『ローカログ』目黒エリア担当・ライターのあきこです。みなさん、こんにちは!最近「ヤングケアラー」という言葉、テレビやニュースでよく耳にしませんか?「毎日が発見」をモットーにしているわたしも、この問題について深く調べていくうちに、とても身近で大切な問題なんだなと改めて感じました。今日は、わたしたちが住む目黒区でのヤングケアラー支援について、みなさんと一緒に考えてみたいと思います。
ヤングケアラーって何だろう?
そもそも「ヤングケアラー」って、どんな子どもたちのことを指すのでしょうか?実は、本来大人が担うと想定されているような家事や家族の世話などを日常的に行っている子どものことなんです。昔のテレビドラマでよく見た、小さな兄弟を背負って学校に通う子どもの姿を思い浮かべてみてください。あれも、今思えばヤングケアラーの一例だったのかもしれませんね。
目黒区でも、クラスのおよそ2人はヤングケアラーという現実があります。これって、決して遠い世界の話ではないんです。お子さんをお持ちのみなさんなら、「うちの子のクラスにも?」と思われるかもしれませんね。わたしも娘の顔を思い浮かべながら、この数字にハッとしました。
どんなことをしているの?具体的な例
ヤングケアラーの子どもたちが日常的に行っていることは、実にさまざまです。
- 障害や病気のある家族に代わって、買い物・料理・掃除・洗濯などの家事をする
- 幼い兄弟姉妹の世話をする
- 障がいや病気のある兄弟姉妹の世話や見守りをする
- 目を離せない家族の見守りや声掛けなどの気遣いをする
- 日本語が第一言語ではない家族や障がいのある家族のために通訳をする
- 家計を支えるために働いて、障がいや病気のある家族を助ける
- アルコール・薬物・ギャンブル問題を抱える家族に対応する
- がん・難病・精神疾患など慢性的な病気の家族の看病をする
- 障がいや病気のある家族の身の回りの世話をする
- 障がいや病気のある家族の入浴やトイレの介助をする
これらの内容を見ていると、本当に大変な負担を背負っている子どもたちがいることがよくわかります。世話の頻度は「ほぼ毎日」が3〜6割で、世話に費やす時間は3時間程度という調査結果もあるんです。
見えない問題〜当事者も気づかない現実〜
ここで驚くべき事実があります。ヤングケアラーと自覚している子どもは約2%にとどまり、1〜2割の子どもは「わからない」と回答しているんです。さらに、8割以上の子どもが「ヤングケアラーという言葉を聞いたことがない」と答えています。つまり、当事者の子どもたち自身が、自分の置かれている状況を客観視できていないということなんですね。
これには理由があります。子どもたちにとって、自分の家庭の状況が「普通」だと思っているからです。他の家庭と比較する機会が少ないため、「みんなこうやって家族の世話をしているんだ」と思い込んでしまうこともあるでしょう。
保護者の側も同様で、ある調査では保護者の9割が「自分の子はヤングケアラーではない」と回答しています。家の手伝いや家族の世話は当然のことという認識があるのかもしれません。でも、どこからがヤングケアラーなのか、その境界線は確かに難しい問題ですよね。
目黒区の具体的な取り組み
相談窓口の設置
目黒区では、ヤングケアラー支援のための相談窓口を設けています。「もしかしたら、あの子はヤングケアラーかもしれない」と周囲に気になるお子さんがいたり、「自分はヤングケアラーかもしれない」と思ったら、気軽に相談できる体制が整っています。
| 相談先 | 連絡先 | 相談時間 |
|---|---|---|
| 目黒区こども家庭センター | 03-5722-9743 | 月曜〜金曜 午前8時30分〜午後5時(祝日・年末年始除く) |
専門的な支援体制
目黒区は、一般社団法人ヤングケアラー協会とヤングケアラー支援事業委託契約を結んでいます。専門的な知識と経験を持つヤングケアラーサポートパートナー(YCSP)を配置し、相談対応へのアドバイスや周知啓発、理解促進のための講演会や研修等を行っています。
さらに素晴らしいのは、ヤングケアラー協会が運営するLINE相談やオンライン上の居場所「Yanclecommunity(ヤンクルコミュニティ)」があることです。ここでは、ヤングケアラー同士で相談や交流ができるんです。「返信不要の独り言」「悩みを相談したい時」など、テーマに分かれたチャットルームで会話できるのもいいですね♪
