こんにちは!『ローカログ』世田谷エリア担当ライターのすーちゃんです。今日は皆さんに、世田谷区にある素晴らしい武家屋敷についてお話ししたいと思います。思い立ったが吉日ということで、先日実際に足を運んできました!
世田谷区で武家屋敷といえば、なんといっても「世田谷代官屋敷」が有名ですよね。江戸時代の雰囲気をそのまま残したこの建物は、まさに歴史のタイムカプセルのような存在なんです。商店街を歩いていて突然現れる茅葺屋根の建物に、ボクも初めて見たときは思わず「おお!」と声が出てしまいました。
世田谷代官屋敷ってどんなところ?
世田谷代官屋敷は、江戸時代中期から彦根藩世田谷領20ヵ村の代官を世襲した大場家の居宅兼役宅として使われていた建物です。大場代官屋敷とも呼ばれているこの屋敷は、都内で唯一現存する大名領の代官屋敷として、とても貴重な存在なんですよ。
現在の建物は1737年(元文2年)に7代目当主の大場六兵衛盛政によって建てられたもので、なんと約290年もの歴史を誇っています。その後も代々の当主によって増築や改修が行われ、現在の姿になりました。
国指定重要文化財の価値ある建造物
この世田谷代官屋敷の主屋と表門は、1978年(昭和53年)に国の重要文化財に指定されました。住宅建造物としては都内で初めての指定だったそうで、その歴史的価値の高さがうかがえますね。
建物の特徴は、なんといっても美しい茅葺屋根です。寄棟造りという伝統的な工法で作られており、夏は涼しく冬は暖かい構造になっています。内側から見ると天井が高く、空洞になっているのが印象的でした。
主屋の見どころ
主屋は約70坪の広さがあり、桁行17.33メートル、梁間11.03メートルという堂々とした造りです。内部には代官としての執務室があるほか、「切腹の間」と呼ばれる部屋もあります。これは大場家で「ことあるときはここでいつでも腹を切る覚悟で職務に当たった」と伝えられている部屋で、武家の厳しい精神を物語っていますね。
土間は「だいどころ」と呼ばれ、天井がなく屋根まで続く開放的な空間になっています。板の間には槍が飾られており、格式の高さを感じさせます。
表門の魅力
表門は長屋門形式で、桁行7.0メートル、梁間3.7メートルの立派な造りです。ボロ市で有名なボロ市通りに面して建っており、商店街の現代的な風景の中に突然現れる江戸時代の門は、まさに圧巻の存在感を放っています。
大場家の歴史を辿る
世田谷代官屋敷を語る上で欠かせないのが、大場家の歴史です。大場家は桓武平氏大庭景親の子孫と伝えられ、鎌倉時代に大場弥次郎房久が吉良家の家臣として武蔵国世田谷に移り住んだのが始まりとされています。
初代大場越後守信久は吉良四天王の一人として武名を上げましたが、吉良家の没落を機に土着し、帰農することになりました。1633年(寛永10年)に井伊家が世田谷領15ヶ村を領有した際、信久の嫡孫盛長が15歳という若さで世田谷代官に任命されたのです。
代官屋敷としての役割
興味深いのは、この屋敷が公の陣屋ではなく、大場家の私邸が代官屋敷として機能していたという点です。1739年(元文4年)に盛政が代官になった際、その私邸が代官屋敷となったため、公私混同ではなく、私邸と役宅を兼ねた特殊な形態だったんですね。
屋敷内には白州(お白洲)の玉砂利が残されており、ここで実際に裁きが行われていたことを物語っています。また、敷地内には世田谷区名木百選に選定された樹高19メートル、幹周り2.85メートルの立派なタブノキも立っています。
見学のポイントとアクセス情報
世田谷代官屋敷は現在、世田谷区立郷土資料館の敷地内にあります。東急世田谷線の上町駅から徒歩約5分という好立地で、気軽に訪れることができるのも魅力の一つです。
世田谷線は他の東急路線とは異なる「ライトレール」と呼ばれる鉄道で、乗り降りの方法も少し特殊です。でも、それもまた旅の楽しみの一つですよね♪
見学時の注意点
見学の際は、畳の部屋に上がることはできませんが、土間や板の間から内部を見学することができます。代官としての執務室や格式の高い客間を外から眺めることで、当時の生活や政務の様子を想像することができます。
特に式台玄関は幅2間もある立派なもので、一見すると農家風の茅葺き古民家でありながら、その格式の高さを物語っています。
復元工事で蘇った往時の姿
現在見ることができる世田谷代官屋敷は、1967年(昭和42年)に行われた解体修理によって往時の姿に復元されたものです。近代に入ってから主屋内部の改修が進んでいましたが、この工事により江戸時代の姿が見事に蘇りました。
興味深いことに、10代当主の弥十郎景運が建てた「書院座敷」は、解体修理の際に武者小路実篤の「新しき村」(埼玉県入間郡毛呂山町)に移築されているんです。こうした歴史の移り変わりも、なんだかロマンを感じますね。
世田谷区の歴史を感じる貴重な体験
世田谷代官屋敷を訪れると、現代の世田谷区からは想像もつかない江戸時代の風景が目の前に広がります。商店街の賑やかな雰囲気から一歩足を踏み入れると、まるで時代劇の世界に迷い込んだような感覚になります。
皆さんも世田谷区で武家屋敷の歴史に触れたいと思ったら、ぜひこの世田谷代官屋敷を訪れてみてください。子どもたちにとっても、教科書で学んだ江戸時代を実際に体感できる貴重な機会になるはずです。
都内で唯一現存する代官屋敷として、その価値は計り知れません。ボクも実際に訪れてみて、改めて地元世田谷の歴史の深さを実感しました。思い立ったが吉日、皆さんもぜひ足を運んでみてくださいね!
「歴史は過去と現在との対話である」- エドワード・ハレット・カー
歴史ある建物を前にすると、過去の人々の営みが現在の私たちに語りかけてくるような気がします。世田谷代官屋敷で、皆さんも江戸時代の人々との対話を楽しんでみてくださいね♪


















