過ごす、敦賀ならではの行事です。
冬から春にかけての祭りと行事
せんべい焼き(天満神社)
11月20日、天満神社で行われる「せんべい焼き」。無病息災を願って焼かれるせんべいは、素朴な味わいのなかに祈りが込められています。小さなお祭りですが、地域の暮らしに寄り添う温かみがありますね。
敦賀西町の綱引き
毎年1月第3日曜日に相生町で開催される「敦賀西町の綱引き」。なんと400年以上の歴史を誇るダイナミックな行事です。今年は豊漁か、それとも豊作か。綱引きの結果で占うという、ユニークな伝統が今も続いています。
だのせ祭り
2月に行われる「だのせ祭り」は、室町時代から伝わる伝統行事。厳しい冬を乗り越え、春を待ちわびる人々の思いが感じられるお祭りです。
敦賀市のお祭り年間カレンダー
ここまでご紹介した敦賀市のお祭りを、月別にまとめてみました。
| 時期 | お祭り名 | 会場 |
|---|---|---|
| 1月第3日曜 | 敦賀西町の綱引き | 相生町 |
| 2月 | だのせ祭り | 市内各所 |
| 4月上旬 | 金崎宮・花換まつり | 金崎宮 |
| 8月16日頃 | とうろう流しと大花火大会 | 気比の松原 |
| 9月2日〜4日 | 氣比神宮例大祭・敦賀まつり | 氣比神宮周辺 |
| 9月第3日曜 | 相撲甚句 | 利椋八幡神社(阿曽) |
| 9月第3日曜 | 赤崎獅子舞 | 八幡神社(赤崎) |
| 10月20日 | 御船遊管絃祭 | 金崎宮・敦賀港 |
| 11月20日 | せんべい焼き | 天満神社 |
敦賀市へのアクセス
敦賀市へは、2024年に延伸した北陸新幹線でのアクセスが便利になりました。東京から敦賀駅まで約3時間、金沢からは約40分ほど。お祭りの時期に合わせて、ぜひ足を運んでみてくださいね。
車でお越しの場合は、北陸自動車道・敦賀ICから市街地まで約10分。氣比神宮周辺へはJR敦賀駅からコミュニティバスで約4分と、公共交通機関も充実しています。
本日の名言
「祭りとは、人々の心を一つにする魔法のような時間である」
― 作者不詳
敦賀市には、四季折々の美しいお祭りが息づいています。大きな祭りも小さな祭りも、そこには地域の方々の思いが詰まっているもの。わたしも早朝の街歩きで敦賀を訪れるたび、この街の懐の深さを感じます。みなさんもぜひ、敦賀のお祭りで心温まるひとときを過ごしてみてください。きっと、忘れられない思い出になりますよ。


