子ども向けリーフレットの配布
目黒区では、子ども向けのヤングケアラー支援リーフレットを作成し、区内の小中学校、高等学校等に配布しています。子どもたちに直接情報を届けることで、「もしかしたら自分も?」と気づくきっかけを提供しているんです。
関係機関の連携強化
目黒区役所では、職員向けのヤングケアラー支援研修も積極的に行っています。子育て支援部だけでなく、健康福祉部、都市整備部、区民生活部、企画経営部など、多くの部署から職員が自主的に参加して学んでいるそうです。
研修では、「子どもが家族をケアしている」ことが必ずしもヤングケアラーに直結するわけではなく、「子どもの権利条約」で定められている「子どもとしての権利」が守られているかどうかが重要な判断基準になることを学んでいます。
また、「家族をケアすることにやりがいを感じているケース」もあり、無理に介入して子どもたちが自分の存在を否定されたような気持ちになってしまうような対応は避けるという、とても大切な視点も共有されています。
社会全体で支える必要性
ヤングケアラーの問題は、当事者の子どもだけの問題ではありません。家族全体への支援が必要なんです。2024年には政府がヤングケアラーの支援を法制化する見通しで、対象年齢も18歳以上になっても進学や就職に影響が続くと判断し、おおむね30代までを支援の対象とすることが検討されています。
地域で関係機関が緊密に連携し、ヤングケアラーに早く気づくとともに見守り・寄り添いや具体的な支援につながるよう、東京都では「ヤングケアラー支援マニュアル」も作成されています。
わたしたちにできること
では、わたしたち地域に住む大人たちには何ができるでしょうか?まずは、この問題について知ることから始まります。クラスに2人はいるかもしれないヤングケアラーの子どもたち。彼らが発することのできないSOSや違和感に気づき、支援につなげていくためにも、一人でも多くの大人が学んでいくことが大切です。
目黒区では、包括支援センターでもヤングケアラー研修会を開催するなど、地域全体で理解を深める取り組みが進んでいます。「ヤングケアラーからビジネスケアラーへ」と視野を拡大し、「支援者として何ができるのか?」「どのようにしたら周知してもらえるのか?」をテーマに、多職種チームで活動している団体もあります。
子どもたちの未来を守るために
ヤングケアラーの子どもたちが直面している課題は深刻です。家事や介護の負担が大きく、部活や進学を諦める子どもがいます。教育を受ける権利、休み・遊ぶ権利、意見を表す権利、健康・医療への権利、社会保障を受ける権利などが侵害されてしまう可能性があるんです。
でも、目黒区では着実に支援の輪が広がっています。職員研修を通じて区役所内の連携が強化され、見えなかった課題を見つけ、些細なきっかけに気づくことができる体制づくりが進んでいます。
何より大切なのは、子どもたち自身の気持ちを最優先に考えることです。私たち周囲の大人の意見を押し付けず、子どもたちが自分らしく成長できる環境を整えていくことが重要なんですね。
一人で抱え込まないで
もし、ご自身やお子さん、周りの子どもがヤングケアラーかもしれないと思ったら、一人で抱え込まずに相談してください。目黒区には温かい支援の手が差し伸べられています。
オンライン上の居場所「Yancle community」では、同じような環境にいる仲間たちと交流することもできます。元ヤングケアラーの社会福祉士や看護師、ケアラー専門のキャリアカウンセラーなどもいるので、悩みがあるときも安心です。みんなで一緒に話をしてみませんか?
「困難な道のりも、一歩ずつ歩めばきっと光が見えてくる」
– マザー・テレサ
わたしたち一人ひとりが、この問題に関心を持ち、小さなことからでも行動していくことで、目黒区の子どもたちがもっと笑顔で過ごせる未来を作っていけるはずです。「毎日が発見」という座右の銘通り、今日もまた新しい気づきをいただきました。みなさんも、身近な子どもたちに温かい目を向けてみてくださいね♪


















