こんにちは、『ローカログ』秋田担当ライターのまゆのはです。みなさんは秋田県にかほ市を訪れたことはありますか? 鳥海山のふもとに広がるこのまちには、古くから受け継がれてきた伝統行事や、地元の人々が心を込めて開催するお祭りがたくさんあります。
今回はにかほ市のお祭りを一覧でご紹介しながら、季節ごとの魅力をお伝えしていきますね。地域に根差した文化に触れると、なんだか心がじんわりあたたまるものです。
にかほ市ってどんなところ?
にかほ市は秋田県の南西部に位置し、日本海と鳥海山に抱かれた自然豊かなまちです。2005年に仁賀保町・金浦町・象潟町の3つが合併して誕生しました。松尾芭蕉が「奥の細道」で訪れた象潟(きさかた)の九十九島など、風光明媚な景勝地としても知られています。
鳥海山への山岳信仰が古くから根付いており、修験者によって伝えられた番楽や神楽など、貴重な伝承芸能が今も各集落で大切に守られているんですよ。そんなにかほ市では、一年を通じてさまざまなお祭りやイベントが開催されています。
冬のお祭り|伝統行事が息づく季節
掛魚まつり(たらまつり)
毎年2月4日の立春に行われる「掛魚(かけよ)まつり」は、350年以上の歴史を持つにかほ市を代表する伝統行事です。金浦(このうら)地区で開催され、別名「たらまつり」とも呼ばれています。
地元で獲れた10キロ以上もある大きな寒鱈を竹竿に吊るし、漁師たちが町を練り歩く姿は圧巻です。金浦神社に奉納され、海上安全と大漁を祈願します。タラはにかほ市の「市の魚」にも選ばれているほど、地域に深く根付いた存在なんですよ。
お祭りでは約400年前から伝わる「金浦神楽」も奉納されます。水色と白の鮮やかな衣装をまとった子どもたちが、笛と太鼓に合わせて舞う姿は、見ているだけでふわりと心が軽くなります。
七高神社の正月年占行事
院内地区にある七高神社では、12月17日から約1ヶ月にわたって「正月年占行事」が執り行われます。秋田県指定無形民俗文化財にも選ばれている神秘的な神事です。
この行事は「御門松神事」「おぶこ酒行事」「獅子巡行」など複数の神事から構成されています。松の葉の変化で一年の吉凶を占うなど、自然とともに生きてきた人々の祈りが感じられる貴重な伝統行事です。
にかほ冬フェスティバル
冬の寒さを吹き飛ばす賑やかなイベントも開催されています。東北各県出身のアイドルグループによるライブや、地元のダンスチームの元気いっぱいのパフォーマンスが楽しめます。ご当地ヒーロー「超神ネイガー」も登場し、子どもから大人まで盛り上がりますよ♪
春のお祭り|新緑の季節を楽しむ
にかほ春フェスティバル
春の訪れとともに開催される「にかほ春フェスティバル」は、地元グルメや物産が並ぶ楽しいイベントです。長い冬を越えて、待ちに待った春の陽気を感じながら、みんなで賑わいを楽しむひとときは格別ですね。
小滝のチョウクライロ舞
5月最終土曜日に開催される「小滝のチョウクライロ舞」は、国指定重要無形民俗文化財に指定されている大変貴重な伝統芸能です。金峰神社の例大祭に合わせて、境内の土舞台で奉納されます。
この舞の起源は平安時代にまで遡るとも言われています。鳥海山に住んでいた手長足長という鬼を退治したことへの感謝として始まったという伝説が残っています。6人の男児が花笠をかぶって舞う「小児の舞」や、翁と媼の面をつけた「祖父祖母の舞」など、見どころがたくさんあります。
すべての舞が終わると、見物客に花笠の花が配られるそうです。なんだかほっとするような、あたたかい風習ですよね。
夏のお祭り|海辺の賑わいを満喫
屋台まつりin象潟
6月上旬に開催される「屋台まつりin象潟」では、約30店舗もの屋台が並びます。懐かしい味わいのグルメや射的など、お祭り気分を存分に味わえるイベントです。初夏の風を感じながら、ぶらりと散策するのも楽しいですよ。
にかほ夏フェスティバル
7月中旬には道の駅象潟「ねむの丘」エリアで「にかほ夏フェスティバル」が開催されます。超神ネイガーショーやミュージックライブ、キッチンカーグルメなど、夏の暑さを吹き飛ばす熱いイベントが目白押しです。2日間にわたって開催され、地元の方も観光客も一緒になって盛り上がります。
にかほの花火
8月下旬に象潟海水浴場で開催される「にかほの花火」は、夏の夜空を彩る一大イベントです。約60分間にわたって打ち上げられる花火は、日本海の水面に美しく映り込み、幻想的な光景が広がります。
