こんにちは、『ローカログ』長崎県担当ライターのこうたです。みなさんは、島原市のお祭りに足を運んだことはありますか?湧水が街中を流れ、城下町の風情が今なお残るこの土地には、四季折々に開催される魅力的なお祭りがたくさんあります。今回は島原市のお祭り一覧として、春夏秋冬に分けてご紹介していきますね。
春のお祭り|城下町に訪れる華やかな季節
しまばら”浪漫”ひなめぐりん
毎年2月から3月にかけて開催されるのが「しまばら”浪漫”ひなめぐりん」です。島原城観光復興記念館をメイン会場に、武家屋敷や商店街、旅館、ホテルなど市内各所に美しいひな人形が飾られます。大正ロマンを感じさせる街並みを歩きながら、ひな人形をめぐるのは格別の体験。2025年は2月1日から3月3日まで開催され、多くの観光客で賑わいました。
押絵雛と呼ばれる島原独特のひな人形も見どころのひとつ。立体的で繊細な細工が施されており、じっくり眺めていると時間を忘れてしまいます。
島原城 春まつり
桜の見頃を迎える3月下旬には、島原城で「春まつり」が開催されます。城の周辺がピンク色に染まり、天守閣と桜を一緒に撮影できる絶好のスポットになります。お花見を楽しみながら、地元の方々と交流できるのも嬉しいポイントですね。
しまばら火張山花公園「春の花まつり」
雲仙・普賢岳の噴火災害からの復興の象徴として整備された「しまばら火張山(ひばるやま)花公園」。春には色とりどりの花が咲き誇り、平成新山を背景にした絶景が広がります。全国からの支援への感謝を込めて官民協働で整備されてきた公園で、地域の想いが詰まった場所です。
夏のお祭り|水と灯りが織りなす幻想の世界
島原水まつり
島原市は「水の都」と呼ばれるほど湧水が豊富で、市内には約50か所の湧水ポイントがあり、1日の湧水量は約22万トンにも達します。その恵みに感謝するのが「島原水まつり」です。2025年は8月13日から14日に開催され、中央公園や清流亭、白土湖などを会場に竹灯籠や切子灯籠が幻想的に街を照らします。
夕方から始まる鎮魂祭や点灯式を皮切りに、番傘や精霊船が街を彩る様子は、まさに夏の風物詩。湧水文化を夜の散策で体感できる貴重な機会です。
島原精霊流し
毎年8月15日に行われる「島原精霊流し」は、300年以上の歴史を持つ伝統行事です。島原の乱後、新藩主となった高力忠房公が人々の心の安定を図るため神社仏閣を再建し、仏教を盛んにしたことがきっかけとされています。
日暮れとともに町内に待機した精霊船が、初盆を迎えた家から出された切子灯籠を飾り、若者たちに担がれて出発します。「ナマイドー、ナマイドー」という独特の掛け声とともに町内を練り歩く姿は勇壮そのもの。最後は有明海へと流され、闇夜に浮かぶ切子灯籠の灯りは幻想的で美しい光景です。
島原温泉ガマダス花火大会
島原の夏を締めくくる一大イベントが「島原温泉ガマダス花火大会」です。「ガマダス」とは島原地方の方言で「がんばる」という意味。1993年から始まったこの花火大会は、雲仙普賢岳噴火災害からの復興祈願と観光活性化を目的としています。
2025年は8月28日に開催され、約2,000発の花火が島原港の夜空を彩りました。15号玉や彩色千輪、ワイドスターマインなど見どころ満載。国道251号沿い約800メートルが歩行者天国となり、80もの露店が並ぶ賑やかさも魅力です。
秋のお祭り|収穫と感謝の季節
しまばら温泉不知火まつり
島原半島最大の秋まつりといえば「しまばら温泉不知火まつり」です。温泉の恵みに感謝する「献湯祭」から始まり、独特のリズムで華麗に踊る「しまばらガマダス阿波踊り大会」、島原の伝統芸能が披露される「不知火奉納舞台」など、多彩なプログラムが用意されています。
