みなさん、こんにちは!『ローカログ』和歌山県担当ライターのはづみです。息子も中学生になって、最近は「お母さん、一緒に祭り行こうよ」なんて言ってくれることも少なくなってきましたけど、和歌山の祭りの魅力は変わらずに私の心をぽかぽか温めてくれています。今回は田辺市のお祭りについて、一年間の流れをぎゅっとまとめてご紹介しますね。
春の訪れを告げる祭り
田辺市で春を感じるお祭りといえば、熊野本宮大社例大祭が代表格ですね。4月13日の「湯登(ゆのぼり)神事」から始まるこのお祭り、県の指定無形文化財にもなっているんです。神職の方の後ろを修験者が法螺貝を吹きながら続いて、肩車された稚児さんたちの可愛い姿に思わずニコニコしちゃいます。湯の峰温泉から大日山、月見丘神社を巡る神事は、まるで春の訪れを山々に告げているみたいで、見ているだけでスッキリした気持ちになります。
鬪雞神社では4月15日に御田祭が行われていて、今年の豊作を祈願する大切な神事。田植えの時期を前に、地域の人たちが集まって真剣に手を合わせる姿を見ると、農業がまだまだ身近にあることを感じられます。
夏本番!盛り上がる伝統祭り
田辺祭(7月24日・25日)
夏といえば、やっぱり田辺祭でしょう!450年以上の歴史を持つ鬪雞神社の例大祭は、紀州三大祭の一つとして数えられています。旧城下の各商人町から8基の「おかさ」と呼ばれる笠鉾が町中を練り歩く様子は、まるで京都の祇園祭みたい。特に見どころは24日の夜、旧会津橋でのお笠の曳き揃えと、25日の流鏑馬式ですね。
わたしが特に好きなのは、江川漁港でのお旅所勤め。巫女舞が奉納される時間は朝の10時50分頃なので、朝からワクワクしながら出かけていきます。各町内の人たちが大切に守ってきた伝統が、ここでひとつになる瞬間って本当に感動的なんです。
ヤーヤーまつり(8月8日)
8月8日の夜は、商店街が歩行者天国になって大賑わい!毎年恒例のヤーヤーまつりは、地元のお店が屋台を出して、まるで縁日みたいな雰囲気になります。2025年は記念すべき第50回を迎えるそうで、午後7時から9時30分まで開催予定。息子が小さい頃は「ヤーヤー行く〜!」って大はしゃぎでしたっけ。今でも地元の子どもたちの楽しみになっているみたいですよ。
秋の風物詩・弁慶まつり
10月の第一金曜と土曜に開催される弁慶まつりは、田辺が武蔵坊弁慶生誕の地といわれることから始まったお祭りです。初日の夜には闘鶏神社で「演劇弁慶伝説」が上演されて、弁慶の誕生から源義経との出会いまでを見事に再現しているんです。歴史に詳しくない子どもでも楽しめる内容になっているから、家族みんなで楽しめますよ。
2日目は朝から扇ヶ浜海水浴場で物産テント市が開催されて、70店以上のテントがずらり!弁慶ゲタ踊りや紀州弁慶よさこい踊りでガンガン盛り上がって、夜8時からは約3,500発の花火が打ち上げられる田辺花火大会でフィナーレを迎えます。秋の夜空に広がる花火は、夏とはまた違った趣があってステキなんですよね。
地域に根ざした獅子舞文化
野中の獅子舞(1月・11月)
中辺路町の近露や野中で受け継がれている野中の獅子舞は、和歌山県の指定無形民俗文化財。近野獅子舞団が奉納する獅子舞は、剣の舞などの勇壮な演目があって、見ている人を引き込む迫力があります。11月3日には近露王子の境内で奉納されることもあって、熊野古道を歩く観光客の方も足を止めて見入っています。
伊作田稲荷神社例大祭(1月第2月曜)
成人の日に合わせて開催される伊作田稲荷神社の例大祭では、稲成地区の3つの獅子舞(下村・谷・荒光)が次々に奉納されます。10時半からの手水の儀から始まって、午後2時過ぎのクライマックスまで、地元の人たちが一丸となって盛り上げる様子は圧巻です。以前は1月7日に行われていたそうですが、勤め人も参加しやすいように日程を変更したとか。こういう柔軟な対応って大切ですよね。
万呂須佐神社例祭(11月22日・23日)
万呂の獅子舞は田辺市指定無形民俗文化財で、天狗とお多福が登場するユニークな演出が特徴的。天狗が「ハナ」という竹の幣を持って、お多福と一緒に獅子の周りで踊ったり跳ねたりする様子は、思わず笑顔になっちゃいます。22日の宵宮は夜6時半から、23日の本宮は午後2時から始まります。
冬を楽しむ新しい試み
12月にはSHIOGORI WINTER FESTIVALという新しいイベントも開催されるようになりました。田辺市20周年記念として始まったこのイベントは、潮垢離(しおごり)をテーマに冬の扇ヶ浜を楽しめる内容になっているそう。伝統的な祭りだけじゃなく、新しい取り組みも始まっているのが田辺市の魅力ですね。
毎月楽しめる定期市
毎月第3日曜日には弁慶市が開催されています。地元の新鮮な野菜や特産品が並ぶこの市は、お買い物ついでにふらっと立ち寄れる気軽さが魅力。わたしも観葉植物の鉢を探しに行ったりしています。地元の人との会話も楽しくて、つい長居しちゃうんですよね。
神社の年中行事もチェック
鬪雞神社では年間を通じて様々な行事が行われています。
- 1月10日の十日戎祭
- 2月3日の節分祭
- 3月3日の弁慶社例祭
- 6月30日の夏越大祓式
特に十日戎祭は商売繁盛を祈願する人でにぎわいます。屋台も出て、福笹を求める人の列ができるんです。節分祭では豆まきも行われて、子どもたちが一生懸命に豆を拾う姿がほほえましいですよ。
これから注目の祭り・イベント
熊野古道清姫まつりや、こだま祭りなど、まだまだ紹介しきれない祭りがたくさんあります。最近では若い世代が中心となって新しい企画を立ち上げたり、伝統を守りながらも時代に合わせた工夫をしたりと、田辺市の祭り文化は進化し続けています。
みなさんは、どの祭りに行ってみたくなりましたか?春夏秋冬、それぞれの季節に合わせた祭りがある田辺市。地元の人たちの温かさや、受け継がれてきた伝統の重みを感じながら、ぜひ足を運んでみてくださいね。きっと心がふわっと温かくなる、そんな体験が待っていますよ♪
「伝統は革新の連続である」 – 野村萬斎
田辺市のお祭りも、まさにこの言葉通り。守るべきものは守りながら、新しい風を取り入れていく。そんな姿勢が、これからも素敵な祭り文化を育んでいくんでしょうね。今年もまた、たくさんの笑顔に出会えることを楽しみにしています!


















