みなさん、こんにちは。『ローカログ』福井県担当ライターのれんじです。福井市で小さな印刷工房を営みながら、北陸の地域情報を発信しています。今回は、福井県の最北端に位置するあわら市のお祭りについてご紹介しますね。
あわら市といえば「関西の奥座敷」と称されるあわら温泉が有名ですが、実は一年を通してさまざまな伝統行事やイベントが開催されているんです。地元に根付いた歴史あるお祭りから、家族で楽しめる季節の催しまで、あわら市のお祭り一覧をまとめてみました。
春のお祭り|桜と温泉街を彩る華やかな行事
あわら温泉春まつり
毎年4月下旬に開催されるあわら温泉春まつりは、温泉街が最も華やぐ季節の風物詩です。芸妓による踊りの奉納から始まり、巨大な人形山車、桜を飾り付けした桜山車、大太鼓を打ち鳴らす太鼓山車の三つの山車が温泉街を練り歩きます。
温泉情緒と伝統芸能が融合した独特の雰囲気は、この時期ならでは。夜になると山車に灯りがともり、幻想的な景色が広がります。
北潟湖畔花菖蒲まつり
6月中旬から下旬にかけて、北潟湖畔の花菖蒲園では約300種20万本もの花菖蒲が咲き誇ります。紫や白、黄色など色とりどりの花菖蒲が湖畔を彩り、訪れる人々の目を楽しませてくれます。期間中は各種イベントも開催されるので、のんびりと散策するのにぴったりです。
夏のお祭り|熱気あふれるあわらの夏を体感
金津まつり
金津まつりは、約400年の歴史を持つあわら市を代表する伝統行事です。毎年7月中旬の海の日を含む3連休に開催され、金津神社を中心に盛大に執り行われます。
このお祭りの最大の見どころは「本陣飾り物」。江戸時代初期、参勤交代で宿場町を通る役人をもてなす風習から始まったとされています。現在は18の地区が参加し、日用品や生活道具を用いたユニークで創意工夫に富んだ飾りが町を彩ります。
高さ約6メートルにもなる豪華な人形山車が3台、市街地を巡行する様子は圧巻。武者人形や歌舞伎役者を模した精巧な造形に加え、太鼓囃子と子ども踊りが一体となって祭りの熱気を高めます。北陸新幹線の芦原温泉駅から徒歩約9分とアクセスも便利なので、ぜひ足を運んでみてください。
北潟まつり(どっしゃどっしゃ踊り)
毎年7月最後の土日に開催される北潟まつりでは、福井県指定無形民俗文化財の「どっしゃどっしゃ踊り」を見ることができます。この踊りは掛け合い問答体で、古謡の最も普遍的な形式をとっているのが特徴です。
勇壮活発な男踊りと優しい女踊りからなり、北潟民謡保存会によって大切に受け継がれています。北潟地区には県指定の天然記念物であるイチョウの木もあり、歴史と自然を同時に感じられるスポットです。
あわら湯かけまつり
毎年8月8日・9日(お湯が「湧く」と「ワクワク」をかけた日程)に開催される、全国的にも珍しい奇祭です。お御輿にあわら温泉のお湯をかけ合うというユニークなイベントで、子どもから大人まで湯桶や水鉄砲で参加できます。
あわら温泉は74本もの源泉を持つ名湯。この温泉の恵みに感謝し、無病息災を願って始まったお祭りです。夕方から太鼓や笛の音を響かせながら花車が巡行し、温泉街全体がお祭りムード一色に染まります。
8日は湯かけ御輿やあしばら太鼓、ダンスショーケースなど見どころたっぷり。9日は民踊の夕べや、福井県嶺北地方の婚礼時の風習にちなんだ饅頭まきが行われます。ずぶ濡れになることを楽しむお祭りなので、参加する際は濡れてもいい服装がおすすめですよ。
吉崎湖畔の夕べ
夏の夜を彩る吉崎湖畔の夕べは、北潟湖のほとりで開催される納涼イベントです。湖面に映る灯りが美しく、家族連れやカップルに人気があります。浴衣姿で訪れる方も多く、夏の風物詩として地元の方々に親しまれています。