2025年は8月23日(土)に開催予定で、にかほ市市制20周年を記念した特別な花火大会となります。キッチンカーや露店も並び、夏の夜を満喫できますよ✨
番楽のお盆公演
8月13日前後には、鳥海山麓の各地区でお盆の番楽公演が行われます。釜ケ台・小滝・横岡などの集落で、400年以上受け継がれてきた伝統の舞を見ることができます。ご先祖様への感謝と地域の絆を感じる、特別な時間です。
秋のお祭り|実りの季節を祝う
鳥海山伝承芸能祭
9月に開催される「鳥海山伝承芸能祭」は、にかほ市に伝わるさまざまな伝承芸能を一度に楽しめる貴重な機会です。金浦神楽や小滝番楽、横岡番楽など、各地区で大切に守られてきた芸能が一堂に会します。
にかほ市には、釜ケ台・冬師・伊勢居地・小滝・横岡と5つの集落に番楽が伝わっています。それぞれ演目や特徴が異なり、鳥海山の山岳信仰を背景に受け継がれてきた歴史を感じることができます。
金浦湾頭まつり
9月中旬には金浦地区で「金浦湾頭まつり」が開催されます。花火も打ち上げられ、秋の夜空を彩ります。港町ならではの風情を感じながら、地元の人々との交流も楽しめるお祭りです。
にかほ秋フェスティバル
10月には「にかほ秋フェスティバル」が道の駅象潟「ねむの丘」で開催されます。秋の味覚が並ぶ直売ブースやフードコーナー、クライミング体験やE-バイクでのサイクリングなど、アクティビティも充実しています。
同時開催の「にかほっとクラフト市」では30店舗以上のハンドメイド作品が並び、見ているだけでわくわくしますね。2025年は市制20周年特別企画も予定されているとのことで、例年以上の盛り上がりが期待されます!
にかほ市の伝承芸能を知ろう
番楽とは
「番楽」は鳥海山の山岳信仰によって修験者から伝えられた芸能で、獅子舞や武士舞、狂言舞など多彩な演目があります。にかほ市内の5つの集落でそれぞれ特色ある番楽が伝承されており、秋田県指定無形民俗文化財にも選ばれています。
なかでも釜ケ台番楽は18もの演目があり、すべてを舞うには3時間以上かかるとか。五拍子のお囃子で舞うのが特徴で、力強くも美しい舞は見る人の心を惹きつけます。
金浦神楽
金浦地区に約400年前から伝わる神楽で、主に掛魚まつりで奉納されます。子どもたちが中心となって舞う姿は、地域の未来への希望を感じさせてくれます。
にかほ市のお祭り年間カレンダー
| 時期 | お祭り・イベント名 | 開催場所 |
|---|---|---|
| 2月4日 | 掛魚まつり(たらまつり) | 金浦地区 |
| 5月最終土曜 | 小滝のチョウクライロ舞 | 金峰神社 |
| 6月上旬 | 屋台まつりin象潟 | 象潟町 |
| 7月中旬 | にかほ夏フェスティバル | 道の駅象潟 |
| 8月下旬 | にかほの花火 | 象潟海水浴場 |
| 9月上旬 | 鳥海山伝承芸能祭 | 市内各所 |
| 9月中旬 | 金浦湾頭まつり | 金浦地区 |
| 10月中旬 | にかほ秋フェスティバル | 道の駅象潟 |
| 12月〜1月 | 七高神社の正月年占行事 | 七高神社 |
お祭りを楽しむためのポイント
にかほ市のお祭りを訪れる際は、公共交通機関の本数が限られているため、お車での移動がおすすめです。道の駅象潟「ねむの丘」は駐車場も広く、イベントの拠点として便利ですよ。
伝統行事を見学する際は、地域の方々への敬意を忘れずに。静かに見守ることで、より深く文化の息吹を感じられるはずです。また、開催日時は年によって変更になることもありますので、事前に最新情報をチェックしてからお出かけくださいね。
まとめ
にかほ市のお祭り一覧をご紹介してきましたが、いかがでしたか? 鳥海山と日本海に囲まれたこのまちには、古くから大切に受け継がれてきた伝統行事と、地域を盛り上げる楽しいイベントがバランスよく息づいています。
わたしも秋田で暮らしていると、こうした地域のお祭りが持つ力をしみじみ感じます。人と人とのつながり、自然への感謝、そして次の世代へ伝えていこうという想い。お祭りにはそんな大切なものがぎゅっと詰まっているような気がします。
ぜひ一度、にかほ市のお祭りに足を運んでみてくださいね😊
「人生で大切なのは、何をしているかではなく、どう感じているかである。」― オプラ・ウィンフリー
忙しい毎日のなかで、ふと立ち止まって地域のお祭りを楽しむ時間は、きっと心に栄養を与えてくれます。みなさんも自分を大切にしながら、季節の移ろいとともに各地の文化に触れてみてはいかがでしょうか。今日も素敵な一日になりますように✨


