秋の五穀豊穣や商工業の活性化、そして島原の歴史や文化、大地の恵みへの感謝を込めて、島原城特設舞台でさまざまな演目が披露されます。地元の方々の熱気が伝わってくるお祭りです。
風除祭り・秋祭り
島原市有明町では、二百十日を中心に各神社で風除祭りが行われます。農作物を風害から守るために祈願するこの行事は、農業が盛んな地域ならではの伝統です。また、秋には市内各神社で奉納演芸会などさまざまな行事が催され、地域の絆を感じられます。
しまばら火張山花公園「秋桜まつり」
春に続いて秋にも開催されるのが火張山花公園の「秋桜まつり」です。平成新山を一望できる公園に、色とりどりのコスモスが咲き誇ります。噴火災害からの復興を願う地域の想いとともに、秋の澄んだ空気の中で花を楽しむことができます。
冬のお祭り|歴史ある伝統行事
島原初市
島原の初市は、江戸時代初期の元和4年(1618年)にまで遡る歴史を持ちます。島原藩主・松倉重政が島原城を築城した際、各地から集められた労働者たちのために、近郊の商人や農民・漁民たちが大手門番の広場で物々交換の「市」を開いたのが始まりといわれています。
400年以上続くこの伝統行事は、今でも多くの人々で賑わいます。地元の特産品や食べ物が並び、昔ながらの活気を感じられる貴重な機会です。
島原城薪能
日本が世界に誇る伝統芸能「能楽」を島原城で鑑賞できるのが「島原城薪能」です。江戸時代には幕府の式楽として栄え、島原城の舞台では藩主も盛んに能を催していました。やがて領民にも広まり、現在まで受け継がれています。篝火の中で演じられる能は、幽玄の世界へと誘ってくれます。
そのほかの注目イベント
島原ふるさと産業まつり
島原市の産業や商品をPRするために開催される「島原ふるさと産業まつり」も見逃せません。地元の優れた農畜水産物や商工製品が一堂に会し、野菜の販売や魚の競市、詰め放題などが人気を集めます。地域の「おいしい」が集まるお祭りです。
長浜海岸のスクイまつり
「スクイ(石干見)」とは、干潟やサンゴ礁などの浅場で石を積み上げて作った囲いで、潮の干満を利用して魚をとる伝統的な漁法です。有明海は日本一の干満差を誇るため、この漁法が発達しました。スクイまつりでは、この伝統漁法を体験できる貴重な機会が設けられています。
島原市のお祭りを楽しむポイント
島原市のお祭りは、それぞれに深い歴史と地域への想いが込められています。訪れる際のポイントをまとめておきますね。
- 春の「ひなめぐりん」は徒歩での散策がおすすめ。湧水の音を聞きながらゆっくり巡れます
- 夏の「水まつり」「精霊流し」は夕方からの開催が多いので、昼間は観光を楽しんでから参加を
- 「ガマダス花火大会」は島原港周辺で観覧。会場近くには無料の足湯もあります
- 秋の「不知火まつり」は阿波踊りの熱気を体感できる絶好の機会です
- 公共交通機関は島原鉄道が便利。島原駅や島原港駅が主要会場の最寄りです
土地を歩けば見えてくる、島原の魅力
島原市のお祭り一覧、いかがでしたか?水の恵み、温泉の恵み、そして先人たちが築いてきた歴史や文化。島原のお祭りには、この土地ならではの物語が詰まっています。わたしも実際に訪れてみて、地元の方々の温かさに触れるたびに、また来たいなと思わせてくれる場所だと感じています😊
みなさんもぜひ、季節に合わせて島原を訪れてみてください。きっと、心に残る出会いがあるはずです。
本日の名言
「旅の醍醐味は、知らない土地で知らない自分に出会うこと」――寺山修司
新しい場所を訪れることで、自分の中にある新しい感性に気づくことがあります。島原市のお祭りを通じて、みなさんにも素敵な発見がありますように。『ローカログ』では、これからも長崎県の魅力をお届けしていきます。また次の記事でお会いしましょう!


















