こんにちは、『ローカログ』東京都全般担当ライターのカイヨウです。みなさん、東京都府中市って実はお祭りの宝庫だってご存じでしたか?わたしも渋谷区から足を伸ばして何度か訪れているのですが、訪れるたびにその熱気と歴史の深さに心が動かされます。
府中市の中心には大國魂神社が鎮座しており、この神社だけでなんと年間400近くものお祭りが執り行われているんです。千年以上続く伝統行事から、地域の人々が世代を超えて楽しむ夏祭りまで、府中市のお祭り一覧を季節ごとにたっぷりお届けします。
府中市のお祭りの中心「大國魂神社」とは
府中駅からすぐの場所にある大國魂神社は、武蔵国の総社として1900年以上の歴史を持つ由緒ある神社です。かつて府中に国府が置かれていた時代から、地域の信仰の中心として大切にされてきました。
大國魂神社のお祭りの特徴は、古くは千年以上続くものから、少なくとも数百年続くものがほとんどという、驚くべき歴史の長さにあります。毎日行われる御日供祭(神様に食事を差し上げる祭り)を含めると、年間約400もの祭事が営まれています。
特に有名なのが「くらやみ祭」と「青袖・杉舞祭」で、これらは国府が置かれていた頃から伝わる「武蔵国」のお祭りとして、今も大切に受け継がれています。
春の大イベント「くらやみ祭」
府中市のお祭りを語るうえで絶対に外せないのが、毎年4月30日から5月6日にかけて行われる「くらやみ祭」です。東京都指定無形民俗文化財にも指定されているこの例大祭は、期間中に約80万人もの人出で賑わいます。
くらやみ祭の見どころ
くらやみ祭の最大のハイライトは、5月5日に行われる「神輿渡御(みこしとぎょ)」です。午後6時、花火の合図とともに日本最大級の大太鼓6張が地鳴りのごとく打ち鳴らされ、「おいで」と呼ばれる神輿渡御がスタートします。
白丁を身にまとった威勢のいい担ぎ手たちに導かれ、8基の神輿が大國魂神社から約700m先の御旅所まで渡御する様子は圧巻のひとこと。夜の闘志に灯る提灯の明かりと、響き渡る太鼓の音が、まさに「くらやみ」の名にふさわしい幻想的な雰囲気を作り出します。
日程別の主な行事
- 5月3日:囃子の競演(18:30〜)、競馬式(こまくらべ)(20:00〜)
- 5月4日:子供神輿渡御(12:00〜)、萬燈大会(12:30〜)
- 5月5日:太鼓の響宴、神輿渡御「おいで」(18:00〜)
5月3日の「競馬式」では、御神馬4頭が旧甲州街道を3往復する伝統の儀式が披露されます。また5月4日の萬燈大会では、地元青年会が制作した色鮮やかな花萬燈の美しさを競い合い、祭りを華やかに彩ります。
夏を告げる「すもも祭」(7月20日)
毎年7月20日に行われる「すもも祭」は、府中に夏の訪れを告げる季節の祭りとして親しまれています。平安時代中期、源頼義・義家父子が奥州平定(前九年の役)の戦勝祈願に大國魂神社を訪れ、凱旋後のお礼参りですももを供えたことが由来とされています。
この日は「からす団扇」と「からす扇子」が頒布され、五穀豊穣・悪疫防除・厄除けのご利益があるとして毎年長蛇の列ができるほどの人気です。参道には約100店以上のすももやももを販売する露店が並び、もちろん定番の屋台も楽しめます。
府中の夏祭り・花火大会
府中市では夏になると、さまざまなお祭りや花火大会が開催されます。お子さんがいるご家庭にもおすすめのイベントが盛りだくさんなので、ぜひチェックしてみてください。
東京競馬場花火大会(7月)
毎年恒例の東京競馬場の花火大会は、なんと約14,000発もの花火が打ち上がる大規模イベントです。参考までに、隅田川の花火大会が約20,000発ですから、府中でこの規模はかなり見応えがあります。
音楽に合わせた花火エンターテインメントが特徴で、過去には「ザ・ローリング・ストーンズ」「松任谷由実」「シティポップ」などをテーマにした演出が行われました。なおチケット制のため、観覧を検討されている方は早めの確認をおすすめします。
府中市商工まつり(8月上旬)
毎年8月上旬に開催される「府中市商工まつり」は、けやき並木を中心に2日間にわたって行われる夏の一大イベントです。キャラクターショーや芸能ショー、バンドライブ、吹奏楽団など多彩なステージイベントが楽しめます。
飲食ブースも数多く出店しており、食べ歩きしながらお祭り気分を満喫できるのが魅力です。スポーツイベントや子供向けイベント、ボートレースのVR体験なども実施され、家族みんなで楽しめる内容となっています。
けやきフェスタ「よさこい in 府中」(8月下旬)
