こんにちは!『ローカログ』岩国エリア担当ライターのまいなです♪みなさんは、岩国市錦町にあった山口県立岩国高等学校広瀬分校をご存じですか?
今回は、2025年3月に閉校を迎えたこの学校について、地域に根ざした教育の魅力や特色をじっくりとお伝えしたいと思います。閉校してしまったからこそ、この学校が果たしてきた役割や、生徒たちが歩んできた道のりを、記録として残していきたいんです。
広瀬分校は、錦町という自然豊かな地域で長年にわたり地域密着型の教育を実践してきた高校でした。少人数制の環境で、生徒一人ひとりに寄り添った丁寧な指導が行われていたんですよ。
広瀬分校ってどんな学校だったの?
山口県立岩国高等学校広瀬分校は、岩国市錦町広瀬に位置していた公立高校の分校です。本校である岩国高校は進学校として知られていますが、広瀬分校は地域の特性を活かした独自の教育を展開していました。
偏差値は38〜40程度と、いわゆる進学校ではありませんでしたが、それこそがこの学校の魅力だったんです。学力だけで生徒を評価するのではなく、一人ひとりの個性や可能性を大切にする教育方針が貫かれていました。
普通科のみの設置で、少人数だからこそ実現できる、きめ細やかな指導が特徴でした。生徒と教職員の距離が近く、まるで家族のような温かい雰囲気の中で学校生活を送ることができたそうです♪
地域と共に歩んだ教育活動
錦町の自然を活かした体験学習
広瀬分校の最大の魅力は、地域に根ざした体験学習でした。特に印象的だったのが、毎年恒例の茶摘み体験です。生徒たちは地域の方々から茶葉の摘み方を教わり、午後には茶もみも体験していました。
こうした活動を通じて、生徒たちは地域の伝統や文化を肌で感じ、錦町の魅力を再発見していたんですね。都会の大きな学校では決して経験できない、貴重な学びの機会がそこにはありました。
また、坂上分校との交流も活発で、両校の生徒が協力して地域探究活動に取り組んでいました。弥栄湖の魅力研究、紙漉き体験、神楽体験など、地域の資源を活用した多彩なプログラムが用意されていたんですよ。
温かい地域コミュニティとの絆
広瀬分校は、地域の皆さんに支えられながら運営されていました。餅つき体験会では地域住民の方々が協力してくださり、生徒たちは地域の一員としての自覚を育んでいました。
文化祭では地域の特産品を販売したり、PTAの皆さんが多彩なメニューを提供したりと、学校行事が地域全体のイベントとして盛り上がっていたそうです。こうした繋がりは、生徒たちにとってかけがえのない財産になっていたことでしょう。
多様な進路を実現する進路指導
幅広い進学実績
広瀬分校の卒業生は、さまざまな進路に進んでいました。国公立大学では山口県立大学への進学実績があり、私立大学では以下のような大学に合格者を輩出していました。
- 広島国際大学
- 徳山大学
- 広島工業大学
- 広島修道大学
- 龍谷大学
- 大阪芸術大学
- 関西外国語大学
短期大学では岩国短期大学、比治山大学短期大学部、安田女子短期大学などへの進学者もいました。また、専門学校への進学も多く、医療・福祉系、デザイン系、調理・製菓系、情報系など、生徒の興味関心に合わせた多様な選択肢がありました。
地元企業への就職実績も充実
地域に根ざした学校だからこそ、地元企業との繋がりも深かったのが広瀬分校の強みでした。就職先には以下のような企業がありました。
- マツダ株式会社
- 株式会社ウッドワン
- 旭酒造株式会社(獺祭で有名な酒造メーカー)
- 錦町農産加工株式会社
- 陸上自衛隊・海上自衛隊
- いわくにバス株式会社
- 岩国国際観光ホテル株式会社
地元の優良企業への就職実績があることは、学校と地域企業との信頼関係の証でもあります。生徒たちは高校時代のインターンシップや職業探究活動を通じて、自分の適性を見極め、着実に社会へと巣立っていきました。
