こんにちは!『ローカログ』栃木県担当ライターのゆたきです。週末になると地元の魅力を探しに出かける日々を過ごしているわたしですが、今回は栃木県東部に位置する那須烏山市の魅力的なお祭りや伝統行事をたっぷりとご紹介します♪
みなさん、那須烏山市といえば何を思い浮かべますか?実はユネスコ無形文化遺産に登録された「山あげ祭」をはじめ、四季を通じて様々な祭りや行事が受け継がれている、まさに伝統文化の宝庫なんです。息子と一緒に訪れた時の感動は今でも忘れられません!
夏の風物詩「山あげ祭」~460年の歴史を誇る野外歌舞伎~
那須烏山市のお祭りといえば、何といっても毎年7月の第4土曜日を含む金・土・日の3日間行われる「山あげ祭」でしょう。永禄3年(1560年)から続くこの祭りは、国指定重要無形民俗文化財であり、2016年にはユネスコ無形文化遺産にも登録されました。
祭りの見どころは、高さ10メートルにもなる「はりか山」と呼ばれる巨大な舞台装置です。烏山特産の和紙に山水を描いたこの舞台背景が、木頭(きがしら)の拍子木を合図に千変万化する仕掛けは圧巻!約150人の若衆が一糸乱れぬ団体行動で舞台を設置・解体する様子は、まさに職人技の結晶です。
上演される演目は「将門」「戻り橋」「蛇姫様」など。常磐津の三味線にのせて繰り広げられる美しい舞は、暑い夏の日差しの中でも観客を魅了し続けます。わたしも家族で見に行きましたが、移動式の舞台がまちなかを巡る様子は、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような感覚でした!
山あげ祭を支える6つの町
山あげ祭の特色として、泉町・鍜冶町・日野町・元田町・金井町・仲町の6町が輪番制で当番を務めるシステムがあります。各町にはそれぞれ屋台があり、町ごとの特色や個性が光る演出を見ることができます。
五穀豊穣を祈る「塙の天祭」~江戸時代から続く伝統行事~
9月1日に最も近い日曜日には、三箇地区の松原寺で「塙の天祭(はなわのてんさい)」が行われます。国選択無形民俗文化財に指定されているこの行事は、享保年間(1716~1736年)に鳥海上人が伝えたとされる歴史ある祭りです。
太陽や月などの自然の神々に天候の無事や五穀豊穣を願うこの祭りでは、境内に組み立てられる天棚が印象的です。行人が水垢離(みずごり)をとり、神官・僧・行人が天棚に登って祈りをささげる光景は神秘的で、地域の若者や子どもたちによる綾竹踊りや扇子踊りも披露されます。
夏を彩る「いかんべ祭」~地域が一つになる夏祭り~
8月下旬には旧南那須町エリアで「いかんべ祭」が開催されます。保健福祉センター大駐車場を会場に、ステージイベントや露店、そして約1,000発の花火が打ち上げられる夏の風物詩です。JR烏山線大金駅から徒歩8分という好アクセスも魅力ですね。
近年はコンパクトになりましたが、それでも地域の人々が楽しみにしている大切な祭りです。夜空に咲く大輪の花火を見上げながら、夏の思い出を作るのにぴったりのイベントですよ!
ユニークな地域イベント「どろリンピック」
横枕地区では「どろリンピック」という、なんともユニークなイベントが開催されています。田んぼの上のオリンピックとも呼ばれるこのイベントは、わずか30戸ほどの小さな集落で行われているのに、県内外から多くの参加者が集まる人気イベントなんです!
2024年には6年ぶりに復活開催され、子どもから大人まで泥まみれになって楽しむ様子は、見ているだけでワクワクします。主催する横枕青年団は、20~40代の若者11人で活動しており、地域活性化のために様々なイベントを企画しています。
花火大会も充実!秋の夜空を彩る感動体験
横枕青年団は、創設15周年記念として9月14日に「感謝の打ち上げ花火」も開催しています。秋の澄んだ夜空に打ち上げられる約100発の花火は、夏の花火とはまた違った美しさがあります。
- いかんべ祭花火大会(8月下旬・約1,000発)
- 横枕青年団花火大会(9月中旬・約100発)
- 那珂川町夢まつり(8月16日・約1,800発)※隣接地域
自然と歴史を満喫!季節の行事とスポット
春の訪れを告げる「龍門の滝」の桜
JR烏山線滝駅から徒歩5分の「龍門の滝」は、幅65メートル、高さ20メートルの大滝です。大蛇が住んでいたという伝説が残るこの滝は、春になると桜が咲き誇り、滝と桜のコントラストが見事です。4月上旬のソメイヨシノの見頃には多くの観光客が訪れます。
滝周辺は遊歩道が整備されており、龍門ふるさと民芸館には滝を見下ろす展望台やパワースポットとして人気の龍門洞もあります。家族でピクニックを楽しむのにも最適なスポットですよ♪
山あげ会館で祭りの魅力を年中体感
山あげ祭を年間通して楽しめる施設が「山あげ会館」です。実際に祭りで使用される屋台の展示や、烏山和紙、島田うどん、鮎の甘露煮などの特産品も購入できます。見学時間は約50分で、障がい者用トイレやエレベーターも完備されているので、どなたでも安心して訪れることができます。
八雲神社の年中行事~地域の絆を深める祭礼~
市街地中央に鎮座する八雲神社では、山あげ祭以外にも様々な祭礼が行われています。祈年祭(春祭)では五穀豊穣を祈願し、新嘗祭(秋祭)では収穫への感謝を捧げます。追儺祭(節分)なども行われ、これらすべてを当番町の若衆たちが取り仕切っています。
八雲神社の祭礼は、単なる宗教行事ではなく、地域コミュニティの絆を深める大切な場となっています。世代を超えて受け継がれる伝統は、那須烏山市の誇りそのものです。
まとめ~那須烏山市の祭りで感じる地域の温かさ~
那須烏山市のお祭りは、ユネスコ無形文化遺産の山あげ祭から、地域の小さな集落で行われるどろリンピックまで、実に多彩です。どの祭りも地域の人々の情熱と誇りに支えられており、訪れる人を温かく迎えてくれます。
わたしも家族で訪れるたびに、新しい発見と感動があります。特に山あげ祭の迫力ある舞台転換や、塙の天祭の神秘的な雰囲気は、一度体験すると忘れられない思い出になること間違いなしです!みなさんもぜひ、那須烏山市のお祭りを巡って、地域の魅力を存分に味わってみてはいかがでしょうか?
「祭りとは、神と人、人と人との絆を結びなおす場である」
– 柳田國男(民俗学者)
地域の祭りには、まさにこの言葉通り、人々をつなぐ不思議な力があります。那須烏山市の祭りで、みなさんも新しい絆と出会いを見つけてみませんか?きっと心があたたまる素敵な時間が待っていますよ!

