2006年から始まった比較的新しいお祭りで、駅周辺の商店会が共同で開催しています。府中市および関東近隣から集まったチームが、よさこい鳴子踊りを披露します。
けやき並木通りや大國魂神社境内の特設ステージなど、複数の会場で華やかなパフォーマンスが繰り広げられ、老若男女問わず踊って楽しみ、見て楽しめるお祭りです。各商店会特設会場では、それぞれ工夫を凝らした個性あるイベントも開催されます。
ボートレース多摩川 納涼花火大会(8月1日)
公式発表では約1,000発とされていますが、体感ではそれ以上の迫力があると評判の花火大会です。なんといっても入場無料で、着席してゆっくり間近で観覧できるのがポイント。都内でもトップクラスのコストパフォーマンスを誇る花火大会といえるでしょう。
府中納涼 大盆踊り大会(7月上旬)
大東京音頭からアンパンマン音頭まで、大人から子どもまで楽しめる選曲が魅力の盆踊り大会です。踊りを知らなくても、その場の雰囲気だけで楽しくなれるので、気軽に参加してみてはいかがでしょうか。
秋の風物詩「くり祭」(9月27日・28日)
府中に秋の訪れを告げる「秋季祭くり祭」は、毎年9月27日(宵祭り)・28日(本祭り)の2日間にわたって大國魂神社で開催されます。元文2年(1737年)の武蔵総社六所宮太々神楽創立を起源とする、歴史あるお祭りです。
境内には約260本の行灯が灯され、夕暮れから夜にかけて幽玄な雰囲気を醸し出します。「くり祭」という名前は、武蔵野の地で栗が豊かに育ち、徳川家への献納が行われたことに由来しているそうです。伝統の神楽や囃子の競演も楽しめる、府中ならではの秋の風物詩となっています。
冬の行事「酉の市」と「節分祭」
大國魂神社では冬にも見逃せないお祭りがあります。11月の酉の日に行われる「酉の市」では、境内に熊手を売る露店が並び、商売繁盛を願う人々で賑わいます。
また2月の「節分祭」では、豆まきが行われ、厄除け開運を祈願する参拝者で神社が活気づきます。四季折々で違った魅力があるのが、府中市のお祭りの大きな特徴といえるでしょう。
地域の文化センターで開催される夏祭り
府中市内では、各地域の文化センターでも夏祭りが開催されています。地元の方々が中心となって運営されるアットホームな雰囲気が魅力です。
- 白糸台文化センター 夏まつり
- 西府文化センター 地域まつり
- 武蔵台文化センターまつり
- 新町文化センター 納涼まつり
- 住吉文化センター 地域納涼まつり
- 是政文化センター 是文地域まつり
- 紅葉丘文化センター 夏まつり
- 中央文化センターまつり
- 押立文化センター 地域まつり
- 片町文化センターまつり
開催日は例年7月中旬が多いですが、年によって変動することもあるため、お出かけ前に最新情報をご確認ください。
府中基地納涼の夕べ(7月下旬)
一般の方が府中基地の中に入れる貴重なイベントです。航空中央音楽隊による演奏や、府中市立浅間中学校和太鼓部による太鼓演奏、盆踊りなどが楽しめます。戦闘機などの展示もあり、乗り物好きのお子さんは大興奮間違いなしです😊
基地内のコンビニでは府中基地のオリジナルグッズも購入でき、ちょっとした自慢になるかもしれませんね。
府中市のお祭りを楽しむポイント
府中市のお祭りは、大國魂神社を中心に年間を通じて数多く開催されています。特にくらやみ祭の時期は大変混雑するため、公共交通機関でのアクセスがおすすめです。府中駅からは徒歩すぐなので、電車でのお出かけが便利です。
また、お祭りによっては事前にチケットが必要なものや、日程が変動するものもあります。お出かけ前には公式サイトで最新情報をチェックしてから足を運んでみてくださいね。
府中市は「イベント大好きなまち」として知られ、年間約1,500件以上ものお祭りやイベントが開催されているとも言われています。週末には大國魂神社やけやき並木通りを中心に何かしらのイベントが行われていることも多いので、ふらっと訪れてみるのも楽しいですよ♪
本日の名言
「人生において大切なのは、生きることではなく、よく生きることである」
― ソクラテス
歴史あるお祭りには、先人たちが「よく生きる」ために大切にしてきた想いが詰まっています。府中市のお祭りを通じて、日本の伝統文化に触れ、日常とは違う特別な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。みなさんにとって、心に残る素敵なお祭り体験となりますように。『ローカログ』のカイヨウがお届けしました!
















