みなさん、こんにちは。『ローカログ』佐賀県担当ライターのゆうまさです。佐賀市在住のわたしですが、車で約1時間ほどの距離にある伊万里市には、家族でよくドライブに出かけます。伊万里といえば焼き物や伊万里牛が有名ですが、実は年間を通じて魅力的なお祭りがたくさん開催されているのをご存知でしょうか?
今回は、伊万里市のお祭りを一覧形式でご紹介します。春の窯元市から秋の勇壮なトンテントン祭り、冬の神秘的な伝統行事まで、四季折々のイベントをまとめました。お出かけの参考にしていただければ嬉しいです。
春のお祭り|陶器と自然を楽しむ季節
鍋島藩窯窯元市(4月下旬~5月上旬)
ゴールデンウィークに合わせて開催されるのが、大川内山の窯元市です。秘窯の里として知られる大川内山には約30軒もの窯元が軒を連ね、この期間は通常よりお得に焼き物を購入できます。2025年には鍋島焼が開窯350周年を迎えるということもあり、例年以上の盛り上がりが期待できそうです。
青空の下でのロクロ体験や伝統工芸士による作品展示など、見て・触れて・楽しめる催しが満載。焼き物好きの方にはたまらないイベントですね。
つつじ祭り(4月29日)
玄海国定公園内にある「竹の古場」で開催される春の風物詩です。約1万本のツツジが咲き誇る園内では、地元農産物の直売や青空コンサート、ビンゴゲームなどが行われます。園内からは伊万里湾はもちろん、いろは島や玄界灘に浮かぶ壱岐・対馬まで望めるという絶景スポット。
開催時間は10時から15時まで。家族連れでのんびり過ごすにはぴったりの場所です。
どっちゃん祭り(5月下旬)
江戸時代、伊万里津は焼き物の積出港として大いに栄えました。全国から集まった商人たちが「どっちゃんまぎろうかな(どっちに行こうかな)」と迷うほどのもてなしを受けたという逸話が、祭りの名前の由来となっています。
女みこしや市民総踊り、よさこいなど、かつての伊万里津の賑わいを再現するイベントが盛りだくさん。伊万里太鼓の迫力ある演奏もぐっと胸に響きます。
夏のお祭り|涼を感じる風物詩
鍋島藩窯風鈴市(6月~8月)
夏の大川内山を彩るのが、この風鈴市です。各窯元が腕を競って作った約3,000個もの風鈴が、初夏の風に揺れて涼やかな音色を奏でます。透明感のある磁器の風鈴は、見た目にも美しく、お土産としても人気があります。
暑い季節だからこそ、この涼しげな音色に癒されてみてはいかがでしょうか。
南波多納涼夏祭り(8月15日)
毎年8月15日に道の駅「伊万里ふるさと村」で開催される、南波多町の夏を代表するビッグイベントです。地域住民はもちろん、お盆で帰省中の方々も多く訪れ、会場は大いに賑わいます。祭りのフィナーレを飾る花火が夜空を彩る瞬間は、じんわりと夏の思い出になること間違いなし。
開催時間は16時50分から21時まで。雨天時は17日に延期となります。
秋のお祭り|伊万里最大の盛り上がり
伊万里トンテントン祭り(10月下旬)
伊万里を代表する秋の大祭が、日本三大けんか祭りのひとつに数えられる「伊万里トンテントン祭り」です。伊萬里神社の御神幸祭として200年以上の歴史を持ち、地元では「伊万里供日(くんち)」とも呼ばれています。
祭りの主役は、法被にねじり鉢巻姿の若者たちが担ぐ「荒神輿」と「団車」。「トン・テン・トン」という太鼓の音を合図に、双方が激しくぶつかり合う合戦は全国でも類を見ない勇壮さです。荒神輿は「チョーサンヤ」、団車は「アラヨーイトナ」の掛け声とともに市内を練り歩きます。
