こんにちは、『ローカログ』奈良県担当ライターのこよりです。みなさん、奈良県御所市ってご存知ですか?葛城山のふもとに広がるこのまちには、なんとも心あたたまるお祭りがたくさん残っています。今回は御所市のお祭り一覧をたっぷりご紹介しますね♪
古くから修験道の聖地として知られる御所市は、一年を通してさまざまな伝統行事が息づくまち。わたしも何度か足を運んでいますが、地元の方々の「おもてなしの心」にいつもほっこりさせられます。
冬のお祭り|迫力満点の火祭りと新年の祈り
茅原の大トンド(1月14日)
御所市のお祭り一覧の中でも、もっとも迫力があるのがこの「茅原の大トンド」です。修験道の開祖・役行者が生まれた吉祥草寺で1300年以上続く左義長行事で、奈良県指定無形民俗文化財にも登録されています。
なんといっても見どころは、高さ約6メートルにもなる雌雄一対の巨大な松明!茅原と玉手の両地区がそれぞれ作り上げ、夜空に燃え上がる炎はまさに圧巻です。冬の寒さを吹き飛ばす熱気とほら貝の音色が、新年の厳かな空気を演出してくれますよ。
一陽来復祭(12月・冬至)
「いちごんさん」の愛称で親しまれる葛城一言主神社では、毎年冬至の日に一陽来復祭が行われます。岩手県から伝わる伝統芸能「鬼剣舞」の奉納や、境内に灯る献灯行事が幻想的です。「禍いくよ、福くるよ」という願いを込めて、多くの参拝者が訪れます。
春のお祭り|花とともに訪れる豊穣への祈り
初えびす(2月9日)
御所まちの中央通りにある恵比須神社で行われる「初えびす」。商売繁盛や金運招福を願って、地元の方々が集まります。御所の「えべっさん」として親しまれているこのお祭り、ほこほことしたあたたかい雰囲気が魅力です。
御田植祭・御田祭(2月〜5月)
御所市では複数の神社で御田祭が行われます。代表的なものをまとめてみました。
| 神社名 | 開催日 | 見どころ |
|---|---|---|
| 八幡神社(伏見) | 2月11日 | 五穀豊穣を祈願するお田植え神事 |
| 鴨都波神社 | 4月第1日曜 | おかめ&ひょっとこの田植えが必見! |
| 葛木御歳神社 | 5月3日 | 稲の神様の前でのお田植え神事 |
どの御田祭も、古くから受け継がれてきた所作を間近で見られる貴重な機会。田んぼに苗を植える仕草を再現する様子は、日本人の心の原風景を思い出させてくれます。
日本さくら草祭(4月20日〜5月10日)
高鴨神社で開催されるこのお祭りでは、絶滅が危惧されている日本さくら草を境内に展示。可憐な花々を愛でながらトコトコ境内を散策すると、春の訪れをしっとりと感じられます。
初夏のお祭り|ユニークな奇祭に出会える
蛇穴の蛇曳き汁掛け祭り(5月5日)
御所市で「へぇ〜!」と驚くお祭りといえば、野口神社で行われる「蛇穴の蛇曳き汁掛け祭り」です。藁で作った長さ14メートルもの大蛇に味噌汁をかけ、地域を曳き回して五穀豊穣を祈る独特の野神行事。御所市指定無形民俗文化財にもなっています。
龍神様に水を得るための祈願をするこのお祭り、子どもの日に行われるので親子で訪れるのもおすすめですよ◎
夏のお祭り|夜空を彩るススキ提灯と花火
ススキ提灯献灯行事(7月16日)
御所市のお祭り一覧で外せないのが、鴨都波神社の「ススキ提灯献灯行事」です。奈良県指定無形民俗文化財に指定されているこの行事は、夏と秋の年2回行われます。
先端に御幣を施した3段組み10張の提灯を「ススキ提灯」と呼び、参加する各自治会がこれを組み立てます。提灯の火は、古代の技法で神職さんが熾した神聖な火が使われるというから、なんとも厳かですよね。
夕暮れに30基以上のススキ提灯が宮入りする光景は、まさに夏の夜の風物詩。「鴨の宮若衆会」による太鼓演奏や提灯を投げたり大きく廻したりする演舞も迫力満点です!
