こんにちは!「ローカログ」世田谷エリア担当ライターのすーちゃんです。今日は皆さんにとって意外と知らないことが多い「国民健康保険の加入手続き」について、世田谷区の情報をガッツリとお伝えしていきます。
転職や退職で会社の健康保険から抜けることになった方、引っ越してきたばかりの方、お子さんが生まれた方など、国保の加入手続きが必要な場面は意外と多いものです。「どうせ自動的に加入できるでしょ?」なんて思っていると大変なことになりますよ!
国民健康保険の加入手続きは自動ではない!
まず押さえておきたいのが、国民健康保険の加入手続きは自動的には行われないという点です。これ、意外と知らない方が多いんですよね。「住民票を移したから自動的に国保にも入れるだろう」と思っている方、要注意です!
加入すべき事由が発生した日から14日以内に、必要書類をそろえて届出をする必要があります。「加入すべき事由」というのは、例えば職場の健康保険の資格喪失日や国保組合を離脱した日のことです。健康保険資格喪失証明書の発行日ではないので、間違えないようにしましょう。
ただし、加入事由発生前に手続きをすることはできません。例えば退職予定だからといって、退職前に手続きをすることはできないのでご注意を。
国民健康保険に加入する対象者は?
世田谷区に住民登録している方は、基本的に国民健康保険に加入する必要があります。ただし、次のような方は除外されます:
- 職場の健康保険に加入している方
- 職場の健康保険の被扶養者になっている方
- 後期高齢者医療制度に加入している方
- 生活保護を受けている方
- 国民健康保険組合に加入している方
- その他、特別な医療制度の対象となっている方
また、株式会社などの法人事業所で働いている方(パート、アルバイトなどの勤務時間・日数が少ない方を除く)は国民健康保険に加入できません。この場合は年金事務所などに問い合わせが必要です。
外国籍の方の場合
外国籍の方で在留資格が「公用」の方や、在留期間が3か月以下の特定の在留資格をお持ちの方は、追加の書類が必要になることがあります。例えば、在留期間が3か月を超えて日本に滞在することがわかる資料や、世田谷区内に居住していることを証明する書類(建物賃貸借契約書など)が必要です。
住民票に記載されない外国籍の方の届出窓口は、区役所国保・年金課のみとなりますので、ご注意ください。
国保加入手続きの方法と必要書類
世田谷区での国保加入手続きは、窓口・郵送・ぴったりサービス(電子申請)の3つの方法から選べます。それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。
窓口での手続き
窓口で手続きをする場合は、次の書類を用意して受付窓口に行きましょう:
- 本人確認書類(マイナンバーカード、運転免許証など)
- マイナンバーがわかるもの(マイナンバーカード、通知カードなど)
- 加入事由別の必要書類
加入事由によって必要な書類が異なります。例えば、職場の健康保険から脱退した場合は健康保険資格喪失証明書が必要です。生活保護を受けなくなった場合や、外国人の方で3か月を超える在留資格を取得した場合、子どもが生まれた場合、転入した場合なども、それぞれ必要書類が異なりますので注意しましょう。
郵送での手続き
郵送で届出をする場合は、次の書類を世田谷区国保・年金課資格賦課まで送付します:
- 本人確認書類のコピー
- マイナンバーがわかるもののコピー
- 加入事由別の必要書類
- 国民健康保険異動届(区のホームページからダウンロード可能)
郵送で届出ができるのは、住民票上同世帯の世帯主、該当者本人、住民票上同世帯の方に限られます。また、提出書類に不備がある場合は、書類一式が返送されることがありますので、しっかりと確認しましょう。
ぴったりサービス(電子申請)での手続き
電子申請で届出をする場合は、次の書類の画像ファイルを用意して申請します:
- 本人確認書類
- マイナンバーがわかるもの
- 加入事由別の必要書類
電子申請で届出ができるのも、住民票上同世帯の世帯主、該当者本人、住民票上同世帯の方に限られます。マイナポータルからアクセスして手続きを行います。
電子申請後、メールアドレスを登録している方には、ぴったりサービスから自動配信メールが届きますが、世田谷区での処理が完了したことを知らせるメールは届きませんのでご注意ください。
国民健康保険料について知っておくべきこと
国民健康保険に加入すると、当然ながら保険料の支払いが発生します。保険料は前年所得をもとに世帯単位で算定されます。
世田谷区のホームページには保険料の早見表が掲載されていますので、概算の保険料を確認することができます。保険料は加入資格が発生した月まで遡ってお支払いいただくことになりますので、手続きが遅れると一度に多額の保険料を支払うことになる可能性があります。
国民健康保険の加入の際には、原則として口座振替の申し込みをお願いしているそうです。支払い忘れを防ぐためにも、口座振替の設定をおすすめします。
2025年10月からの資格確認書について
世田谷区では、国保加入者全員に令和7年(2025年)10月1日から使用できる「資格確認書」を一斉発送する予定です。現在お持ちの紙の健康保険証および資格確認書は、令和7年9月30日に有効期限を迎えます。
マイナ保険証の保有の有無にかかわらず、有効期限までに新しい資格確認書が一斉発送されるとのことですので、安心して待ちましょう。
資格確認書の再交付について
万が一、資格確認書を紛失した場合や破損した場合は、再交付の手続きが必要です。再交付の申請は、窓口での手続きのほか、電子申請でも可能です。
電子申請で申請ができるのは、住民票上同世帯の世帯主、該当者本人、住民票上同世帯の方に限られます。マイナポータルからアクセスして手続きを行うことができます。
国民年金への加入も忘れずに
退職や扶養から外れると、国民健康保険加入の届出とは別に、国民年金への加入が必要な場合があります。国民健康保険と国民年金は別の制度ですので、両方の手続きが必要な場合は忘れずに行いましょう。
国民年金の第1号加入の届出については、世田谷区のホームページで詳細を確認することができます。
まとめ:国保加入手続きは早めに確実に
国民健康保険の加入手続きは自動的には行われないため、加入すべき事由が発生した日から14日以内に届出をする必要があります。窓口・郵送・電子申請の3つの方法から選べますが、必要書類をしっかりと確認して、手続きを行いましょう。
保険料は前年所得をもとに世帯単位で算定され、加入資格が発生した月まで遡って支払う必要があります。手続きが遅れると一度に多額の保険料を支払うことになる可能性があるため、早めの手続きをおすすめします。
また、令和7年(2025年)10月からは新しい資格確認書が使用されるため、9月末までに一斉発送される予定です。マイナ保険証の保有の有無にかかわらず発送されるとのことですので、届くのを待ちましょう。
国保の加入手続きは少し面倒に感じるかもしれませんが、万が一の病気やケガに備えるためにも、しっかりと手続きを行っておくことが大切です。ボクも過去に手続きを忘れて慌てた経験がありますが、皆さんはそうならないように、この記事を参考に早めの手続きを心がけてくださいね!
「備えあれば憂いなし」- 日本のことわざ
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。皆さんの健康と安心した生活のために、この情報が少しでもお役に立てば嬉しいです。それでは、また次回の「ローカログ」でお会いしましょう!


