祭りの最高潮は最終日夕刻に行われる「川落とし」です。合わせて1トンを超える二基の神輿が組み合ったまま伊万里川になだれ落ちる瞬間は、まさに圧巻。見る者すべてを感動の渦に巻き込みます。2025年は10月24日から26日の3日間開催予定で、今年から前夜祭も新たに加わるとのこと。
いまり秋祭り(10月下旬)
トンテントン祭りと同時期に開催される市民参加型のお祭りです。子どもたちによる楽器演奏やダンス、市内企業・団体による「いまり総踊り」、迫力満点の「伊万里太鼓」など、多彩なステージイベントが繰り広げられます。
2025年は10月25日・26日に開催予定。出店もたくさん並び、街全体がお祭りムード一色に染まります。
鍋島藩窯秋祭り(11月上旬)
大川内山で行われる秋の恒例行事です。鍋島の伝統を受け継ぐための「火起こし式」や「献上焼」といった古式ゆかしい神事が執り行われ、窯元市も同時開催されます。日峯社奉納式や筆供養、各窯元によるテーマ展示「秋彩々」など、見どころが盛りだくさん。
紅葉に彩られた大川内山の風景と合わせて、ぜひ訪れてみてください。
伊万里湾大花火(11月下旬)
2018年から毎年開催されている秋の花火大会で、株式会社Cygamesの特別協賛により行われています。国の重要港湾にも指定されている伊万里港を舞台に、北部九州最大となる3尺玉をはじめ約1,500発の花火が夜空を染め上げます。
2025年は11月22日(土)に開催予定。伊万里湾大橋の雄大な景観をバックに打ち上がる花火は、まさに光と音のエンターテインメント。今年で8回目を迎え、人気アニメとのコラボ企画も話題となっています。
冬のお祭り|歴史ある伝統行事
山ン寺例祭(12月1日)
約800年前、九州西北部を治めていた松浦党初代党首・源直(みなもとのなおす)が本拠を構えた地で行われる例祭です。源平の時代をしのばせる趣き深い場所で、先祖供養と心の安らぎを願って毎年12月1日に開催されます。
奉納相撲などの催しで一日中賑わい、歴史ロマンを感じられる貴重な機会です。
取り追う祭り(12月上旬)
二里町大里の神之原八幡宮で、12月最初の卯の日の前夜に行われる神秘的なお祭りです。榊の葉をくわえた男たちが息をかけないように注意しながら833個の「御供さん」をつくり、祭場へ運びます。
攻め手と守り手に分かれた激しい松明合戦は、火の粉が舞い散る迫力満点の光景。笊(ざる)の奪い合いの末、中の御供さんが氏子や見物者に配られて祭りは幕を閉じます。佐賀県の無形民俗文化財にも指定されている、貴重な伝統行事です。
伊万里市のお祭りを楽しむポイント
伊万里市のお祭りは、焼き物の里ならではの文化的な催しから、勇壮なけんか祭り、幻想的な花火大会まで実に多彩です。季節ごとに違った魅力があるので、何度訪れても新しい発見があります。
特に秋のトンテントン祭りは、一度は生で見ていただきたいお祭りのひとつ。川落としの瞬間の興奮は、映像では伝わりきらないものがあります。わたしも息子と一緒に見に行った時は、二人で声を上げてしまいました。
また、大川内山で開催されるイベントは、美しい自然の中でゆったりと過ごせるのが魅力。ドライブがてら立ち寄るにもぴったりです。
「人生で一番大切なのは、思い出をつくることである」 ― オードリー・ヘップバーン
今日の名言は、名女優オードリー・ヘップバーンの言葉をお届けしました。伊万里市のお祭りには、きっと心に残る思い出がたくさん詰まっています。この記事が、みなさんのお出かけのきっかけになれば嬉しいです。佐賀の魅力、これからもお届けしていきますね◎


















