こんにちは、みなさん!『ローカログ』北九州エリア担当ライターのまさゆきです。北九州市で生まれ育った45年間、この街の移り変わりを見続けてきましたが、やはり気になるのが水害への備えですよね。今回は北九州市の浸水履歴について詳しく調べてみました。過去の災害を知ることで、みなさんの防災意識向上に少しでもお役に立てればと思います。
北九州市が経験した主な浸水災害
北九州市の浸水履歴を振り返ると、特に紫川水系での被害が目立ちます。昭和28年6月に発生した豪雨災害は、現在の河川整備の基礎となった重要な出来事でした。この災害をきっかけに、市は都市基盤河川改修事業に本格的に取り組むようになったんです。
平成21年7月の洪水では、浸水面積2ヘクタール、床下浸水56戸、床上浸水111戸という被害が発生しました。特に紫川流域での被害が深刻で、多くの住民が避難を余儀なくされました。しかし、この経験が後の防災対策強化につながったことは間違いありません。
遠賀川水系での過去の被害
遠賀川水系でも過去に複数回の浸水被害が記録されています。平成9年や平成13年6月19日の出水では、支川笹尾川(八幡西区)で氾濫が発生し、周辺地域に大きな影響を与えました。この地域は地形的に水が集まりやすく、集中豪雨の際には特に注意が必要なエリアとして認識されています。
河川改修事業の効果と現在の状況
平成30年7月豪雨では、平成21年出水以上の雨量が観測されましたが、都市基盤河川改修事業で整備した河床掘削工事等により、下流域の浸水被害はありませんでした。これは北九州市の治水対策が確実に効果を発揮していることを示す重要な事例です。
紫川水系では、河床を約1.5メートル掘削する大規模な工事が実施されました。この工事により、河川の流下能力が大幅に向上し、同規模の降雨に対する安全性が格段に高まったのです。ぼくも取材でこの工事現場を何度か見学しましたが、その規模の大きさには驚かされました。
最新の浸水想定区域図
北九州市上下水道局では、想定最大規模降雨153mm/hと過去最大規模降雨70mm/hが発生した場合の内水浸水想定区域図を作成・公表しています。これにより、市民のみなさんは自分の住む地域のリスクを事前に把握できるようになりました。
この浸水想定区域図は、過去の浸水履歴と最新の気象データを組み合わせて作成されており、非常に精度の高い情報となっています。防災対策を考える上で、まずはこの地図を確認することから始めることをおすすめします。
九州全体の豪雨災害との関連
平成21年7月中国・九州北部豪雨では、北九州市も被害を受けた地域の一つでした。この豪雨は九州北部を中心に甚大な被害をもたらし、福岡県全体で家屋全壊13棟、床上浸水1318棟という大きな被害を記録しました。
また、令和2年7月九州豪雨でも、時期は異なりますが7月6日から8日にかけて九州北部に大きな影響を与えました。幸い北九州市では大きな被害は免れましたが、筑後川や周辺地域では深刻な状況となりました。
気候変動と今後の課題
近年の気候変動により、従来の想定を超える豪雨が頻発するようになっています。北九州市でも、これまでの浸水履歴をもとにした対策だけでは不十分な可能性があります。市では継続的に河川改修を進めるとともに、市民への情報提供体制も強化しています。
防災情報北九州では、リアルタイムの雨量観測情報や河川水位観測情報を提供しており、みなさんがいつでも最新の状況を確認できるようになっています。スマートフォンからもアクセスできるので、ぜひブックマークしておいてください。
地域別の浸水リスクと対策
北九州市内でも地域によって浸水リスクは大きく異なります。門司区、小倉北区、小倉南区では、それぞれ避難情報の発令対象地域が設定されており、地域特性に応じた防災対策が取られています。
特に河川近くや低地部では、過去の浸水履歴を参考に避難場所や避難経路を事前に確認しておくことが重要です。ハザードマップを見ると、自分の住んでいる場所がどの程度のリスクがあるかが一目でわかります。
- 紫川流域:過去に複数回の浸水被害、現在は河川改修により安全性向上
- 遠賀川水系:支川での氾濫リスクあり、降雨時は要注意
- 市街地低地部:内水氾濫のリスク、排水能力を超える降雨時は警戒
- 沿岸部:高潮との複合災害の可能性、台風接近時は特に注意
市民ができる浸水対策
過去の浸水履歴から学べることは多くあります。まず大切なのは、自分の住む地域の過去の被害状況を知ることです。ご近所の方に話を聞いてみると、意外な情報が得られることもあります。
日頃の備えとしては、避難グッズの準備はもちろん、浸水が予想される場合の家財道具の移動方法も考えておきましょう。床上浸水になってしまうと、家電製品や家具に大きな被害が出てしまいます。
情報収集の重要性
浸水災害では、情報収集のタイミングが被害の大小を左右します。気象情報はもちろん、河川の水位情報や市からの避難情報にも常に注意を払っておくことが大切です。特に夜間の豪雨では、状況判断が難しくなるため、早めの行動を心がけましょう。
みなさんも、防災アプリをスマートフォンにインストールして、緊急時にすぐに情報を確認できるようにしておくことをおすすめします。いざという時に慌てないよう、平時からの準備が何より重要ですね♪
まとめ
北九州市の浸水履歴を振り返ると、過去の災害から学んだ教訓が現在の防災対策に活かされていることがよくわかります。昭和28年の災害から始まった河川改修事業は、平成30年7月豪雨でその効果を実証しました。しかし、気候変動により想定を超える豪雨が増加している現在、過去の経験だけに頼らず、常に最新の情報と備えが必要です。
ぼくたち市民一人ひとりが地域の浸水履歴を知り、適切な備えをすることで、被害を最小限に抑えることができます。みなさんもぜひこの機会に、お住まいの地域のハザードマップを確認してみてください。
継続は力なり – トーマス・カーライル
防災対策は一朝一夕にはいきませんが、日々の小さな備えの積み重ねが、いざという時の大きな力となります。北九州市の豊かな自然と共に生きていくために、みなさんと一緒に防災意識を高めていきたいと思います。


















