こんにちは!『ローカログ』世田谷エリア担当ライターのすーちゃんです。今日は皆さんに、ボクたちが住む世田谷区に眠る驚くべき歴史の宝庫についてお話ししたいと思います。実は世田谷区には約300か所もの遺跡があるって知っていましたか?
思い立ったが吉日!ということで、世田谷区の遺跡について詳しく調べてみました。古代から現代まで続く歴史のロマンを感じながら、一緒に世田谷の地下に眠る秘密を探ってみましょう♪
世田谷区遺跡の全体像
世田谷区には旧石器時代から近現代に至るまで、実に多様な時代の遺跡が点在しています。その数なんと約300か所!これは東京23区の中でも特に多い数字なんです。
これらの遺跡は主に武蔵野台地上に位置し、多摩川や目黒川の流域に沿って分布しています。特に国分寺崖線沿いの高台には、縄文時代から古墳時代にかけての重要な遺跡が数多く発見されています。
代表的な遺跡をピックアップ
野毛大塚古墳
世田谷区を代表する古墳といえば、野毛大塚古墳です。この古墳は区内野毛1丁目の区立野毛町公園内にある大型の帆立貝形古墳で、古墳時代中期(約1,500年前)に築造されました。
後円部に設けられた4か所の主体部から発見された副葬品は圧巻です!銅鏡、甲冑、鉄刀、鉄剣、鉄槍、鉄鏃などの武具・武器をはじめ、勾玉・管玉・ガラス小玉等の玉類、鉄製農工具、そして多種多様な石製模造品などが出土しています。
これらの出土品は平成28年8月17日に国の重要文化財に指定され、現在は世田谷区立郷土資料館で保管・展示されています。当時最新の鉄製甲冑をはじめとする武器・武具類は、畿内王権との強い結びつきを示す貴重な資料として高く評価されているんです。
桜木遺跡
桜木遺跡は世田谷区桜一丁目にある旧石器時代から近現代に至る複合遺跡です。その規模は東西約400メートル、南北約220メートル、面積約80,000平方メートルと推定される大規模なもの。
2005年に初めて発掘調査が行われ、350棟以上にのぼる縄文時代の建物跡が発見されました。東京都下でも最大級の環状集落と評価されるこの遺跡は、目黒川・烏山川水系に分布する縄文時代中期の集落遺跡群において中核的な存在である「拠点集落」と推定されています。
出土した縄文土器127点、土製品506点、石器4,978点、石製品17点(計5,628点)は、平成21年12月10日に「桜木遺跡出土の縄文時代遺物一括」として世田谷区の指定有形文化財に指定されました。
瀬田遺跡
国分寺崖線に沿った高台、瀬田1丁目一帯に広がる瀬田遺跡では、環濠(集落を取り囲んだ堀のようなもの)が発見されています。この環濠からまとまって出土した古墳時代前期(約1,700年前)の土器群175点は、土師器と呼ばれる土器のほぼ全種類がそろっています。
これらの土器群は古墳時代初めころの関東地方のようすを知ることができる貴重な資料として、平成23年2月25日に区指定有形文化財に指定されました。
現在進行中の発掘調査
大蔵遺跡
世田谷区大蔵三丁目に所在する大蔵遺跡では、現在も継続的な発掘調査が行われています。標高約40mを測る武蔵野台地の縁辺部に立地するこの遺跡は、西側が国分寺崖線の急崖に面しており、崖下を仙川が蛇行しながら南流しています。
これまでに13次の発掘調査が行われ、主に縄文時代中期前葉から後葉の集落遺跡として知られています。縄文時代早期前葉・前期後葉の竪穴住居址、早期の陥し穴群、古墳時代前期の集落なども検出されているんです。
蛇崩遺跡
世田谷区池尻一丁目から下馬一丁目にかけて所在する蛇崩遺跡では、2024年11月から新たな発掘調査が開始されました。武蔵野台地南東の目黒台上に位置し、目黒川の支流である蛇崩川左岸の舌状台地上に立地しています。
調査の終了した区画では、縄文時代中期の竪穴住居跡4軒を部分的に検出。特に良好に残った竪穴住居跡からは、柱穴や火を焚いた炉跡、埋甕等の施設とともに、縄文時代中期後半の加曽利E式土器を中心とした約2,500点の遺物が発見されています。
世田谷区の遺跡保護への取り組み
世田谷区では埋蔵文化財保護のため、建築・土木工事等を行う際の届出制度を設けています。計画予定地が遺跡の範囲内にある場合、まず試掘調査を実施し、遺跡の存在が確認されれば事前の発掘調査を行います。
埋蔵文化財は一度破壊されると元には戻らないため、写真撮影や図面作成により遺跡の現状を記録保存し、調査報告書を刊行しています。出土した土器・石器等の遺物は、文化財と認定されたもので所有者が判明しないものは原則として東京都に帰属されます。
遺跡から見える世田谷の歴史
世田谷区の遺跡群は、この地域の長い歴史を物語っています。旧石器時代の発見は1952年の根津山遺跡に始まり、縄文時代の大規模集落、古墳時代の首長墓、そして近世・近現代に至るまで、連綿と続く人々の営みを示しています。
特に縄文時代中期の環状集落は、当時の社会構造や文化を知る上で極めて重要です。広場を中心にドーナツ状に広がる集落の形態は、縄文人の共同体意識や精神世界を反映していると考えられています。
遺跡見学のポイント
世田谷区の遺跡を見学する際は、まず世田谷区立郷土資料館を訪れることをおすすめします。野毛大塚古墳出土品をはじめとする貴重な文化財が展示されており、世田谷の歴史を体系的に学ぶことができます。
また、野毛町公園内の野毛大塚古墳は実際に見学することができます。古墳の形状や規模を間近で感じることで、古代の人々の技術力や権力の大きさを実感できるでしょう。
- 世田谷区立郷土資料館での展示見学
- 野毛町公園での古墳見学
- 発掘調査現場の見学会参加
- 遺跡発掘調査速報展の観覧
まとめ
世田谷区の遺跡は、私たちの足元に眠る貴重な歴史の証人です。約300か所もの遺跡が物語るのは、この地が古代から現代まで人々に愛され続けてきた豊かな土地だということ。
皆さんも機会があれば、ぜひ世田谷区の遺跡に足を運んでみてください。きっと新しい発見と感動が待っているはずです♪ 思い立ったが吉日、今度の休日にでも郷土資料館を訪れてみませんか?
「歴史は過去と現在の対話である」- エドワード・ハレット・カー
今日も皆さんにとって素晴らしい一日になりますように!


















