こんにちは、『ローカログ』大分県担当ライターのみよこです♪ みなさん、大分県の北東に突き出た国東半島ってご存じですか? 神仏習合の地として古くから信仰を集めてきたこのエリアには、実はユニークなお祭りがたくさん残っているんです。今回は国東市のお祭り一覧と題して、火祭りから伝統行事、夏祭りまでまるっとご紹介します! 「地元だけど知らなかった」という発見もあるかもしれませんよ。
国東市はどんなお祭りが多いの?
国東市のお祭りの特徴は、なんといっても「火」にまつわる行事が多いこと。松明を使った迫力ある儀式や、火の粉を浴びると無病息災になるという言い伝えがある祭りがいくつもあります。また、神仏習合の歴史を色濃く残す六郷満山文化の影響で、仏教と民間信仰が融合した独特の祭事も見どころです。
お祭りの時期は年間を通じてバラエティ豊か。春は田植え神事、夏は海辺のにぎやかな祭り、秋は奇祭として知られる火祭り、冬から早春にかけては鬼の祭りと、どの季節に訪れても何かしらの行事に出会えるのが国東市の魅力です。
迫力満点!国東市の火祭り
ケベス祭(10月14日)
国東市の奇祭といえば、まず名前が挙がるのがケベス祭です。毎年10月14日に櫛来社(岩倉八幡社)で行われ、国選択無形民俗文化財にも登録されています。 驚くべきことに、この祭りの起源や由来は一切不明。謎に包まれているところも、好奇心をくすぐりますよね。
祭りの流れはこうです。夕闘が迫る頃、海で身を清めた「トウバ」と呼ばれる氏子たちが白装束で集まります。境内に積まれたシダに火がつくと、奇妙なお面をつけた「ケベス」が棒を振り回しながら炎に突進! トウバたちが火を守ろうとしますが、やがて突破されると、今度は一緒になって火の粉を境内中に散らし始めます。
この火の粉を浴びると無病息災になると言われていて、逃げ惑いながらもあえて浴びようとする人も。参加するなら化学繊維の服は避けて、燃えにくい素材の服装で行くのがおすすめですよ。
修正鬼会(旧暦1月頃・2月)
修正鬼会(しゅじょうおにえ)は、1000年以上の歴史を持つ国の重要無形民俗文化財です。国東市では岩戸寺と成仏寺で隔年交互に開催されます。もともとは平安時代の正月行事と仏教修行が結びついて生まれたとされ、春を迎える伝統行事として大切に受け継がれてきました。
本堂での厳かな儀式のあと、災払鬼(さいばらおに)と鎮鬼(しずめおに)という二匹の鬼が登場します。ここがポイントなのですが、この鬼は「悪い鬼」ではなく、人々に福をもたらす存在なんです。鬼が持つ松明の柄で肩や背中を叩いてもらうと、無病息災のご利益があるとされています。
長さ3〜4メートルもの巨大な松明に火を灯す「タイアゲ」の儀式は圧巻! 闘の中で揺れる炎と、鬼の迫力ある姿は一度見たら忘れられない光景です。
夏を彩る国東市のお祭り
むさし夏の夜まつり(8月中旬)
国東市最大の夏祭りといえば、武蔵港で開催されるむさし夏の夜まつり。17時頃から夜市が始まり、18時にはステージイベントがスタートします。地元の出店やキッチンカーが並び、懐かしい屋台グルメから新しいフードまで楽しめる、お祭りらしいお祭りです。
見どころはチームで競う「懸賞踊り」。衣装やメイク、踊りに工夫を凝らしたチームが審査員にアピールし、会場は大盛り上がり! そのあとは来場者も一緒になっての盆踊りタイムです。クライマックスには夜空に大輪の花火が打ち上げられ、国東の夏の風物詩として多くの人に愛されています✨
大権現祭(9月)
くにみ海浜公園で行われる大権現祭も、夏から秋にかけての人気イベントです。昼間はビーチでの宝探しや海上ゴザ走り競争など、子どもから大人まで楽しめるアクティビティが盛りだくさん。
