みなさん、こんにちは!『ローカログ』大田エリア担当ライターのみゆきです。
都市部の中でも特に発展が進んだ大田区で、農地がまだ残っているということをご存知でしょうか?息子と一緒に区内を散歩していると、時折見かける小さな畑や緑地に、いつも心が和みます。今回は、大田区の農地面積について詳しく調べてみました。
大田区の農地面積の現状
令和4年現在、大田区内の全農地面積は約2.5ヘクタールとなっています。これは25,000平方メートル、つまり東京ドームの約半分程度の広さです。
この数字だけ見ると「意外と少ないな」と思われるかもしれませんが、東京23区という都市部の中では決して小さくない面積なのです。実際、現在農地が存在するのは23区中わずか11区のみで、大田区はその貴重な農地保有区の一つなんですよ♪
生産緑地としての農地保全
大田区の農地面積約2.5ヘクタールのうち、約2ヘクタールが生産緑地の指定を受けています。生産緑地とは、市街化区域内にある農地等を計画的に保全し、良好な都市環境の形成に資することを目的とした都市計画制度です。
現在、大田区内には15地区、約2.04ヘクタールの生産緑地が指定されており、これらの農地では固定資産税の減額や相続税の納税猶予等の優遇措置が適用されています。
大田区では、一般的な生産緑地の面積要件である500平方メートル以上を、区条例により300平方メートル以上に引き下げています。これにより、より小規模な農地でも生産緑地として保護される仕組みが整っているのです。
農家の実態と農業従事者
令和3年度の大田区農家基本調査によると、区内には10世帯の農家が存在しています。調査対象となる農家の定義は、経営耕地面積が10アール(1,000平方メートル)以上の世帯、または経営耕地面積に関係なく一定の販売実績がある世帯となっています。
農業従事者の年齢構成
大田区の農業従事者の年齢構成を見ると、やはり高齢化が進んでいる現状が浮かび上がります。60歳以上の従事者が全体の大部分を占めており、特に65歳以上の高齢者層が中心となって農業を支えている状況です。
一方で、30代から50代の働き盛りの農業従事者も存在しており、都市農業の継続に向けた希望の光も見えています。
大田区で栽培されている農作物
大田区の農地では、都市部の立地を活かした多様な農作物が栽培されています。主要な作物としては以下のようなものが挙げられます:
- コマツナ(小松菜)
- ホウレンソウ
- ダイコン
- ナス
- ネギ
- タマネギ
- ニンジン
- 花卉・植木類
これらの作物は、地産地消の観点からも貴重な存在で、区内の直売所や朝市などで販売されることもあります。新鮮な野菜を身近で購入できるのは、都市部に住む私たちにとって大きなメリットですよね!
都市農業が果たす多面的な役割
大田区の農地は、単に作物を栽培するだけの場所ではありません。都市部における貴重な緑の空間として、私たちの生活に様々な恩恵をもたらしています。
災害時の安全機能
農地は火災の延焼防止効果があり、災害時には避難場所としての機能も期待されています。密集した住宅街の中にある農地は、まさに都市の安全弁としての役割を担っているのです。
環境保全機能
農地は都市環境を維持するための重要な環境保全機能を持っています。ヒートアイランド現象の緩和、大気の浄化、生物多様性の保全など、都市部の環境改善に大きく貢献しています。
教育的価値
子どもたちにとって、身近な場所で農業体験ができることは貴重な学習機会となります。土に触れ、植物の成長を観察することで、自然の大切さを学ぶことができるんですよね。
農地面積減少の課題と今後の展望
残念ながら、大田区の農地面積は市街化の進展とともに減少傾向にあります。過去のデータを見ると、2008年(平成20年)頃から徐々に農地面積が減少していることが分かります。
農地減少の主な要因としては、以下のような点が挙げられます:
- 営農者の高齢化
- 後継者不足
- 都市開発による宅地化圧力
- 相続に伴う農地の売却
区の取り組み
大田区では、貴重な農地を保全するために様々な取り組みを行っています。生産緑地制度の活用や、農業支援策の充実、都市農業に対する理解促進活動などを通じて、持続可能な都市農業の実現を目指しています。
また、SDGs未来都市としての取り組みの一環として、都市農業の振興も重要な課題として位置づけられています。
大田区農地の地域別分布
大田区内の農地は、主に区内の特定の地域に集中しています。生産緑地として指定されている15地区は、比較的住宅密度が低く、まとまった土地が確保しやすい地域に点在しています。
これらの農地は、それぞれの地域特性を活かした営農が行われており、地域住民との交流の場としても機能しています。
他区との比較
東京23区内で農地を有する11区の中で、大田区の農地面積は決して大きいとは言えませんが、都市部における農地の貴重さを考えると、その価値は計り知れません。
世田谷区などより農地面積の大きな区と比較すると、大田区の農地はより集約的で効率的な農業が行われている特徴があります。限られた土地を最大限活用する都市型農業のモデルケースとしても注目されています。
農地を守る地域の取り組み
大田区の農地を守るためには、行政だけでなく地域住民の理解と協力が不可欠です。区内では、農業体験イベントや朝市の開催、学校教育での農業学習など、様々な取り組みが行われています。
私も息子と一緒に、区内で開催される農業イベントに参加したことがありますが、普段なかなか触れることのない農業の世界を身近に感じることができ、とても有意義な時間を過ごすことができました?
消費者としてできること
私たち区民ができることは、地産地消を心がけることです。大田区内で生産された新鮮な野菜や花卉を購入することで、地域の農業を支援することができます。
また、農地の多面的機能について理解を深め、都市農業の価値を正しく評価することも重要ですね。
今後の農地面積維持への期待
大田区の農地面積約2.5ヘクタールという数字は、一見小さく感じられるかもしれませんが、都市部における貴重な農地として、その価値は非常に高いものです。
今後も生産緑地制度の適切な運用や、新たな都市農業支援策の展開により、この貴重な農地が維持されることを期待しています。また、次世代の担い手育成や、都市農業の新しい形態の模索も重要な課題となるでしょう。
私たち区民一人ひとりが、身近にある農地の価値を理解し、大切にしていくことで、持続可能な都市農業の実現に貢献できるのではないでしょうか。
「今日という日は二度とない」 – 森信三
今日も大田区の小さな農地が、私たちの暮らしを豊かにしてくれています。この貴重な緑の空間を次世代に引き継いでいけるよう、一日一日を大切に過ごしながら、地域の農業を応援していきたいと思います。みなさんも、ぜひ身近な農地に目を向けてみてくださいね♪


















