こんにちは、『ローカログ』鹿児島担当ライターのたけはるです。みなさんは指宿市のお祭りと聞いて、何を思い浮かべますか? 砂むし温泉で有名な指宿ですが、実は一年を通じてさまざまなお祭りや伝統行事が開催されているんです。
今回は指宿市のお祭り一覧として、季節ごとに楽しめるイベントや古くから受け継がれてきた伝統行事をまとめてご紹介します。家族でのおでかけや観光の参考になれば嬉しいです♪
指宿市を代表するお祭り「指宿温泉祭」
指宿市で最も盛大に開催されるお祭りといえば、「指宿温泉祭」です。毎年9月下旬、最終日曜日とその前日の2日間にわたって行われます。戦後まもなく始まったこのお祭りは、2025年で第78回を迎える歴史あるイベントなんですよ。
お祭りの主旨は、指宿のいたるところに湧き出る豊富な温泉への感謝。「二月田温泉 殿様湯」の横に鎮座する「湯権現神社」で、泉源が枯渇しないよう祈願するのが恒例となっています。
指宿温泉祭の見どころ
お祭りの内容はとにかく盛りだくさん。初日は指宿駅周辺で「ハンヤ踊り」が披露され、地元の方々が伝統の踊りを華やかに舞います。夜にはゲストライブも開催され、会場は大いに盛り上がりますよ。
2日目は湯権現神社での祭典からスタートし、午後からは神輿渡御が行われます。セントラルパーク指宿周辺を練り歩く神輿の姿は、南国らしい活気にあふれています。
そしてフィナーレを飾るのが花火大会! 約5,000発の花火が、秋の澄んだ夜空と海面を幻想的に彩ります。海上から打ち上げられる花火は迫力満点で、指宿港海岸から眺めると間近にその音と光を体感できるんです。
指宿温泉祭の基本情報
| 開催日 | 毎年9月最終日曜日とその前日(2025年は9月27日・28日) |
|---|---|
| 会場 | セントラルパーク指宿、指宿駅前周辺 |
| 花火大会 | 2日目 19:30~20:00(約5,000発) |
| 特典 | 市内公衆浴場が中学生以上100円、小学生以下無料 |
お祭り期間中は市内の公衆浴場がお得に利用できるのも嬉しいポイント。温泉の恵みを肌で感じながら、お祭り気分を満喫してみてはいかがでしょうか。
正月・冬に行われる指宿市の伝統行事
指宿市には、古くから受け継がれてきた正月行事がいくつもあります。どれも地域の人々の暮らしに根付いた、あたたかみのある行事ばかりです。
鬼火たき(1月7日)
七草の日に行われる大きな火祭りで、県内各地でも見られる伝統行事です。夕暮れ時に火がつけられると、「パンパン」と竹の節が弾ける音が響きわたります。
黒く焼けた薪は家に持ち帰り、魔よけにしたり、七草がゆの火種にしたりするのだそう。子どもたちが無病息災を願って参加する姿は、じんわりと心があたたまりますね。
ダセチッ(ハラメウチ)(1月14日)
小正月に行われる、新婚夫婦を祝福する行事です。前年に結婚した家を子どもたちがダセ棒を持って訪れ、子宝を願います。利永地区では日没頃に子どもたちが新婚家庭を回り、棒で庭の土を突くのだとか。
地域のみんなで新しい家庭の幸せを願う、心あたたまる風習ですね。
利永のメンドン(1月第3日曜日)
指宿市の奇祭として知られるのがこの「利永のメンドン」です。鬼やヒョットコの面をつけた「メンドン」が登場し、伊勢講の行列で参拝者を歓待します。真っ黒に塗られた姿は、一度見たら忘れられないインパクトがありますよ!