少人数だからこそ実現できた教育
広瀬分校の入試倍率は、大規模校に比べると低めでしたが、それは決してマイナスではありませんでした。むしろ、少人数だからこそ一人ひとりに目が届き、きめ細やかな指導が可能だったんです。
わたしも取材を通じて感じたのは、生徒たちが安心して学べる環境が整っていたということ。大勢の中では埋もれてしまいがちな生徒も、ここでは自分らしさを発揮できる場所があったんですね。
先生方も生徒一人ひとりの顔と名前、そして個性をしっかり把握していて、進路指導も生徒の希望や適性に合わせて丁寧に行われていました。こうした環境は、今の時代だからこそ改めて価値が見直されるべきだと思います♪
総合的な探究の時間「みち」
広瀬分校では、「総合的な探究の時間」に力を入れていました。この取り組みは「未知」をそして「道」をひらくという意味を込めて「みち」と名付けられていたんですよ。
学年ごとにテーマが設定されていて、体系的な学習が行われていました。
- 1年生:地域探究(弥栄湖の魅力、紙漉き体験、岸根栗研究、バス釣り体験、神楽体験など)
- 2年生:美和町の観光・職業探究(地域の名産品販売など)
- 3年生:進路探究(自身の進学・就職活動のまとめと発表)
こうした探究学習を通じて、生徒たちは地域の魅力を発見し、自分自身の将来について深く考える機会を得ていました。机上の学習だけでなく、実際に体験し、考え、発表するという一連のプロセスが、確かな力として身についていたんですね。
PR動画にも表れた生徒たちの愛校心
閉校を前に、広瀬分校の生徒たちが中心となって学校PR動画を制作したそうです。この取り組みからは、生徒たちの母校への深い愛情が感じられますよね。
自分たちの学校の魅力を、自分たちの言葉で、自分たちの手で伝える。そんな主体的な活動ができるのも、少人数で生徒一人ひとりが主役になれる環境があったからこそ。最後まで前向きに、母校の良さを発信しようとする姿勢には、本当に頭が下がります。
閉校してもなお残る価値
2025年3月に閉校を迎えた山口県立岩国高等学校広瀬分校。統廃合という時代の流れの中で、その役割に幕を下ろしました。でも、この学校で過ごした時間は、卒業生たちの心にずっと残り続けることでしょう。
少子化が進む中、小規模校の維持は難しい課題です。でも、広瀬分校が実践してきた地域密着型の教育、一人ひとりを大切にする姿勢、体験を重視した学びのスタイルは、これからの教育を考える上でとても重要なヒントを与えてくれます。
卒業生の皆さんは、錦町という豊かな自然に囲まれた環境で、温かい人々に支えられながら、かけがえのない青春時代を過ごされたことと思います。そして今、それぞれの場所で、広瀬分校で学んだことを活かして活躍されているのではないでしょうか?
わたしたち地域住民にとっても、広瀬分校は大切な思い出の場所。校舎はなくなっても、ここで育まれた学びの精神や地域との絆は、これからもずっと受け継がれていくはずです。
「教育の目的は木に登る方法を教えることではない。その才能を発見し、伸ばすことである」
― カート・ハーン(教育者)
まさに広瀬分校は、生徒一人ひとりの才能を発見し、伸ばすことに全力を注いできた学校だったんですね。閉校という形にはなりましたが、その精神は岩国高校本校や、地域の教育の中に確実に受け継がれていくことでしょう。錦町の豊かな自然と温かい人々の中で育った生徒たちが、これからも各地で輝き続けることを、心から願っています♪
今回の記事を通じて、広瀬分校の魅力を少しでもお伝えできていたら嬉しいです。地域の歴史を振り返ることは、これからの未来を考えるヒントにもなりますよね。みなさんも、地元の学校や施設の歴史に触れてみてはいかがでしょうか?きっと新しい発見があるはずですよ!


