夏祭り・花火大会(7月下旬)
御所市内では住吉神社(南郷・南十三)でも夏祭りが開催されます。主な内容はこちら。
- 「百味御食」という100品のお供え
- 模擬店や屋台
- 打ち上げ花火
- 盆踊り
地元に根づいた夏祭りは、どこか懐かしい雰囲気が漂います。花火が夜空に上がる瞬間、思わず「わぁ〜」と声が出てしまいますね。
角之進祭り・立山祭(7月)
水越川の開拓者・上田角之進への報恩感謝を捧げる「角之進祭り」(7月18日・本久寺)や、明治初期から続く「立山祭」(7月25日・東名柄天満宮)も見逃せません。立山祭ではその年に話題になったものを人形にして奉納するユニークな風習があります。
秋のお祭り|神輿巡行とススキ提灯の競演
鴨都波神社 秋季大祭(10月・体育の日前)
県下最大級の神輿巡行が行われる鴨都波神社の秋季大祭。宵宮では約30基のススキ提灯が各地区から奉納され、迫力満点の提灯演舞が繰り広げられます。
本宮では大神輿が午前10時に神社を出発し、御所まちの街中をトコトコと練り歩きます。新地・御国通り・戎町などを巡行し、午後3時半ごろに神社へ還御。「鴨若鼓」による太鼓演奏で祭りを盛り上げ、境内では鴨汁の接待もありますよ♪
高鴨神社 秋の大祭(10月11日)
全国の鴨社の総本宮である高鴨神社でも、国の安泰と五穀豊穣を祈念する秋の大祭が行われます。東佐味・西佐味・鴨神下・鴨神上の各自治会からススキ提灯が奉納され、夜の境内がほんのりとした灯りに包まれます。
葛城一言主神社 秋の大祭(9月15日)
葛城一言主神社では、護摩木に一言の願いを書いて神殿前の護摩壇に自ら投げ入れて祈願する独特の神事が行われます。「一言だけ願えば叶えてくれる」という一言主大神に、みなさんも願いを届けてみませんか?
晩秋のお祭り|御所まちが一年で最も賑わう日
御所まち霜月祭(11月第2日曜)
御所市のお祭り一覧の締めくくりは、「霜月祭(そうげつさい)」です。江戸時代より栄えた由緒ある町家が特別公開され、御所まち一帯がおもてなしの心でお客様を迎えます。
このお祭りでは盛りだくさんの催しが楽しめます。
- 町家ミュージアム(奈良県指定文化財 赤塚家住宅など)
- スマホ画面で昔の町並みが甦るタイムスリップ体験
- 町家茶屋でのおもてなし
- スタンプラリー
- 山伏おねり(葛城公園スタート)
- ススキ提灯献灯行事の提灯演舞を再現
紅葉が色づき始めるころ、石畳の通りに出店が並び、全国の山伏が集結して御所まちを練り歩く姿は圧巻です。令和7年(2025年)は11月9日(日)に開催予定となっています。
採燈大護摩大祭(11月第2日曜)
霜月祭と同日、吉祥草寺では「採燈大護摩大祭」も行われます。修験道の開祖・役小角の生誕地で行われるこの伝統行事では、作法の儀で山伏が矢を放つ様子も見られます。近鉄御所駅から吉祥草寺までは徒歩30〜40分ほどかかりますが、ゆっくり歩きながら訪れるのも良いですね。
御所市のお祭りを訪れる際のポイント
御所市のお祭りは公共交通機関でのアクセスがおすすめです。近鉄御所駅・JR御所駅から御所まちへは徒歩5〜10分ほど。駐車場がない会場も多いので、電車でお出かけするのが安心です。
また、お祭りの詳細や開催日は年によって変更になる場合があります。お出かけ前に御所市観光協会(0745-62-3346)に確認されることをおすすめしますよ。
「静かな情熱は、長く強く届く」
これはわたしの座右の銘でもありますが、御所市のお祭りを巡っていると、まさにこの言葉がぴったりだなぁと感じます。1300年以上続く大トンド、代々受け継がれてきたススキ提灯の技…。地元の方々の静かな、でも揺るぎない情熱が、こうして今も伝統を守り続けているんですね。みなさんもぜひ、御所市のお祭りで心あたたまるひとときを過ごしてみてください😊

















