こんにちは!『ローカログ』世田谷エリア担当ライターのすーちゃんです。今日は皆さんに意外と知られていない世田谷区の空き家率について詳しくお話ししたいと思います。
「世田谷区」と聞くと、高級住宅街や緑豊かな環境、おしゃれなカフェが立ち並ぶ憧れの街というイメージがありますよね。田園調布や成城、二子玉川、三軒茶屋、下北沢など、人気スポットがギュウギュウに詰まったエリアです。
ところが意外なことに、この人気の高い世田谷区、実は空き家数が全国でトップクラスなんです!でも空き家率で見ると、実は東京都平均よりも低いという不思議な現象が起きているんです。
世田谷区の空き家率の実態
2023年の最新調査によると、世田谷区の空き家率は約9.6%となっています。これは東京都全体の平均10.9%よりも低い数値なんです。「えっ、そんなに低いの?」と思われる方も多いでしょう。
実際、東京23区内で空き家率を比較すると、世田谷区は下から5番目という低い位置にランクインしています。豊島区が13.9%、港区が13.7%、荒川区が12.9%といった具合に、他の区の方が空き家率は高いんです。
でも、ここで注目すべきは空き家の「数」なんです。世田谷区の空き家数は約5万8850戸と、全国の市区町村の中でもダントツの多さを誇っています。これは都区部の空き家の6〜7軒に1軒が世田谷区に集中している計算になります。
なぜ世田谷区は空き家数が多いのか
面積の広さが最大の要因
世田谷区の空き家数が多い最大の理由は、その面積の広さにあります。世田谷区の面積は58.05平方キロメートルと、東京23区で2番目に大きな区なんです。1番大きいのは大田区ですが、羽田空港の広大な敷地も含まれているため、住宅地で見ると世田谷区が圧倒的に広いエリアを占めています。
つまり、空き家率は低くても、絶対数としては多くなってしまうというカラクリがあるんですね。これは人口密度の高い東京ならではの現象と言えるでしょう。
人口の多さと高齢化の進行
世田谷区は東京23区内で最も人口が多く、2024年5月時点で約92万人が住んでいます。人口が多ければ、当然住宅数も多くなり、結果として空き家の絶対数も増えることになります。
また、65歳以上の高齢者世帯数も増加傾向にあり、長期入院や介護施設への入所により、一時的に空き家となるケースも少なくありません。特に一戸建て住宅に住む高齢者の方が多いエリアでは、この傾向が顕著に現れています。
世田谷区内で空き家が多い地域
世田谷区が実施した独自の密度解析によると、区内には空き家が特に集中している地域があることが分かりました。「太子堂・若林エリア」「成城学園前・祖師谷エリア」「奥沢・東玉川エリア」に空き家が集中しているんです。
特に注目すべきは、「太子堂・若林エリア」と「奥沢・東玉川エリア」には旧耐震基準の家屋が多いということ。これらの建物は地震や火災による被害リスクが大きく、早急な対応が求められています。
また、「羽根木・北沢エリア」にも多くの旧耐震基準の家屋があり、空き家対策と併せて防災面での取り組みも重要になってきています。
空き家になる主な理由
世田谷区が空き家所有者を対象に実施したアンケートによると、空き家になるきっかけとして以下のような理由が挙げられています。
- 相続したままになっている
- 居住者が介護施設に入所または入院した
- 貸していた人が退去した
世田谷区の特殊な事情として、地価が高いために「いつでも賃貸・売却できるだろう」という考えで放置されているケースもあるようです。人気エリアならではの油断が、空き家問題を深刻化させている一面もあるんですね。
世田谷区の空き家対策
不燃化特区制度
世田谷区では、防災街づくりの推進を図るため、東京都の不燃化特区制度を導入しています。この制度は、木造住宅密集地域のうち特に改善が必要な地区で、老朽建築物の除却や建替え費用を助成するものです。
対象地区には太子堂・若林地区、区役所周辺地区、北沢三・四丁目地区などが指定されており、建替え助成や除却費用の助成、専門家による無料相談、固定資産税・都市計画税の減免などの支援を受けることができます。
空き家等地域貢献活用助成事業
世田谷区では、空き家活用を目的とした助成事業も年に一回実施しています。事業者が空き家の活用企画を提出し、優れた企画に対して最大300万円の助成金が支給される仕組みです。
地域の課題を空き家活用を通して解決する企画や、行政だけでは解決できない課題を解消する企画などが評価の対象となり、実際にコワーキングスペースやデイサービス施設、コミュニティカフェなどに活用されています。
空き家活用の成功事例
世田谷区内では、空き家を活用した様々なプロジェクトが進行中です。仙川駅近くの「ご近所書斎」は12SLDKの広い空き家をコワーキングスペースに改装し、地域コミュニティの拠点として機能しています。
奥沢の「シェア奥沢」は築90年ほどの民家を改装したコミュニティスペースで、映画鑑賞会や読書会、ピアノコンサートなど多彩なイベントが開催されています。下北沢の「ナワシロスタンド」は一軒家をシェアカフェに改装し、曜日替わりで様々なお店が出店する人気スポットになっています。
今後の展望と課題
世田谷区の空き家率は東京都平均よりも低いものの、絶対数の多さは依然として課題です。特に「その他の住宅」に分類される、市場に流通していない空き家が約2万戸以上存在することは見過ごせません。
今後は、空き家の適切な管理と活用を促進するため、所有者への啓発活動や相談体制の充実、地域コミュニティとの連携強化が重要になってくるでしょう。また、防災面での安全性確保も併せて進めていく必要があります。
世田谷区の魅力を維持しながら、空き家問題を解決していくためには、行政と住民、事業者が一体となった取り組みが欠かせませんね♪
「思い立ったが吉日」
皆さんも空き家問題に関心を持ったら、ぜひ地域の取り組みに参加してみてください。小さな一歩が大きな変化を生むきっかけになるかもしれません!


