夜になるとダンスや書道パフォーマンス、バンド演奏などでステージが盛り上がり、21時頃からは大花火大会がスタート。海辺で見上げる花火は格別で、夏の終わりを彩る素敵な思い出になりますよ。
くにみマリンフェス(6月)
くにみ海浜公園マリンスポーツ施設のオープンに合わせて開催されるイベントです。SUPレースやマコガレイの稚魚放流、ビーチヨガ体験など、海辺ならではのプログラムが目白押し。ビーチサウナやサイクリング体験も人気で、家族連れでのんびり楽しむにはぴったりのイベントです。
春と秋の伝統行事もお見逃しなく
諸田山神社御田植祭(春分の日)
諸田山神社御田植祭は、大分県指定無形民俗文化財に指定されている春の神事です。神社の境内を水田に見立てて田植えの所作を行い、五穀豊穣と子孫繁栄を祈願します。
早乙女に扮した男の子たちや、奇抜なメイクをした役者たちのユーモラスな演技が見どころ。太鼓や笛のお囃子に合わせて滑稽に踊り、観客の笑いを誘います。クライマックスでは妊婦役が突然産気づく演出があり、着物から出てくる布の色で「今年は男の子が多い」「女の子が多い」と占うのだそう。
安岐町ふるさと祭り(秋)
秋に開催される安岐町ふるさと祭りは、地元の美味しいものやステージイベントで盛り上がる地域密着型のお祭りです。特産品の販売やキッチンカーが並び、地元の人たちの温かい雰囲気を感じられる催しとなっています。
吉弘楽
国東市に伝わる伝統芸能のひとつで、国の重要無形民俗文化財に指定されています。戦国時代から続くとされる念仏踊りで、独特のリズムと所作が特徴的。地域の人々によって大切に守り継がれています。
季節ごとの国東市お祭りカレンダー
| 季節 | お祭り・行事 | 開催場所 |
|---|---|---|
| 春 | 諸田山神社御田植祭(春分の日) | 諸田山神社 |
| 夏 | くにみマリンフェス(6月) | くにみ海浜公園 |
| 夏 | くにさき竹あかり(7月) | 浄泉寺ほか |
| 夏 | むさし夏の夜まつり(8月) | 武蔵港 |
| 秋 | 大権現祭(9月) | くにみ海浜公園 |
| 秋 | ケベス祭(10月14日) | 櫛来社 |
| 秋 | 安岐町ふるさと祭り | 安岐町内 |
| 冬〜春 | 修正鬼会(2月頃) | 岩戸寺・成仏寺 |
国東市のお祭りを楽しむためのポイント
火祭りに参加する場合は、燃えにくい綿素材の服装がおすすめです。化学繊維は火の粉で溶けることがあるので注意してくださいね。また、修正鬼会やケベス祭は夜間の開催なので、懐中電灯があると便利です。
会場によっては駐車場が限られている場合もあるので、事前に公式情報をチェックしておくと安心。人気のお祭りは混雑するので、早めに到着して場所を確保しておくのがコツです。
国東市へのアクセスは、大分空港から車で10〜30分程度。大分市中心部からは約1時間ほどで到着できます。お祭りに合わせて国東半島の寺社巡りや、美しい海岸線のドライブを楽しむのもおすすめですよ♪
本日の名言
「伝統とは火を守ることであり、灰を崇拝することではない」
― グスタフ・マーラー
国東市のお祭りを調べていて、まさにこの言葉が浮かびました。1000年以上も続く修正鬼会や、起源不明のまま守り継がれてきたケベス祭。形だけを残すのではなく、そこに込められた想いや熱気を次の世代へつないでいく。それが本当の「伝統を守る」ということなのかもしれませんね。みなさんも機会があれば、ぜひ国東市のお祭りで火の迫力と地域の温かさを体感してみてください。きっと心に残る体験になるはずです!


















