こんにちは、『ローカログ』長崎県担当ライターのこうたです。みなさん、島原半島の南に位置する南島原市を訪れたことはありますか?海と山に囲まれたこのまちには、地域の方々が大切に受け継いできたお祭りや季節のイベントがたくさんあります。今回は南島原市のお祭り一覧として、春夏秋冬それぞれの見どころを、現地を歩いて感じた空気感とともにお届けします。週末のお出かけ先を探している方、長崎の地域行事に興味がある方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
春のお祭り|桜と歴史が織りなす南島原の春
南島原市桜まつり
3月末から4月初旬にかけて開催される「南島原市桜まつり」は、春の訪れを祝う華やかなイベントです。メイン会場は口之津中学校グラウンド。ステージでは地元の子どもたちや団体による演目が披露され、会場はあたたかな拍手に包まれます。
「花より団子」という言葉がぴったりなほど、美味しい食べ物の出店も充実しています。原城本丸やありえ俵石自然公園など、市内各地でぼんぼりが点灯される期間もあり、夜桜を楽しめるのも魅力のひとつ。桜の名所を巡りながら、ゆったりと春を感じる時間を過ごせます。
原城一揆まつり
毎年4月に原城跡で開催される「原城一揆まつり」は、島原・天草一揆で命を落とした3万7千人を超える殉難者を追悼する行事です。会場には「幻の一夜城」と呼ばれるベニヤ板製の城がボランティアの手で建立され、歴史を偲ぶ風景が広がります。
日中はもちまきやステージイベントで賑わい、地元の中学校吹奏楽部や伝統芸能「落城の賦」の演目が披露されます。夜になると一変して荘厳な雰囲気に。島原半島南高地区の寺院による慰霊祭が執り行われ、約300基のスカイランタンが夜桜とともに夜空を彩ります。歴史の重みと地域の絆を感じる、特別な時間が流れるお祭りです。
初夏のお祭り|新緑と滝に癒される季節
戸ノ隅公園滝祭り
5月上旬に西有家町で開催される「戸ノ隅公園滝祭り」は、島原半島随一の水量を誇る戸ノ隅の滝を舞台にした楽しさ満載のイベントです。滝つぼではそうめん流しが行われ、流れてくる麺をすくう子どもたちの歓声が響き渡ります。
公園の広場では演芸会やパットゴルフ大会、福引き抽選会なども開催され、地元の方々から観光客まで幅広い層で賑わいます。新緑に囲まれた渓谷の中で、マイナスイオンをたっぷり浴びながら過ごす一日は格別。家族連れには特におすすめしたいお祭りです。
夏のお祭り|花火と海辺の熱気を満喫
マリンフェスタinくちのつ
7月の海の日に口之津港緑地公園で開催される「マリンフェスタinくちのつ」は、夏の始まりを告げる人気イベントです。正午から夜9時まで、さまざまな露店が立ち並び、地元グルメやゲームを楽しめます。
フィナーレを飾るのは20時30分からの花火大会。港を背景に打ち上がる花火は、海面に映り込んで幻想的な光景を生み出します。潮風を感じながら眺める花火は、夏の思い出にぴったり。地元の方も県外からの来場者も一緒になって盛り上がる、あたたかな雰囲気が魅力です。
ありえ浜んこら祭
8月下旬にマリンパークありえで開催される「ありえ浜んこら祭」は、南島原市の夏を代表するお祭りとして多くの人に愛されています。「浜んこら」とは「浜辺」を意味する地元の方言。その名の通り、美しいビーチを舞台にした夏祭りです。
昼間は南島原市特産のそうめんの試食や、砂浜でのソーラン節の披露など、見どころが盛りだくさん。地元から寄せられた精霊灯の明かりがビーチを幻想的に彩り、日が暮れるにつれて会場の雰囲気はぐっと高まります。
祭りのクライマックスは20時30分から始まる花火大会。九州ではめったに見られない大迫力の2尺玉(直径約500メートル)が夜空に大輪を咲かせ、音楽とシンクロした演出で会場のボルテージは最高潮に達します。精霊灯の優しい明かりと花火のコントラストは、まさに息をのむ美しさです。
加津佐花火大会
8月中旬に前浜海水浴場で開催される「加津佐花火大会」は、青い海と白い砂浜が広がるロケーションで楽しめる夏の風物詩です。約800発の花火が30分間にわたって夜空を鮮やかに彩ります。
水中花火や大迫力の尺玉など、バラエティ豊かな演出が見どころ。遠浅の浜辺から眺める花火は迫力満点で、海風を感じながらゆったりと観覧できるのが魅力です。屋台も出店し、夏祭りらしい賑わいを楽しめます。荒天時は翌日に延期されるので、天気予報をチェックしてお出かけください。
秋のお祭り|収穫の喜びと地域の絆
こんぴら祭り
秋には市内各地で収穫を祝うお祭りが開催されます。なかでも「こんぴら祭り」は、太鼓演奏やカラオケ大会などのステージイベントで盛り上がる地域密着型のお祭りです。
会場では鮮魚や野菜、地元名物の「こんぴら饅頭」などの販売も行われ、秋の味覚を堪能できます。県立自然公園に指定されたエリアで開催されることもあり、紅葉を楽しみながら散策するのもおすすめ。地元の方々の温かいもてなしが心に残るお祭りです。
冬のお祭り|新年を迎える伝統行事
鬼火焚き
1月7日の早朝に行われる「鬼火焚き」は、100年以上にわたって南島原市の各地区で受け継がれてきた伝統行事です。竹で組んだ大きなやぐらに正月飾りを一緒に焼き、一年の無病息災と家内安全を祈願します。
竹が燃えて弾ける「パンパン」という音が響き渡り、その音とともに悪霊を追い払うと言い伝えられています。残り火で餅を焼いて食べると風邪をひかない、頭がよくなるという言い伝えも。子どもからお年寄りまで、地域の絆を感じられる新春の風物詩です。冬の朝の凛とした空気の中で見る炎は、新しい一年への希望を感じさせてくれます。
南島原市のお祭りを楽しむポイント
南島原市のお祭りを存分に楽しむために、いくつかのポイントをお伝えします。
- 夏の花火大会は駐車場が混雑するため、公共交通機関の利用や早めの到着がおすすめ
- 海辺のイベントでは日焼け対策や熱中症対策を忘れずに
- 春の桜まつりや原城一揆まつりは、ぼんぼり点灯期間中の夜桜散策も楽しめる
- 地元特産のそうめんは、ぜひ現地で味わってほしい一品
- 各イベントの最新情報は、南島原市公式ホームページや島原半島観光サイトで確認を
南島原市は世界遺産「原城跡」をはじめ、歴史的な見どころも豊富です。お祭りと合わせて観光スポットを巡れば、より深くこの土地の魅力を感じられるはず。地元の方々が大切に守り続けてきた行事には、その土地ならではの物語があります。ぜひ足を運んで、南島原市の空気を肌で感じてみてください😊
本日の名言
「旅とは、帰るべき場所を見つけることである」― 吉田健一(評論家・作家)
南島原市のお祭りを巡る旅は、どこか懐かしくて、あたたかい。初めて訪れる場所なのに、なぜか「帰ってきた」ような気持ちになる。そんな不思議な魅力がこのまちにはあります。みなさんもぜひ、南島原市のお祭りで、心に残る思い出をつくってくださいね。『ローカログ』では、これからも長崎の魅力をお届けしていきます。またお会いしましょう!


