秋のお祭り|収穫の喜びを分かち合う感謝祭
あわら北潟湖畔観月の夕べ
中秋の名月の頃に開催される観月の夕べは、北潟湖畔で月を愛でながら過ごす風情あるイベントです。湖面に映る月明かりを眺めながら、秋の訪れを感じることができます。静かな時間を過ごしたい方にはぴったりの催しです。
剱岳かりんて祭
毎年11月23日(勤労感謝の日)に開催される、あわら市の秋の風物詩です。剱岳地区の住民が収穫を祝う感謝祭として親しまれています。
このお祭りの名物は「かりんて鍋」。直径2.5メートルの巨大な鉄鍋で作る豚汁で、白菜、里芋、大根、豚肉などの具材をたっぷり使い、地元の味噌で仕立てるのが特徴です。祭りの参加者には無料で振る舞われるので、ぜひ味わってみてください。
会場の剱岳公民館広場では、地元産そばの実演販売や和太鼓演奏など、地域の魅力が詰まったプログラムが用意されています。北陸自動車道金津ICから約10分、丸岡ICから約15分とアクセスも良好です。
あわら市のお祭りを楽しむポイント
あわら市のお祭りは、温泉と組み合わせて楽しむのがおすすめです。お祭りで汗をかいた後は、あわら温泉でゆっくりと疲れを癒すことができます。温泉宿に泊まれば、夜のお祭りも存分に満喫できますね。
また、北陸新幹線の開業により、芦原温泉駅へのアクセスが格段に便利になりました。首都圏からも日帰りで訪れることができるようになったので、お祭りの日程に合わせて旅行を計画してみてはいかがでしょうか。
年間お祭りカレンダー
| 時期 | お祭り名 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 4月下旬 | あわら温泉春まつり | 人形山車・桜山車・太鼓山車の巡行 |
| 6月中旬〜下旬 | 北潟湖畔花菖蒲まつり | 約20万本の花菖蒲観賞 |
| 7月中旬(海の日連休) | 金津まつり | 本陣飾り物・人形山車・神輿渡御 |
| 7月最終土日 | 北潟まつり | どっしゃどっしゃ踊り |
| 8月8日・9日 | あわら湯かけまつり | 湯かけ御輿・民踊の夕べ・饅頭まき |
| 8月中旬 | 吉崎湖畔の夕べ | 納涼イベント |
| 9月中旬 | あわら北潟湖畔観月の夕べ | お月見イベント |
| 11月23日 | 剱岳かりんて祭 | かりんて鍋・収穫感謝祭 |
まとめ|あわら市のお祭りで北陸の魅力を再発見
あわら市のお祭り一覧をご紹介しましたが、いかがでしたか?歴史ある伝統行事から、地域の方々の温かさを感じられるイベントまで、一年を通してさまざまな催しが行われています。わたし自身も北陸で暮らす中で、地域のお祭りの大切さをあらためて感じることが多くなりました。
お祭りは、その土地の歴史や文化、人々の想いが凝縮された特別な時間です。観光で訪れるのも良いですし、地元の方々と一緒に楽しむことで、より深くあわら市の魅力を感じることができるでしょう。
次のお休みには、ぜひあわら市のお祭りに足を運んでみてください。きっと心に残る思い出ができるはずです。
「人生で大切なのは、どれだけ長く生きたかではなく、どれだけ心を込めて生きたかだ。」― ジョージ・ワシントン・カーヴァー
地域のお祭りに参加することは、その土地の歴史と人々の想いに触れること。日常の忙しさから少し離れて、季節の行事を楽しむ時間を大切にしていきたいですね。みなさんにとって、素敵なお祭り体験となりますように。

