春から夏にかけての指宿市のお祭り
あたたかくなる季節にも、指宿市では魅力的なお祭りが開催されます。
揖宿神社の浜下り(5月3日)
1545年から続くという由緒ある伝統行事です。2年に1度、5月3日に行われ、揖宿神社から宮ヶ浜まで約3.8kmを神幸行列が練り歩きます。
行列の先頭には、高さ4メートルもの猿田彦の人形山車が! 2時間余りかけてゆっくりと進む様子は、まさに圧巻です。
揖宿神社六月灯(夏)
夏越の祓いとして行われるお祭りで、半年の罪穢を祓い、農作物の病害虫や暴風雨を鎮めるために祈願します。このとき奉納される伝統芸能「坂田踊り」も見どころのひとつ。境内には樹齢500年を超える大楠があり、神秘的な雰囲気を感じられます。
かいもん夏祭り
開聞岳のふもとで開催される夏のお祭りです。地元の方々が集い、夏の夜を楽しむイベントが盛りだくさん。家族連れにもぴったりの、のんびりとした雰囲気が魅力です。
秋の指宿市で楽しめる伝統行事
実りの秋には、収穫への感謝を込めたお祭りが行われます。
十五夜綱引き(旧暦8月15日頃)
鹿児島の各地で行われる十五夜行事のひとつです。指宿市内の大山区では、昭和50年に17年ぶりに復活し、その後毎年開催されています。
直径20cm以上、長さ数十メートルにも及ぶ大綱をかく作業は、見応え十分。月に感謝を捧げながら綱を引く姿は、日本の原風景を感じさせてくれます。
亥の日の石突き(旧暦10月第2亥の日)
片野田地区で行われる秋の伝統行事です。稲刈りの季節を終え、山に帰る神々に感謝し、五穀豊穣を祈ります。
子どもたちが歌を唄いながら石で地面を突く姿は、猪の多産にあやかって子孫繁栄を願う意味も込められているのだそう。古来から続く、素朴で美しい行事です。
指宿市のユニークな伝統習俗
指宿市には、お祭り以外にもユニークな伝統習俗が残っています。どれも地域の暮らしに根付いた、興味深いものばかりです。
ウナッメイ(鰻参り)
鰻地区には火山性の噴気孔がいくつもあり、通称「地獄」と呼ばれています。1月・5月・9月の16日は「地獄の釜の蓋が開く日」とされ、亡くなった人の霊が自由になる日なのだとか。
この日に行われる鰻の地蔵堂まつりが「ウナッメイ」です。独特の信仰と風習が感じられる、なんとも不思議な行事ですね。
カニハワセ(3月3日)
桃の節句に行われる行事で、山川地方では青竹と杉の葉で杉垣の雛壇を作り、土人形を置いて浜の風景を再現していたそうです。松枝や浜砂、石、貝殻などを使う、海辺ならではの雛祭りですね。
トッノモッツイ(旧暦5月5日)
無病息災を願う行事で、現在は鰻地区のみで行われています。集落の出入り口に綱を張り、子どもたちが家々を回ってもらった米もちを吊るすのだそう。端午の節句に込められた、地域の願いが伝わってきます。
指宿市のお祭りを楽しむポイント
指宿市のお祭りに参加する際のポイントをまとめました。
- 指宿温泉祭は駐車場の混雑が予想されるため、公共交通機関の利用がおすすめ
- 伝統行事は地元の方々が大切に守り続けているもの。マナーを守って見学を
- 旧暦で開催される行事は、毎年日程が変わるため事前確認を忘れずに
- お祭り後は指宿温泉でゆっくり疲れを癒すのがおすすめ
指宿市のお祭り一覧、いかがでしたか? 温泉だけでなく、こんなにも多彩な伝統行事が受け継がれているなんて、ワクワクしますよね。わたしも息子を連れて、ぜひ指宿温泉祭の花火大会を見に行きたいなと思っています。
季節ごとに違った魅力を見せてくれる指宿市。みなさんもぜひ、お祭りや伝統行事を通じて、この街の奥深い魅力に触れてみてください◎
本日の名言
「祭りとは、人と人との心をつなぐ架け橋である」
― 民俗学者の言葉より
地域のお祭りには、その土地で暮らす人々の想いや歴史が詰まっています。忙しい日々の中でも、ふとお祭りに足を運んでみると、心がふっと軽くなる瞬間があるかもしれません。みなさんの毎日が、あたたかな出会いと発見に満ちたものになりますように。今日も読んでいただき、ありがとうございました!

















